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ギリギリの向こう側

作者: ゆん
掲載日:2025/12/18

「宇宙の果てには何があると思う?」

「果て?」

「うん、宇宙のどん詰まりのその先だよ」

「果てなんぞ人間の考え出した(概念)だろうが。この小さい地球上のな」


 果て……ハテ?……

世の中には考えても無駄な事がある…たまにね…


それが虚栄に満ちた誰かの空想なら


なおさら考えても無駄なんだ

その人にはその人が創り出した己の欲にまみれた王国がある


自分が裸の王様だとも知らずにね


その王国に

果てはあるのかい?



①   記憶


 1作目「闇へ逃げる」で書いた通り、私は能面に3つの請求をした。


1、正式な謝罪

2、私物を送り返すこと

3、能面の食費に使った数万円+αで5万円の返金


以上3点だ。

この3点以外私は何も請求していない。

医療、雑費も友人に返金し続けてる入院時のお金も何一つ。


 敗血症性ショックから抜け出し、意識が戻って初めて話した言葉は

「お水…」

水を飲む為だけにいくつかの検査があり、数日後に医者の許可が出てやっと口内を濡らす程度の水分が摂れた。

飲み込む力もなかったので毎日少しずつ慣らしていった。

耳鳴りはあるが聞くことはなんとかできた。

意識がはっきりしてから医者、看護師さん、友人からこれまでの情報がドバーっと入ってくる。

2泊3日寝ていただけという感覚の私には情報過多もいいところで認識ができない。

情報処理能力もなく、それらの話を信じる事すらできないでいた。


 光や音に敏感になっていたので個室に移り、まずは親友に謝った。

入院からいつの間にか1ヶ月経っていたけれど、訳が分からないけれど、目の前に親友は居続けてくれている。子育て、家事、仕事で忙しいだろうに私の世話まで…。彼女が「もういいってば!」と言っても、ごめんねとありがとうしか言葉が出なかった。


 私には現実だか夢だか分からない記憶がうっすらとある。

白っぽい光に照らされた天井。誰かが肩を揺すり痛かったこと。消音にしてあるはずのスマホの着信音等々。

それをはっきり思い出そうとしても脇役の小さな記憶達がストン!と落ちてしまって思い出せない。記憶のない自分が嫌で嫌でたまらなかった。

頭の中は混乱中の大混乱で能面の事など考えるヒマもなかった。


 すぐにリハビリが始まり、食事も汁物3点セットみたいのが出始めた。

 個室に移ってから1度も顔を見せなかった前のダンナがひょいと姿を見せた時があった。

1年くらい会ってなかったので、その痩せこけた姿に驚いた。そういえばと親友を見ると、元々細面だった顔が更に細くなっていた。びっくりするほど細くなったその腕で私を車椅子に乗せてくれたり、食事を食べさせてくれたり、トイレの世話までしてくれた。


 夜中、1人になると毎日泣いていた。

情報処理が追いつかず何も分からない。でも現実を見れば身体は動かないし、食事は離乳食だし、2人は痩せこけて疲れ果てた姿だ。

不謹慎な言葉だけれど「私…死んじゃった方が良かったのかも」と何度も思い泣いた。

無い記憶を無意識に埋めようとする作業。パズルのピースがないのに懸命に探してる気分。記憶障害です、後遺症ですと診断されても今もボーっとしていると無意識に考えてしまう。無いものは無いと認められない自分が心底情けない。



②  配信


 スマホを何とか使えるようになると、沢山のメッセージが入っていた。

まずは仕事の関係者、そして友達。1人1人にお詫びと感謝を伝え、退院したら直接伺う旨を送信した。

無事に退院した後、会える方には直接会ってお詫びをし、お見舞いを送って下さった方には心ばかりの返礼品を渡した。

多少の事情を知ってる方には「能面とやらを今から連れてこい!詫びさせろ!」とか能面を激しく罵る人もいた。

気持ちは分かる。分かり過ぎる。

だけど私はただひたすら頭を下げるしかなかった。


 能面はこの一連の流れを想像した事が1度でもあるだろうか。

私が3つの要求を出し、能面が必死に逃げ回っている同時期、私は能面の分まで頭を下げ続けた。

本来なら2人で謝罪すべきと私は思う。少なくても付き添ってくれた親友と前のダンナには正体を現し、私共々頭を下げるべきだった。

配信してるヒマはないんだぜ、オッサンよ。

 一方は配信で私の悪口やウソを言い、リスナーさん達に慰められて泣き、一方ではそんな奴の分まで頭を下げ、そいつが受けるべき怒号も私1人で受け止めた。


 今でも本当に不思議に思うのだが、何故能面は敗血症と関係ない私の要求をそれ程までに拒むのであろうか。

この3つの要求で、それで全て終わりにしましょうとも伝えた。

全ての交通費、私の食費を出すと能面は約束したけど請求はしていない。最低限のものを返して欲しいと言っただけだ。どうしてあんなに全力で怒りを込めて拒否するのか全く理解できないでいる。

 「あなたは何も悪くないんだから堂々としていればいい」そういう言葉で能面を慰めるリスナーさんもいて、能面は「ありがとう」と泣いていた。私の知らない間に能面の配信では何がどうなっちまってるんだか見当すらつかなかった。


 久々に能面の配信を見た。

PTSDの症状がひどくて、能面の名前にさえ触れられなかった約1年間。私は表情筋のリハビリを兼ねて毎日のように配信した。

なんせ一人暮らし。放っておけば何日でも無言で過ごしてしまう生活の中で配信の効果は大きかった。

最初こそ「入れ歯ですか?」とコメントが来るようなたどたどしい話し方だったが、次第に筋肉も動き始めてくれた。ただただ楽しく笑い合える配信をと心がけ、その間は何もかも忘れていられる事が嬉しかった。


