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黄金に輝く瞳  作者: 茜雫桂香


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カフス



「イエネオス公爵は、マブロからカタレフ、ロスカ

この2名にアストランティア州の統制と爵位を譲渡する」


18歳の成人の儀にて

マブロから2人に爵位が譲渡された。


第一、第二とは付けず。

共同で行うという。


これもこの国初めて、いや、この世界初めての試みだ。


漆黒の毛並みで迫力のあるロスカ

純白な毛並みで優美なカタレフ


2人の儀式の姿は美しく。

その場にいるものを魅了する。


アストランティア州の民衆が参加する

この儀式には拍手や花が舞っていた。



代々受け継がれてきた民を守る大剣と知恵で導く古書を

2人はマブロから受け取る。


そして、


「また、成人の儀に参加感謝する。

重ねて、婚姻の発表を」




マブロが僕とカムを呼ぶ。



「ふむ、大丈夫、かっこいいですよ」


キートが小声で僕の背中をおしてくれる。


僕は紺色の正装に黄金のカフスをつけて

カタレフの横に立った。


隣にいるカタレフは、もちろん青いカフスをつけて、

銀色の刺繍に真っ白な正装を着て


ロスカの隣にはカムが立つ。

お互い同じ赤い瞳の色と同じ赤いスカーフを首に巻いて


「やっぱり、ラズ様が射止めましたか」


「そりゃそうよね~」


「あんだけ溺愛されてたらね~」


こそこそ話すのは、ヴォリーダ学校の同級生達


僕は恥ずかしくて、でもカタレフの隣に立てることが

嬉しくて、泣きたくなって


「「私達は、獣人と人間の共存を目指して

人々が笑っていられる州にすると、ここに誓います。」」


カタレフとロスカが宣言すると


「「わーーー!!!!」」


大きな激励を浴びる。











成人の儀式が終わった夜



「き、緊張した~」


僕はイエネオス家の大浴場で

体を大きく伸ばして湯につかっている。



ーでもかっこよかったなぁ


相変わらず、僕はキートと2人で暮らしていて

研究員をしている。


ヴォリーダ学校を卒業して

元々手伝っていたマブロの仕事を本格的に2人が受け持ち始めて


忙しい日常を過ごしていた。



その中でもお互い長い間温めていた気持ちが通じ合ったのだ

少しでも会いたくて、夜の刹那を大切に育んできた。



僕は研究を続けていきたい

でも、それは…カタレフの支えになるには

時間がなさすぎる



僕は研究長とも話し合って

退職しようかと話を進めていた、矢先


急に研究長が茶を濁しだして

話が進まなくなっている


今度会ったときに、きっちり進めないと


僕は気合を入れて湯舟から立ち上がると



「あれ?もうあがるの?」


「わ!!!」


ばしゃん


カタレフが入ってきて慌てて肩まで湯に浸けた。


ー急に!!!!前触れもなく入ってくるなんて!!!


「カータ!入るなら言ってよ!僕でるから…」


ちょっと距離を置いて出ようとすると


ひょい


「わ!」


軽々捕まって、湯舟に戻された。後ろから抱きしめられて


「疲れたね、今日」


平気な顔で話すんだから

こっちは恥ずかしいの!!


ぎゅ


抱きしめられると弱い。

温かいし、いい匂い


愛おしくて、愛おしくて


僕も腕をつよく掴む。


ぺろ


「わ!」


首を舐められる


かぷ


「ーっ」


甘噛みされて、これはサインだ


「疲れてるんじゃないの?」


くすと笑う声がした


「ラズよりは体力あるからなぁ

ラズは?今日はもう疲れたよね?」


嘘つきだ。

これで僕が疲れたと言っても


「じゃあ、ラズは動かないで」


ほら、言ってないのに


「つ、疲れてないよ」


振り返って、カタレフにキスをする。


僕の口は、あっという間に

カタレフに食べられて

溶かされるんだ。


熱くて、暑くて、のぼせそうだ。


「ま、って」


無駄な抵抗をしてみても

ひょいと抱え上げられる。


とろとろに甘やかされる僕は

されるがまま

幸せそうに、愛おしそうに笑うカタレフに敵わない





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