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【150万PV突破!】おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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49 新しい生活にむけて



 特に問題もなく仕事の退職日をむかえた。結局、探索者についての社内規定はまだ変わってないが少しずつ形になりつつあるようだ。年内には確定させたいと言っていたな。じゃないと退職者が更に増えてしまいそうだ。



 「長い間お疲れ様でした。」


 「ありがとうございます、東堂課長。」


 「探索者は怪我しやすいから気をつけるんだよ。」


 「東堂課長もこれから大変だと思いますが、ムリしないようにしてくださいね。」


 「まあ、なるようになるよ。会社も急いで何とかしようとしてるから、案外早く片付くかもね。」


 「だといいですね。」


 「ははっ、じゃなきゃ困るよ。」



 何人かと同じような会話をしたり、餞別を貰ったりしたあと私物をまとめた。新卒で入った会社だから20年以上か。いざ辞めるとなるとちょっとだけ寂しい感じがするな。でも、それ以上に楽しみでもあるんだよな~。



 「宇佐見係長、お疲れ様でした。」


 「ありがとう。今度は中原君達の番だね。」


 「俺達はまだ先ですけどね。でも、めっちゃ楽しみです。」


 「だよねー。私も準備中楽しかったもの。無駄に余計な物買ったりしちゃったわ。」


 「わかります! 想像してると楽しいんですよね。」



 やっぱり皆同じなんだな。浮かれ過ぎてヘマしないように気をつけないと。何かあったら連絡してくださいって事で、個人用の連絡先の交換をしておいた。若い子は情報収集が得意だからね。何か面白いことがあれば教えてって伝えておいたよ。



 ーーーー



 7月19日土曜日、朝から引っ越しを開始する。とはいっても、インベントリに突っ込むだけで終わりなので残りは掃除だけだ。


 事前にある程度終わらせておいたので、最後に軽く掃除機をかけて終了した。空っぽの部屋を見ながら昔を思い出したりして少ししんみりしたり苛立ったりしつつ、記念に写真を撮ってみたりした。


 実家に行く前には良輔の部屋に寄って荷物を受け取る。前回、結構回収したのでそれほど多くはないな。



 「仕事に使う物以外は大体まとめてあるから、仕舞ってくれ。残りは最終日にお願い。」


 「ほぼ全部だね。生活できるの?」


 「基本外食だし、最低限の着替えがあれば大丈夫だろ。」



 まぁ、あと2週間くらいなら何とかなるか。ポイポイっとインベントリに突っ込んで終了だ。掃除はあとで頑張ってくれ。



 その後、それぞれの車で良輔の実家に向かう。良輔の部屋の荷物は今日で全部運び出す予定なので、不自然にならない程度に段ボールに入れて移動させる。


 段ボールの数が足りないので、車まで運んだら中身をインベントリの中に移して箱を空にし、また荷物を詰めるって作業を何度か繰り返して2時間程で部屋を片付けることができた。


 サービスで掃除機をかけてあげる私って優しいわ〜。インベントリがあれば引っ越し業者にもなれるわね。スキルは言えないから良輔限定だけど…。



 「この荷物はどうすればいい?」


 「一旦お前の家に置いといて。あとで分別して片付けるから。」


 「箱に入ってないから適当に出すけどいい?」


 「おう、ある程度分けてくれると助かる。」



 私の実家に戻り荷物を片付ける。棚なんかは予め設置しておいたので、そこに小物を置いたり、丸ごと持ってきた家具を置いたりとなんだかんだ忙しい。良輔の荷物を出した後はずっとあちこちに荷物を出したり移動したり慌ただしく作業をしていた。


 台所に前の家から持ってきた食器棚を置き家具の配置替えをした後、床掃除をしていると2階から良輔が下りてきた。


 そういえば、アイツの荷物を出した後は放置してたな。良輔の荷物も結構な量があったから片付けは大変だろう。新しい家に持って行くまで時間がかかりそうだな。



 とりあえず私の分はほぼ終わりでいいと思う。あとは、細かい微調整が必要だけど普通に生活するには問題なさそうだ。持ってきた荷物は全てインベントリから出したはず。




 「昼めしどうする? 食べに行く?」


 「面倒だからお弁当のストックでいい? 食べに行きたいなら1人でおいき。」


 「いや、弁当でいいわ。おまかせでお願いします。」


 「はいよ~。」



 何にしようかなっとインベントリを見てると最初に作ったカレーが目に入ったのでそれにすることにした。良輔はこれだけじゃ足りなさそうなので唐揚げ弁当を追加する。


 あぁ~、汁物がなかったな。明日は料理のストック作りの日にしてスープ類を作ることにしよう。器を買うのも忘れないようにしないと。


 ちなみに、お弁当は1食1000円で売っている。材料費と手間賃とお駄賃だ。安い食材をまとめ買いして作っているからそこそこ儲かる。インベントリがなかったら出来ないことだな。


 もっしゃもっしゃとカレーを食べる良輔を見ながら、明日作るメニューを考える。ダンジョンでも食べやすいお弁当はストックが結構あるから、普段用のおかずをたくさん作ろうかな。家で食べるサラダもまとめて用意しよう。


 買い物に行って安い食材があればそれを使った料理を追加しようかね。



 これからは出勤しなくていいと思うと気がラクだな。平日にのんびりスライム狩りして、土日は畑仕事や趣味に時間を使う、素晴らしい日々が待っていそうだ。


 願わくば、良輔が筋トレの強要をしてきませんように…。






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― 新着の感想 ―
人の繋がりを保てる退職っていいですね
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