 ある日チラッと昔の話が出たので、身体を気遣いつつも能面を見に行ってみた。

誰かと揉めているような雰囲気…。

コイツまた何かやらかしたのかよ!と思わずクスッと笑っちまった。

誰と何があったのかは分からないが、多分揉めた人が隠れアンチになったのだろう。コメントをしなきゃ誰がいるか分からない仕様の中で、必ず数人潜っている人がいる。そしてその中の誰かが高評価ボタンを押したり消したりする。能面はそれに対して酔っ払って怒り狂っていた。

私からすれば(見えない相手)と何やってんだかという気持ちで腹を抱えて笑わせて頂いた。


 私も配信をしているが、コメントがあれば高評価ボタンになぞなかなか気付かない。それくらい小さな表示だ。

つまり…、はっきり言ってしまえば能面の配信では殆どコメントが流れない。過去の栄光はどこへやら…である。

だけれども必ず数人は見ている。その(見えない人々)に必死で怒鳴って絡んでいる。しかも数日経ってまた見に行っても同じ事を繰り返している。

これが笑わずにいられるであろうか。

……いられない。私はゲラゲラ笑い、幸せホルモン爆裂状態になった。

 そして能面は必ず同じ事を口にする。

「金なんていくらでもある。開示請求してるから何千万使ってでも必ず刑事告訴して臭いメシを食わしてやる」どうやらこの言葉がお気に入りのようだ。

 一体誰とどんな揉め方をしたんだよと呆れてしまう。そしてどう考えてもそんな事できやしないというのが能面には分からないのだろうか。

開示請求というものは裁判所を通してやり取りするものだ。裁判所が開示に相当すると判断しなきゃ無理。そういうこともコイツは知らないらしい。個人でサイト側に教えてくれと言ったって通用しない。金をかければできるものでもない。

「弁護士は雇った」「今日打ち合わせをした」

そんな事をグチグチと(見えない誰か)に堂々と言って、自分の価値を下げている。

そりゃ誰もコメントしないわな。むしろ面白がって私のように潜って見ているだけだ。

そして最後に「配信をやめます」というタイトルで配信をし、数少ないリスナーさんから慰められ多少の投げ銭をもらい、泣きながら撤回する。笑うしかない。いや、笑いが止まらない。そりゃアンチも増えるだろう。


 そういえば能面は配信の中で良く泣く。

私が生きるか死ぬかの時もわざわざ配信をし泣いていたようだが、決して悲しくて泣いている訳ではないと最近悟った。

 能面は見返りを求めて1人の配信者に莫大な投げ銭をすることが多々ある。

私が久しぶりに見に行った時も「7、8万円投げてやった」と泣いていた。

7、8万円だぞ!?私の5万円くらい軽く返せるじゃないか。私の金でメシを食って、その分を他人に投げてるようなもんだ。

 能面が泣く理由は主に3つ。

「俺って可哀想…」

「俺ってなんてすごいんだ!」

「俺って奴が俺は可愛い過ぎる」

全て「俺」目線。


…それ、いわゆるパーソナリティ障害では…


こんなにアンチがいるのに頑張ってる俺

こんなに毎日戦ってる俺(見えない相手だがな)

そんな中で爆投げしちゃう俺

ありがとうと何度も言われちゃう俺


そんな(俺)が可哀想ですごく偉大ですごく可愛いから泣けてきちゃう俺。

人の為には絶対に泣かない。全て自分の為に泣くんだと私はやっと分かった。


 そして究極の1言を私は聞いちまった。

相変わらずコメントなし、潜ってる数人がいる配信で奴は言った。


「俺は配信してる自分の顔を画面で見ながら酒を飲んでるのが一番楽しいんだ!だから潜ってる奴は全員消えろ!!!」


    キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!


    な ん で す と ? ? ?


その時の私は笑いも忘れ、ポカンと口を開き、世界一マヌケな顔をしていたと思う。

配信画面に映る自分の顔を見ながら酒を飲むのが楽しいですと?

そう言いました?

そう聞こえましたがそう言いました?

そう言っちゃいましたよね?


言わなくて良かったのに…。

いや、もっと早く言ってくれれば良かったのに…。

そしたら5、6年前にリスナーになることもなかったのに…。

世の中の人間関係で避けて通りたい人の1位だわ。

あー、何故か隣の奥さんにまで話したくなる。

王様の耳はロバの耳。王様の耳はロバの耳。コイツの脳内大暴走。


全米が泣いてる場合じゃない。コイツが泣いてる場合でもない。ただひとえにマヌケ顔から大笑いに転じた全私が泣いている。

腹が痛い。死ぬほど笑い泣ける。このままだと死亡診断書に(笑い死に)と書かれてしまう程だ。末代までの恥さらしにはなりたくない。

 コイツは酒だけでは飽き足らず、全自分にまで酔ってしまっている。自分の顔を見ながら酒を飲んで悪酔いしないか心配なくらいだ。

今まで本当に良く本性を隠し通してきたね。

見抜けなかった私も悪いんだけどさ……。


 1年ぶりに見た能面の配信は以前と少し変わった。

潜っている人数に敏感な事と、酔ってキレるところは同じだが、その頻度が格段に増えた。

そして命令口調が多くなっており、いかに自分を大きく見せるかにこだわっているように見える。

誰もコメントしてないのに口を開けば、

「こんな枠になったのはお前らのせいだ!」と怒鳴り(イヤ、オマエノセイダヨ)

