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黄金に輝く瞳  作者: 茜雫桂香


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18/32

最後に呼んだのは


物心つく頃には、この透き通った青い瞳に心奪われていた。


自分とは違う肌。

自分とは違う毛先。


「カタレフ、何の絵本読んでほしい?」


笑いかけられるだけで、胸は高鳴った。

真剣に絵本を読んでくれる姿も、

怒った顔も、食べてる顔も


全部が可愛くて、愛おしかった。


「ねぇロスカ」


「ん?」


「この王子様は、いつお姫様を好きだって思ったんだろうね」


夜、ラズが読み聞かせてくれた王子様とお姫様の物語。

大事なお姫様を守る王子様は、悪い悪魔を退治する話。


その物語には、もう王子様の隣にお姫様がいて

いつ、そのお姫様に出会えたのか分からない。


「さ~会ったら分かるんじゃない?」


ロスカの答えに僕は、わくわくした。


ーじゃあラズかな?!

会った時からラズは輝いて見えてるよ。


10歳になったラズは学校に通うようになって

僕達も幼棟部に通うようになって

一緒の時間が減って悲しかった


「僕も、ラズと同じところに行きたい~グスッ」


と泣いているとロスカも一緒に泣いた。



母様に絵本を読んでもらっていたとき


「母様は、いつ父様を好きだと分かったの?」


その質問に母様は思い出すように考えた後


「そうね~

一目見てカッコイイと思ったけど、

ずっと一緒にいたいと思ったのは、


デート中に私が怒って喧嘩したときも

帰り道ずっと手を離さなかったところかな」


母様は幸せそうにそう答えていた。


「父様~!」


父様の書斎に行き。

キートと休憩している

父様に抱き上げられると僕は母様にした質問をする。


父様は少し声がいつもより小さかったけど


「…一目見て」


と答えた。


そうか、人によって答えは違うんだ。

でも2人共一目見て何かは感じてたんだ。


じゃあ!

やっぱりラズは僕の好きな人だ!







でも、歳を重ねるたびにラズは先を歩いてしまう。

大人びて、声も低くなって、




ーあの夜も、僕はただ泣いていることしかできなかった。


ロスカと2人で椅子に立って夜空を眺めようと出窓を覗き込んだ時


バサリ


聞きなれない羽の音が聞こえて、

ロスカは直ぐに椅子から降りたけど、僕はびっくりして動けなかったんだ。


意図も簡単に僕は侵入者に捕まって。


「やめろ!!!!グルルルル」


「黙れ!口を閉じないとコイツを殺すぞ!!」


ロスカは威嚇してくれてて

僕は体が硬直したまま、息もうまくできなかった。


そんな時、


「貴様!!何をしている!!」


勇敢に立ち向かったのはラズだった。


ラズが傷付けられても僕は何もできなくて


気を失うラズが最後に呼んだのは



「…まぶ、ろさ、ま」



父様だった。





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