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【200万PV突破!】おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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80 モグラ叩きとバッタの洗礼



 3階層は今までと同じ草原なんだけど、所々土が剥き出しになっている。



 「あの茶色くなっているところにアースモールがいるぞ。穴が空いてるから見ればわかる。」


 「穴の中にいるの?」


 「そうだ。まぁ、ハズレの穴もあるけどな。」


 「倒し方のお手本見せてよ。」


 「いいけど、特にコツはないからな。」



 アースモールの巣穴に近づくと、入口を足で軽くトントンと蹴る。少しすると、アースモールがひょいっと頭を出す。


 その瞬間ーー


 …ザクッッッ!!



 「……モグラ叩き…。」


 「正解〜。出てきた瞬間に倒せば楽勝。」


 「当たりを引けばいいだけなんだね。」


 「そうだなー。ドロップ品も微妙だから人気ないんだよ。」


 「モール土と粘土と肥料?」


 「お前はインベントリがあるから関係ないけど、普通は荷物を持って帰るんだぞ。重い土なんて持って帰らないだろ。」


 「なるほど。ドロップしたら畑の土に使おうと思ってたよ。」



 モール土と肥料を使って畑と花壇の手入れをすれば安上がりだ。バレないようにちょっとずつ庭に撒いて使おう。粘土は……陶芸でも始めてみるか?



 「とりあえず静かに巣穴まで行ってみて、出来そうならやってみな。」


 「はいよ。あっ、巣穴から出てきたら?」


 「普通に倒す。」


 「普通…? まぁ、やってみるか。」



 緊張しながら静かに巣穴まで近づき、つま先で地面をトントンと蹴ってみる。いつ飛び出してきてもいいように両手で剣を握りしめ、巣穴を見つめる。



 ……………いないのか?



 「ハズレじゃないか? 次の巣穴に行くぞ〜。」


 「はぁ~、私のドキドキを返してくれ…。」


 「慣れればただの作業になるぞ。アースモールは討伐する人が少ないから取り合いになることもないし。」



 次の巣穴に向かって歩き出す。さっきと同じように準備をしたあと出てくるのを待つ。なんかゴソゴソした感じが土の中から伝わってくる。そろそろ出てきそうだなと思っていたら、茶色の頭が見えた。



 「っおいしょ〜!! …やったか?」



 脳天に剣を叩きつけたら、ポポンッとドロップ品が出てきた。魔石はいつも通りだけど、もう1つはたぶん粘土だ。これも葉っぱに包まれていて、結構な重さがある。



 「それ、地味に重いんだよな。嵩張るし、買取額安いし。粘土自体はいいやつなのかもしれないけど、やっぱいらないよなー。」


 「もったいないから、何かに活用してあげよう。今は思いつかないけど、いつか使ってあげるんだ。」


 「甥っ子達にプレゼントするか。」


 「それはいいね。たくさん集めよう。」



 1度倒したのでダンジョン図鑑にもしっかり登録できている。チェックを入れておけば出てくるかどうかドキドキしなくて済む。


 マップ埋めをしながら近くの赤●に近づき、足でトントン。出てきたアースモールをザクッと倒す。巣穴から出てこなければ簡単に倒せるので、数をたくさん倒したい時は楽でいいな。



 「次の魔物行っとく?」


 「そうだね。先に倒して図鑑に登録しておきたい。」


 「じゃあ、グラスホッパー倒しに行くか。どうせモスフロッグで時間使うだろ。」


 「バッタかぁ~。まぁ、保水膜のために頑張るよ。」



 3階層を奥に進んで行くと、緑色のデカいバッタを発見した。デカいと普通に気持ち悪いな。



 「虫取り網があればいいのに…。」


 「邪魔だろ。飛んできたのを叩き斬れば大丈夫だ。」


 「何が大丈夫なのかわからん…。いつも通り、お手本を頼むよ。」



 ワザと音を立てて近づくと、気がついたグラスホッパーが良輔に向かって飛んで行く。ジャンプしているところを空中でズバっと斬りつけたらドロップ品になった。


 んー、参考になるかな? 反射神経的に難しい気がするんだが…。



 「必ず向かって飛んでくるから、よく見て狙えば当たると思うぞ。」


 「その向かって飛んでくるのが怖いんだけどね。とりあえずやってみるけど、外したら助けて。」


 「了解〜。」



 デカいバッタなので見つけるのは簡単だけど、近づき過ぎるといきなり飛んできそうで怖い。今から飛ぶよって雰囲気を出してくれないかな。


 静かに、そ~っと近づく。これ以上近づけば飛んできそうなんだけど、タイミングがわからなくてゾワゾワする。



 「近づくのが無理なら、そこから石でも投げてみな。飛んでくるから。」


 「うぅ〜、了解…。」



 足下を見たが石なんてない。あとで拾えばいいかと魔石を投げることにした。あっ、そういえば、『ナックルボール』ってスキル持ってたわ…。


 グラスホッパーに向けて魔石を投げてみる。スキルを意識しながら投げてみたけど、元がノーコンだから、いまいち正解がわからないな。まぁ、そのうち練習する…か…?



 「うゔぁ〜!! キモッッッ!!」



 ……バッタと目が合った……。



 デカいバッタは正面から見るとめちゃくちゃ気持ち悪い。想像以上だ、おG様が可愛くみえる。これはアカン……。咄嗟に逃げちゃったけど、これは許してほしい。



 「ほれ、麻痺させておいたぞ。グサッといけ。」


 「いや、もう心が……。」


 「登録しておかないと、突然飛んでくるぞ。」



 あぁ~、やるしかない!! ピクピクしているうちに剣で斬りつける。グラスホッパー自体は強くないので、当てれば倒せた。


 ぐったりしながらドロップ品を拾う。乾燥粉っていうグラスホッパーの粉末だ。栄養価は高いが人気はない。あれを見たあとだと余計にいらない。


 ???を埋めるなら最低1000体も倒さなきゃいけないのか…。良輔に手伝ってもらって慣れないと、1人じゃ無理だな。心がゴリゴリ削れていく…。



 気分を上げるためにも、モスフロッグを倒して保水膜を大量にGETしてやる!!


 



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― 新着の感想 ―
グラスホッパーの粉末…エビの味がするのかな?
まだ始めたばかりの冒険者稼業、地道に強くなればいい。他者にはまねのできないスキル群は確実にアドバンテージですよ。
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