「金ならいくらでもあるぞ!」と自慢する(イヤ、オヤノカネダヨ)。

更に俺は約束を必ず守る人間だ、責任は必ず取る男だ等と何に感極まっているのか、そんな事を言いながら泣いている(スベテ、ヒトリゴトヨ)。


まぁ…言うだけならタダだからな。私と約束した事も、私に言った責任は取るという言葉も、本当にタダの飾り物だけだったよね。


 他にも以前なら言わなかった事を挙げてみよう。

投げ銭はいらないんだ。

配信者としてのグレードにも興味はない。

勝ち負けの問題じゃないんだ。

だからイベントにも殆ど出てない。

投げたい枠に投げてるだけで見返りなんて全く求めてない。


そんな事を言って「俺って良いこと言うよなぁ〜」ってな感じで泣いている。

さて、本当のところはどうであろうか。


 前述の高評価ボタンを押す(見えない相手)には「そんなの押したって1円にもならねぇんだよ!高いアイテム投げろよ!」と怒鳴る。

 配信者グレードは色で決められているが、1度1番下の色まで落ちた時「この色だけは嫌なんだよなぁ〜」と自分のサブアカウントから夜な夜な色んなアイテムを自投げしていた。

 イベントも(出ない)ではなく、出ても上位が取れないから恥ずかしくて(出られない)のが正直なところではないかと思う。

勝ち負けにこだわらないのに、イベントに出たら「1位以外はクソだ!」と言う。


 自投げは厳しく禁じられているが、「1つ前のイベントでどうしても受賞歴が欲しくて、2〜3万円自投げした」と何故か自慢気に話していた。

 そして能面が爆投げする相手は、確実に投げ返してくれる人しか選ばない。


 おいおいおいおい!欲の塊じゃねぇ〜かよ。

自分の言ったことには責任取るんじゃなかったのか? 1つとして能面の話に真実はない。発言自体に一貫性が全くないのだ。

 リスナーが驚くほど減ったしコメントもない。それゆえの(良い人アピール)なのかもしれないが、酔って騒げば本性が出てしまう。

 1番残っている言葉は、

「毎日無料のイベントアイテムを投げてやったのに、お返しが1円分のアイテムだよ、即ブロックしてやったわ!」である。


残念ながら(良い人アピール)週間は終了です。


無料だけを投げてお返しが1円分ってそんなに怒ることか?見返りは求めないんじゃなかったのか?

思いっ切り求めてますよね?

ありがとうねと配信に来てお礼を言うだけでも私は偉いと思うぞ。無料アイテムを投げたのはオマエだけじゃないんだ。きっと相手は投げてくれた沢山のリスナーさんに1人ずつお礼をしてると思う。素晴らしいじゃないか。

1円ごときでイライラすんなよオッサン!さすがにみっともないんだよ。見返りを求めてることはバレてますからね。この上なくみっともないオッサンである。



③   パーソナリティ障害


 先程チラッと書いたが、パーソナリティ障害というものを皆さんはご存知だろうか。

私は専門家ではないので自分で調べたことしか分からないが、パーソナリティ障害とはものすごく大きな枠組みの1つである。

 1作目で能面のことを(サイコパスのようだ)と書いたが何かちょっと違うなと感じた。

調べていくと(ソシオパス)という言葉に行き着いた。特徴が全て能面に当てはまる。そこからまた色々と調べ、ソシオパスというのは大きな枠組みであるパーソナリティ障害の中の1つの特徴だと知った。


 パーソナリティ障害はA〜C群に分かれる。

そのB群が能面に当てはまると私は思うが、B群も更にいくつかの特徴に分かれている。

パーソナリティ障害→A、B、C群→各群のいくつかの特徴・障害名である。

B群の中の各障害を書いてみよう。

・境界性

反社会性(ソシオパス)

・演技性

・自己愛性

それぞれの性の後にパーソナリティ障害と名が付くが省かせて頂く。


(境界性)

  ・内面の空虚、不安定な人間関係、感情の調     節不全


(反社会性)

  ・社会的無責任、他者の軽視、欺瞞、自己利益を得る為の他者の操作


(演技性)

  ・他者からの注目の欲求、過度の情動性


(自己愛性)

  ・自己誇大、賞賛への欲求、共感の欠如


…等と難しい事を書いたが、簡単に言うと


自分が1番偉大だと思っているので、従う人には「よし!従え!もっと褒めろ!」となるし、否定する人にはとにかく怒りを爆発させる。

ウソや自分を大きく見せることは言うけれど、そこには責任も持たないし、まず自分が悪いと思ってない。

不具合が生じると他者のせいにし、自分の評価が落ちそうになると手段を選ばない。

自分の中で自分が1番とだけ考えているので、他者に共感することもできない。


 なんとまぁ…1作目で書いたことが全て当てはまるではないか。

 最近見た配信ではリスナーが減ったことに対して「俺、何か悪い事したかなぁ〜」と言っていた。

沢山の人と揉めてきたこと、その度にリスナーが減っていること、能面の場合そこに自己責任や反省は全くない。

 私の痛みや苦しみ、命の大切さなんてものにも、他人である以上共感は全くない。なんなら恫喝してでも従わせようとする。

私が文句も言わず大人しく能面に尽くしていく。それが当たり前で、そこから少しでもズレることは決して許されなかったのだ。


 1つの特徴である(演技性)。これがあるために本性に気付く事はなかなか難しい。

配信でも酔っ払っていない時は(ごく稀だが…)人当たりの良さそうな雰囲気を出している。

 何も知らない新しい配信者を探し出し、分からない事を優しく教えてあげて、ついでに金と時間をかけてイベントの応援をする。相手は大喜びで能面に感謝する。それを疑えと言っても無理な話だ。感謝した相手がしばらくして能面の配信に来なくなると能面は暴言を吐いたりブロックする。配信にずっと来てくれれば能面の中でそれが当たり前になる。でも酔っ払って感情が爆裂してしまえば怖くて寄り付かなくなる人も多い。


