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黄金に輝く瞳  作者: 茜雫桂香


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白い綺麗な狼



「本日はお招きいただき、大変嬉しく、

ゼテオ研究員一同、感謝申し上げます。」



僕は着なれない正装服に、大勢いる中の後ろの方で

皆に合わせてお辞儀をした。


「今年も素敵な成果を生み出し、感謝する。

そうだ、騎士団長のカムがお礼を言いたいと」


陛下は研究長にそう言うと、陛下の後ろに立っていた

グレーの毛並みに、体格ががっしりし、

凛と立っていた狼の獣人を手で呼んだ。


ー大きいな


2mはゆうに超えている

右目に縦の傷があり、古傷だと分かるが痛そうだ。


「発言の機会感謝申し上げます。」


陛下に一礼すると、僕達に向かって


「今年開発された、即効性の鎮痛剤が

怪我をした団員の不安を、とても和らげ

騎士団を代表して感謝を伝えたい。」


そういうと深々と頭を下げた。


僕はケイトと視線を合わせて、後ろでこっそりグータッチした。


その鎮痛剤を即効性に変換して完成させたのは、僕達のチームだ。


ー良かった。役に立った。


「感謝、もったいないお言葉、受け取ります。

ちなみにですが、開発したチームがー」


僕達はわざわざ後ろにいたのに前に出されて

1人ずつ名前を呼ばれた。


そして丁寧に再度お礼とお辞儀をしてくれたカム。


「今宵はぜひ楽しんでくれ」


陛下のお言葉をもらい、

僕達は後ろへ引っ込もうとしたとき



「ー陛下、イエネオス公爵が到着されました。」


その場にいた会場の殆どの人は

入場してきた、イエネオス家に視線を注いだ。



「きゃ~今年から、あのご兄弟が参加されるんですものね」


「どれだけ皆様が待ち焦がれたか」


「なんて美しい一族なの」


コソコソと聞こえる黄色い声に

僕も頷いてしまうくらいに


凛々しく強く迫力のあるマブロに

マブロと同じ漆黒な毛並みで、迫力と若さゆえの筋力の豊満さで

威圧感もあるロスカ


美しく淑やかで、所作が綺麗なアスプに

同じ純白な毛並みに、美しさと分厚い胸板に

どこか、冷たい空気を放ち優美なカタレフ


この4人に視線を外すことなど誰もできない


ー本当に美しく、かっこいい


ちょうど僕のところで二つに割れ道をあけると

カタレフが僕に気づいて微笑む。


「きゃ!今!!微笑まれましたわ」


僕達の後ろにいた姫君にぶっ刺さったようで

黄色い声が大きくなる。


「おう、よく来てくれた

この日をどれだけ待ちわびたか」


陛下も嬉しそうに微笑む


一通りの挨拶を終えた時

陛下が


「おおそうだ、紹介したい令嬢がいるのだ」



ードクン


僕は嫌な汗をかいた。


「こちら、カリス伯爵家長女のティアラ令嬢だ」


やはり、去年みかけた、純白な毛並みに優美な狼の獣人

去年見た時よりもさらに綺麗になっている気がする。


ティアラは、紺色のドレスをゆらせ

綺麗な所作でお辞儀した。

顔を上げ、瞼をあげたその瞳は、


綺麗な青い瞳


「ぜひ、今宵話してみたまえ」


陛下に言われて、断る人なんていない


「素敵な方をご紹介、感謝申し上げます。」


そうマブロは手を胸に添えお辞儀した。



僕は、なんだか胸が苦しくて

その場を離れた。

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