トクン、トクン
季節が寒く寂しい季節から、
穏やかな温かさ、
全ての生き物が大きく伸びをする季節。
アスプのおかゆを相変わらず僕はつくって食べてもらっていた。
「ねえラズ、このおかゆには何が入っているの?」
「え?…美味しくないですか?」
「違うの、あのね、このおかゆを食べた後は体調が良いの
それに…冬は越えられないと言われたのに、花が咲いているわ
私は、ラズのおかゆのお陰なきがしているの」
ーえ?このおかゆの?
これはこの世界にある薬草の中で僕が前世の記憶を頼りに
痛みを緩和する事に特化して作ったのを煎じて混ぜた薬草をいれている
僕の前世を唯一知るアスプに、その話をした。
「あらそう、うーんマブロ達に言うと変に期待させるかもと思って言えないわねえ」
「あの!明日お医者様が来ますよね」
「ええ」
「僕も一緒に診てもいいですか?」
「ええ、いいわよ」
ー次の日
「ほう…アスプ様、数値がまた先週より良くなっておいでです」
「ぼ、僕にも診せてもらってもいいですか?」
「お願い、この子にも診せてあげてほしいの」
医者は驚いた様子で、医療機器を貸してくれた。
トクン、トクン
確かに不整脈もないし、肺もしっかり動いている。
完治したとは言えないが、良くなってきている。
「あの!!実はー」
僕は医者に自分の調合している薬草を見せ、説明した。
その部屋にいたマブロもカタレフもロスカもキートも医者も驚いている様子で
初めて見る調合方法らしく、これを毎日おかゆに混ぜていたと話終わると
「ラズ様!宜しければこちらの調合表を頂けないでしょうか」
「もちろんです!!」
「調剤する薬屋には、この薬草を粒状にして手軽に飲めるよう加工できる機器があります
これを作成し、アスプ様に毎日引き続き飲んでもらいましょう
今の状態でしたら、軽い運動や
普通のお食事を採っていただいてもかまいません。」
「凄いぞ!!ラズ!!」
「「すごーい!!」」
「わっ!」
飛びかかってきた双子に3人いっぺんに抱きしめるマブロ
僕、役に立ったんだ。
マブロの腕越しに見たアスプは優しく微笑んでくれた。