 私がLINEと通話だけでやり取りしていた約半年の間も(少し感情的な人かも)という、誰にでもありそうな印象しかなかった。

能面と飲み配信をした人も「ちょっと我儘なところはある」だけど一見普通の人だと言っていた。

 1つ屋根の下で数日生活を共にして初めて分かる。その本当の恐ろしさに。

 私が初日から感じた(なんで話をしないんだろう)という疑問も、お土産にありがとうと言わない関心も持たない不思議さも、能面にとっては当たり前の事だったからだ。


 俺の気持ちを察してもらうのは当たり前。何かしてもらう事も当たり前。もっと察してもっと従ってもっと尽くして、そして崇めよ!褒めよ!俺は1番偉いんだ!

…それが本性であると、1年半経ってやっと理解できた。


 滞在していた2週間、私は能面の全体重をかけられて頭から押さえつけられ、地面に沈んでいくような圧力を感じ続けた。それが能面の本性と知らずに、否定する言葉を使ってしまった。その結果が入退院を繰り返す今の私だ。

 人間って怖いねと良く聞くが、中にはそんな言葉では足りない、筆舌に尽くしがたい悪魔と取引きしたような人もいる。

だけど1番恐ろしいのは、そんな人が一見普通の人を装っている事ではないだろうか。



④  PTSD


1作目「闇へ逃げる」は友人に真実を知ってもらうために書いた。

この2作目、実は心療内科の先生と相談して形にしたものである。


 敗血症の退院からわずか1ヶ月で診断されてしまったPTSD(心的外傷後ストレス障害)。このPTSDの症状で普通の生活はおろか、心身共にめちゃくちゃになってしまった。


 まず、玄関の鍵を1日に100回くらい確かめに行く。鍵が閉まっていることを確かに確認したのに、すぐに落ち着かなくなりまた行ってしまう。

 次に顔を隠してしまうと恐怖感でパニック発作が出てしまう。なので洗顔やお風呂での洗髪はできなくなるし、美容室にも行けなくなった。

 背後に空間ができてしまうと(後ろに誰か立ってるんじゃないか)、(刺されるんじゃないか)と思えてしまい、常に壁に背中をピタリと貼り付ける生活。ベッドで眠る時も壁際に背中をくっつけて、空間のある方へ視線を当ててないと怖くてたまらなかった。


 小さな音にビクビクし、顔面は痙攣。拷問されるような悪夢を見続け、目覚めては耳鳴りと嘔吐を繰り返す。パニック発作で何度も救急車を呼ぶ、そんな毎日。

 自分を蔑み、自分を責め続け、自己肯定感など地の底に堕ちた。


 そして…非常にお恥ずかしい話だが、PTSDの症状の1つに(夜尿症)があった。いわゆる(お漏らし)である。

寝ている時ではなく、起床時に不思議な恐怖感が湧き出てついでに尿まで湧き出てしまう。

 医者いわく、起床時=現実に戻る時なので自分が抱えている恐怖感が一気に押し寄せてしまうそうだ。

今はもう殆ど出ない症状だが、当時のストレスや恐怖感がどれ程だったのか良く分かる。

人生で1番焦った。そして言葉では伝え切れないほどの情けなさを毎日感じていた。

1人でコソッと尿漏れパッドを買いに行き、半ベソかきながら毎朝始末し、眠る時間になるとベッドを見つめながら硬直してしまう。眠る事が不安でたまらない。

…誰にも言えなかった…

…今ここに書くまで誰にも…

毎日かなりウジウジ、ベソベソ。そんな辛い日々もあった。


 壁に背中をくっつけ毎日明るく配信はするものの、配信が終われば終始うつむいてただ(そこにいるだけ)の存在。薬の力を借りてようやく眠りにつく時も、自然と涙がポロポロとこぼれ落ちた。

不思議とそこに、悲しいとか怒りとかの感情はない。ただ心の片隅に(壊れてしまうかもしれない)という一抹の不安はあった。


 心療内科に行っても先生の顔を見ることができすに、症状は全て箇条書きにしたメモを渡していた。

今思うと先生は私のちょっとした事を必ず褒めてくれた。

「今日も病院まで来ることができたね」

「パニックの時、自分で救急車呼べたのはすごいよ」

「お風呂入れたんだね、良かった良かった」等である。

その褒めてくれる中の1つに

「いつも丁寧にメモを書いてくれてありがとう」という言葉があった。

その頃はまだドン底にいたので褒められると(自分はそんな人間じゃない)と否定し先生の前でポロポロ泣いていた。

趣味や没頭できるものを聞かれても、体力的に大好きな料理はできないし、読書をすれば同じ行を何度も読み返してしまい頭に何も入ってこない。

 そんな状態のまま1年近く通院したある日、

「ゆんさんは書くことが好き?」と先生に聞かれた。首をひねるだけの私に「自分にとって嫌な事、辛い事、苦しい事、全部ノートに書き出していくと結構スッキリするんだよ」と先生は教えてくれた。

しばらくは何も書けないままだったが、その頃2度目の入院が決まった。


 敗血症は治っても後遺症が1番怖いという事をハッキリと告げられ、少しずつ自分の中でその事実を認める事ができた。

残された時間は思ったより短いかもしれない。だったら事実だけでも書き残そうと思い、1作目を書いた。

 公開はしたが、これは自分のメンタルにとって良い事なのか悪い事なのか判断ができなかったので心療内科の先生に相談した。


 先生は思った以上に喜んでくれた。

思い出しながら書くことは辛かったねと、あなたの心はお見通しの言葉もかけてくれた。

 公開することで誹謗中傷されるかもしれないというデメリットはある。だけど吐き出せる場所があるのはとても良いこと。誰も気にせず、今は自分が少しでも楽になれる方法を選んだ方が良いとアドバイスしてくれた。


 拙い文章、ぶっちゃけた悪口、お漏らしの話まで、もう隠すことなど何もないと思いながら書いた。

 自己肯定感を少しでも上げようと思う度に、能面に崖から突き落とされるような感覚があったが、自分は今こうして能面の配信を見ながらゲラゲラ笑えている。


PTSDは強いストレスによって様々な症状が出る。だけどその症状1つ1つによって更にメンタルが崩壊し、自己否定に走ってしまう。特効薬もない。

 命が助かっただけでも有り難いと思いつつ今度はPTSDにやられてしまう。自分は情けなく、なんて弱いんだろうと…。

 1年半と書けば簡単に思えるが、症状は毎日、毎時間続く。私が嘔吐してる時も能面は私の命をネタに配信しているんだろうか、お漏らしの始末の最中も誹謗中傷やウソを話し、私に責任転嫁してるんだろうか、パニックで救急車で何度も運ばれてる時も能面は安眠してるんだろうかと、また悔しく思い悩む。


 必死に自分の王国を守ろうとしている能面。

だけど見る角度を変えれば、人としてみっともない姿はありありと浮かんでくるし、病的な側面も、今や私の笑いのネタになっていることも否めない。


…今は…それだけでいい…


 今後つまらない、くだらない奴だと能面の配信を見ることもなくなるだろう。

見る回数が減っていく度に、私はきっと自分を取り戻せる。

能面の(自己愛性パーソナリティ障害)とは全く違う形で私は少しずつ少しずつ自分を認め、過度に自己否定をしない自分でありたい。

 安易な行動や軽率な自分もいたけど、反省とは否定するだけじゃ上手くいかない。

2度と大切な人達に同じ思いはさせないと、自己を振り返り認める。そんなところから始まるのかなと思う。

そして毎日楽しく笑い、美味しいものでも食べながら、いつもの私に一歩一歩戻っていきたいと思っている。



⑤  大セール


 能面の配信で(行ってはいけない時期)というものが私にはあった。

1作目で書いたように、能面はネガティブ配信が多い。そこに嫌気が差したのだが、(ネガティブ配信大セール中!)が年に何度かある。

 多分、みんな嫌がっているのだろう。その時はリスナーさんも少なくなる為、奴は手ぐすね引いてコメントを待っている。捕まったら最後になるので良く見極めて行く人は行って欲しい。


まず

「雨が降り続く日」

 これはセールの中でも小セールに区分されます。

梅雨時含め年に何回かありますが、まず配信に行くと「今日も買い物に行けない」といきなりグチられます。

でも買い物に行けないのはまだ良いほうで、

「俺は、雨の中を、チャリで、買い物に、行ったんだ!」と言われたら最悪です。

とっとと配信から出て行きましょう。

 えぇ、ずっと言ってます。それも何故か気持ち悪くなるほど誇らし気に。

こちらが(こんにちは〜)と配信に入りコメントをしたら即この言葉です。

そしてどんなに(俺)が大変だったか、その後延々と語り始めます。えぇ、たかが買い物です。

力説しなくても、たかが買い物なんです。今にもハゲ散らかしそうな前髪をして自分語りです。

雨の続く日は、とても危険な小セールです。


 次に中セールですがこれは、

「家族と何かあった時」です。

 施設に入居されてる親御さんから連絡が来た時、もしくはその施設と書類等のやり取りが発生した時です。

これは突発的に起こるので、雨と違って避けて通るのが非常に難しくなります。

 家族の中でも特に兄弟とケンカした時は、やや大セールになります。泣きも追加されます。兄弟が不倫して金がかかったという昔の話までオプション必須です。親の金です。オマエの金じゃないです。

 そしてこの中セール時は酒量がものすごく増えます。雨の日の「俺」が「大変」だったことに加え「恨み節」や「金絡み」、「憎悪」が感じ取れます。

 共感してぇ〜

 慰めてぇ〜

 労ってぇ〜

 僕辛いのぉ〜

と、圧が強くなるので即刻アプリを閉じましょう。ログアウトまでしてしまっても無理はありません。

 決して同情してはなりませぬ。同情すれば、

でしょ〜!俺普通だよねぇ〜!間違ってないよねぇ〜!となります。ウザ絡みもいいとこです。

突発かつ、終わりの見えない危険な中セールです。


 最後に大セールです。それは、

 「確定申告の前後2週間」です。

そんな事!?と思いますよね。そんな事なんです。ただ、そんな事!?をネガティブ全開大セールにするので非常に厄介なんです。

でも日程はほぼ決まっているので回避はしやすい。そこが唯一の救いです。しかし前後2週間という長さなので(セール終わったかな?)とうっかり入ってしまうとその日1日後悔します。

 同じ言葉、同じグチ、同じ怒りが毎日毎日続きます。ゲンナリしてこちらが疲れ果てます。

そこでこんな奴の為にスマホを投げ捨ててはいけません。池や川、海のそばにいる方は要注意です。絶対に様子を見に行かないで下さい。

気持ちは痛いほど良く分かります。でもせめて投げ捨てるのはコイツだけにしましょうね。放っておいて平気ですから、コイツは存分に投げ捨てて下さい。

 私もフリーランスなので確定申告は会社勤めの時よりは面倒です。そこに親御さんの分まで入れば大変です。

でも税理士いるって言ってましたよね?格段に楽になると思いますけど。

 相続が発生した時も私は周囲に大変だ!大変だ!と騒ぎ立てたことはありません。みんなやってる事です。普通の事です。なんでセールにするのか不思議なほど理解不能です。


 くっそつまらないんだよ。

この3つのセール中はくっそつまらないしゲンナリする。

 捕獲されてしまったリスナーさんのコメント欄は「そうなんだー」「大変だね」「お疲れ様」等のありきたりな言葉がズラーーーっと並ぶ。

他にコメントのしようがないのだ。

 配信でちょっと楽しもうかな〜と枠に来る人が殆どだと思うのに、コイツの枠に入ると、リスナーが気を遣い、リスナーが励まし、リスナーが慰める配信になってしまう。

 それって誰が楽しいんでしょうか?

オマエの憂さを晴らすためにリスナーを利用するんじゃないんだよ!そんな配信聞いたことも見たこともねぇんだよ!

憂さを晴らしたきゃ、1人で川に参拝でもしとけ!


 能面の過剰で不安定なメンタルを支える為にリスナーが存在する訳ではない。

しかし、やはり能面はそれが当たり前だと思っている。そもそも(過剰で)(不安定)なメンタルを、そんな小さな事で爆発させ配信するほうがおかしくはないだろうか。

 

 配信はエンタメと言う人が沢山いるが、私達は一般人だ。

誰もが完璧なエンタメの世界にできる訳じゃない。それができれば違う世界で大活躍してるだろう。

どうしたってプライベートを話し、自分の思考を伝え、そこから話を広げていくことしかできない。そのプライベートが(不安定)で思考も(過剰)だったならば配信どころの騒ぎじゃない。

まず自分と生活を立て直せと思ってしまう。

 炎上系の配信者もいるが、能面の場合は自分自身が炎上していることに気付いて欲しい。リスナーさんに延焼させるな、まず自分を鎮火させろ。

 小さな世界で活躍してるんじゃない。小さな世界で個人的に楽しませてもらっているんだ。配信歴が長ければ段々とそこに気付いていくのに、能面は明後日の方向に突っ走ってしまった。

「俺はタレントみたいなもんだから」と堂々と言った能面よ。タレントって(才能)って意味なんだよ。君には(見えない相手)と闘う才能しかないんだよ…。みっともないんだよ…。



⑥   願い


 心療内科の先生は、能面の家から帰るまでの私の行動が正しかったと言ってくれた。

 能面がソシオパスだった場合、対処法はバッタリ熊と出会ってしまった時と同じ。

騒がず、大きな動きもせず、従ってますよという態度でソロリソロリと後ずさりして距離を取るしか方法がないらしい。

 無意識な自分の行動が正しかったと言われるとホッとした。自己肯定感も少し上がる。だがそれを能面は下げるんだ。


 能面は配信で言う。

「ちょっと無理だったんだよね、その人は」

リスナーさんがコメントする。

「外見だっけ?」

能面は答える。

「見た目もそうだけどさ、性格もね」


そこで、

見た目も性格も悪い人の作ったご飯を食べて、身体も思い通りにして怪我もさせたの?憎かったから?だから私物もお金も返さないし謝らないの?

等と問うリスナーさんはいない。


 そりゃSNSの世界だもの、みんな面白半分。揉め事には興味津々な人ばかり。そんな事分かってるし、リスナーさんに罪はない。


 私が1番憎んでいることは、

能面の半ば暴力で健康を損ねている私がいるのに、悪口やウソをついて自分を守るだけの能面の穢らわしさである。

 能面のような奴でも、もし命にかかわるような状態になったら私は(おいおい、大丈夫かよ)それくらいは思うだろう。

病気や生死に関わる時に相手を貶める事など私にはできない。

相手が健康だからこそ、心のこもり過ぎた悪口が言えると思っている。


 能面を少しでも否定すれば、配信ではブロックされる人が続出し、性格が悪いと位置付けられる。

否定されるような事をした、そこには絶対に触れない計算高さ。

たまにリスナーさんが私の話を出すと「その事はちょっと、忘れたいんだよね」と能面は言う。そう言う時は決まって何も知らない新しいリスナーさんがいる。そこそこ知ってるリスナーさんがいると笑いながら私をネタにする。

やり方が本当に汚い。

 私が敗血症から生還した時、リスナーさんとやたら裏で繋がり、そこでどれほど私を貶めたか。私がまだ辛く苦しく不安定な時である。


 こういう小さな配信サイトの中でも次々と問題を起こし続けている人が社会に出たらどうなるだろう。

 その昔、能面は早々に会社に属する事ができなくなった。フリーランスと言えば聞こえはいいが、他者と関わらず引きこもり、小遣い稼ぎ程度のドロップアウト人間である。

 近所付き合いで揉め、スーパーや飲食店などの店という店で揉め、警察も何度も介入している。警察に精神病院まで連れて行かれたこともある。

 それを笑ってネタにできる人を人間と呼べるだろうか。

 私は能面に望むことがある。

まず、しかるべき病院へ行って欲しい事と、私のエッセイを読んで欲しい事。

 たとえ何らかの障害と診断されても、感情や衝動性は薬で抑えることができる。たったそれだけでも周囲の人間は安心して生活していけるのだ。

 なんとか配信が見られるようになった私でも、未だに能面の顔だけは怖くて見られない。そういう人達が安心して生活していく為には薬によるコントロールも致し方ないと思う。

 まぁ、プライドが高すぎて能面にはしかるべき病院に行くという選択肢は持てないだろう。そもそも(俺は正しい!)のだから。


 私のエッセイは読んでいると思っている。

再入院時後半、匿名リスナーさんに聞かれ「具合悪いみたいよ〜」と仏頂面で言っていた。

私はどのSNSでもオープンである。鍵かけとかもしない。能面はどこかしらで見ているのだ。

 1作目を読んだとしたら怒り狂っていることだろう。しかしその怒りだけは配信にぶつけることはできない。何故ならば新しいリスナーさん達がこのエッセイの存在を知ってしまうからだ。

どんな言い訳をしようと、どんなウソをつこうと、リスナーさん達に一握りの疑惑をも持たせてはいけない。あんなエッセイ嘘だよと能面が言ったところで、普通の人間ならば細かいディテールまで創作できない事くらい分かる。

滞在期間中の能面の配信を見たリスナーさんならば尚更「そういえばそんな事言ってたよね」と答え合わせができてしまう。

能面王国崩壊の危機だ。


 ウソにウソを重ねた架空の王国の外側に私は脱出した。たまに裸の王様を覗きに行っては大笑いしている。

そんな私は配信でのコラボも希望するし、このエッセイを是非とも読んで欲しいと強く願っている。

どこか間違ってる箇所がありますか?と聞いてみたい。

言い訳に徹するか、スルーするか、怒鳴っておしまいのような気がするが…。

向き合えないんだ。正論には絶対に向き合えないないんだよ、能面は…。


 虚栄に満ち満ちた架空の能面王国から次々と脱出してくる人々。

その人達を裸の王様は「俺が蹴落としてやった」と見得を切る。

現在、多少焦り気味の能面は数少ない住人に「もっと讃えよ、もっと褒めよ」「もっと慰めよ、もっと労れ」と半ば強制するようになっている。

褒められるのならば金も時間も使う。特に新しい住人は特別待遇が用意されている。

 しかしそのうち酔っ払っい、相手の何気ない一言に噛みつき始め揉める。

何度同じことを繰り返すのだろう。

フッと軽く息を吹きかけるだけで消えてしまう架空の王国だということに何故気付かないのだろう。


 共感性に欠けるんだ。悪い事をしたと思えないんだ。ウソも能面の中では真実なんだ。そういう障害を持ってるかもしれないんだ。

そう思う度に、やっぱりしかるべき病院へ行けと思ってしまう。問診票は私が書いてやるから安心しろ。



⑦  ブロック


 人間に闘争本能がある限り、人生はある意味闘いかもしれない。

だけど常日頃から誰かと争い、そこに優劣をつけたり勝った負けたと騒ぎ立てる必要など全くない。

自分は完璧にできているとのたまうより、自分はまだまだなんだなと時折反省して生きていく方がなんだか人間らしい気がする。


 人を大切にし、思い遣りを持って生きてく。年を重ねる毎にそんな思いが少しずつ強くなる。

カッコつけてる訳じゃない。良いこと言うねぇと思われたい訳でもない。

 人って、

    経験が増える=年を重ねる

だと思う。

毎年、段々と涙もろくなりませんか?

私なんて毎日1回は泣く。感動して泣いてる人を見て、自分まで感動して泣いてしまう。

悲しいニュースを見る度に、どうすればいいんだろうと思いながら泣いてしまう。

 経験値ってとても大切。喜怒哀楽を、今日まで全て経験で培ってきた訳だから、反省したり、2度と同じ失敗を繰り返さないと誓ったり、一般常識から外れずに生活していけるのも経験値があればこそだと思う。


 …でも…残念ながら…違う毛色が一匹…


そう、能面だ。

コイツの常識はコイツ自身が作り上げた。世の中の一般常識とは全くかけ離れ、自分自身の為だけに存在する(能面王国常識)である。


 能面が今までの人生で(当たり前)と思ってきた価値観や常識で、誰かを傷付けていることはないだろうか。

 心から悔いている訳ではなく、己の(寂しさ)や(この人なら味方でいてくれる)という自己保身で誰かに戻ってきてもらう。そんな事をしてませんか? してますよね。


 間に誰かに入ってもらい、時間や手間までかけさせて戻ってきてもらう。

その人はあなたがブロックした人でしょう?

理由はどうあれ、あなたが嫌な思いをさせてしまった人達でしょう?

1度ならず2度3度と同じ思いをさせてしまった人もいるでしょう?

(死ね!)と言ってブロックした人もいるでしょう?

何を今更、どの面下げて「誤解だった」と言えるんだろうか。「誤解」という言葉で自分を守る前に、相手に嫌な思いをさせてしまった事にとことん向き合うべきである。

2度3度…コイツには経験値はないのだろうか。

人を傷付けた事にどんな思いを持っているのか。考えるだけ無駄である。自己保身しかないのだから。


 現実の世界では、ブロックで片付けられる問題など何もない。

 配信で私のプライベートな電話、メールまでブロックしたとエラそうにほざいていたけれど、それで能面の罪がチャラになることはない。

ブロックしたところで能面が責任から逃れられる訳でもない。

私が訴えなければそれでOKという考え方からして底辺のクソ人間だ。ケガをさせて手術までさせてしまった。そこには触れないのかい、オッサンよ!


 責任は一生付きまとう。例え私が死んだとしても、その責任や罪からは逃れられないんだ。

 詳細を知るリスナーさんは全員ブロック。

自分の配信に私の話を持ってこられたらブロック。

たった1年半で「もう時効でしょ!」と笑う。

その度に動かない身体を抱えた私がどう思うのか、どうして、考え、られ、ないんだ?

 責任を果たさないまま、時効なんてあるわけないだろう、このクソ野郎が。


 大体、

「集まれ!能面の民!」(正確には、【集まれ◯◯民】、◯◯には能面の名前が入る)←この配信タイトルは一体何なんだ?

リスナーさんはオマエの民か?それならオマエは下僕なんだよ。

集まれとか言いおって、何時間もコメント0って何がやりたいんだコイツは。

民はどこだよ。民って本当にいるの?どこにいるの?民って誰なの?

ひょっとして能面王国には下僕という能面しかいないんじゃないの?

 ねぇねぇ…こんなタイトルで長時間配信して、コメント0って恥ずかしくないの?

本気で王国作ったと思ってないよね?羞恥心はまだあるよね?大人だよね?一応人間だよね?

 

 誰かをブロックする度、誰かに戻ってきてもらう度に、あー本当に逃げてるんだ、味方が欲しくてたまらないんだと思ってしまう。

 一般社会なら定年まであと数年という年齢でありながら、逃げるだけの人生って何なんだろう。

味方なんてこの年で改めて必要とするものなんだろうか。

 長年人生を歩んできて出会った人々。特別何かする訳ではないけれど、いつも何となく側にいてくれる人。何かあった時にお互い助け合える人。頻繁に連絡する事はないけど、心の片隅にいつもいる人。

そういう人達をあえて(味方)とは呼ばない。

 そもそもブロックしてブロックされて、しばらく経って(誤解だった)と戻って来てもらう人など、一般の生活には存在しない。

そんな事を繰り返す人なんてSNSの世界だとしても価値のない人間、必要ない人間だ。


 逃げて、逃げるために味方を作る。

その手の平には何が残る?

自分の命が危険にさらされた時、ベッドの側に誰がいてくれるか想像できる?

着の身着のままで駆け付けてくれる人は誰?

 能面はリスナーさんの誰に何があっても駆け付けない。配信して泣くだけだ。そしてリアルでは一人ぼっち。

思い遣りという温かい心を奪えるだけ奪って、自分は何もしないで飲んだくれてる。

そんな奴の手の平には、一粒の砂すら残らないだろう。



⑧  最後に


 今の世の中には男女問わずDVやハラスメントがはびこっている。

相手の本性に気付く事は本当に難しい。

閉ざされた空間でいきなり本性を見せつけられ、突きつけられ、気付いた時はすでに何らかの被害を負っている。

そんな現実しかない事がとても悲しい。

そして人を信じるという気持ちを簡単に踏みにじられる事が本当に悲しすぎる。


 私と同じように心や身体に傷を負ってしまった人達。

しんしんと降る雪のように、自分自身の心に静かに向き合い、癒される日々を待つしかない人達。

 まだまだ時間はあると信じたい。

いつか必ず癒される日が来ると信じたい。

そしてその日まで夜は明け続けてくれる。

私達は闇の住人じゃないんだ。闇へ逃げる事でしか自分を保てない人間とも違う。


 小春日和に日向ぼっこをして、時に笑い、時にグチり、美味しいご飯を食べる。

頼ったり頼られたりしながら、私達は何気ない毎日を笑顔で過ごしていける。もちろんリアルの生活で。


 ゆっくりゆっくり一緒に歩いていきましょか。


 小さな幸せを拾いながら。

 小さな反省を重ねながら。



 ネタ集めは終わった。

ここまで悪口を書けば私としてもスッキリだ。

だから能面の配信からは、たま〜に潜っていた1人が消える事になる。

 久しぶりに見た頃は、マヌケな能面に多少笑わせて頂いたが、やはりその配信内容はつまらない。

ネタ集めでもない限り、時間の無駄だ。

 それでも私の3つの要求は生き続けている。

はっきりと私自身の意思を伝え、能面はそれを知っていながら無視をし逃げている。

その状態が分かっただけでも良しとしよう。


 配信を見たことがない方には分からなくて申し訳ないが、笑わせて頂いたお礼に能面にヒントをあげよう。


 2020年からの画録?そんなもの存在するわけないだろう。

Niceちゃんのコメントが誰だか分からないのか?

悔しいが、長年オマエの配信を見てきてしまった私にはすぐに分かったぞ。

Niceちゃん本家は別に存在する。本家はコメントしていないと思われる。

コメントした人はNiceちゃんのなりすましで、オマエと揉めた沢山の中の1人だ。

からかわれているだけなのに、「そんなコアなファンが俺にいるなんて…」と感動して泣いている場合じゃない。

からかってオマエの反応を楽しんでる人は、偽Niceちゃんの他にもう1人いる。

つまり、本家Niceちゃん、偽Niceちゃん、その他からかいコメント1名だ。

 自分だけを溺愛する余り、そんな事にも気付かない能面よ…。

生きるって大変だよなぁ〜。常に配信が画録されてると信じて、「何俺TVタレント!?」とほざいてるオマエには一生分からないかもしれないが。




              ー完ー








 「裸の王様に果てはあるの?」

 「ある訳ないじゃないか。裸の王様は宇宙でさえ自分の手中にあると思い込んでいるんだからね」


 「裸の王様の王国はどこにあるの?」

 「さぁ、どこにあるんだろうね。ただ1つ言える事は、普通に生きてる僕達には見えないって事だ」


 「どうして?どうして見えないの?」

 「幸せだからだよ。幸せに暮らしてる人には絶対に見えない、とても醜い王国なんだ」



 考えても無駄なんだ

 考えるだけ無駄なんだ


 本当ならみっともなく醜く闇を這いずり回る肉の塊でしかないのに、時に人間の姿を借りて誰かを闇に誘い込もうとする


 何がそうさせたのか

 理由なんて必要ないんだ



 考えたって能面はいつだって能面のままなんだから


 一生を闇の中で過ごすのだから

 

 筆を置こう

 考えるのをやめよう

 陽のあたる場所で

 私は生きていく



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