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【200万PV突破!】おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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42 過保護なおっさん



 いろいろ話したい事があるそうなので場所を移動する。私としては早くお風呂に入りたいから帰りたいって事だけを伝えた。1日中掃除や草むしりをしていたから汗でベタベタする。


 限界だ、帰りたいって言ってもダメだった。話し合い優先らしい。


 おばちゃんが明日も来るなら今日は家に泊まりなさいって言ってくれたので、芦屋家にお泊りが決まった。小さい頃から何度も泊まっているし、着替えなんかはインベントリに入っている。


 正直、ベタベタのまま帰るのは面倒だったから、助かったといえば助かった。


 良輔の妹夫婦が同居中だが、コチラも小さい頃から仲良くしているので問題なし。お風呂を借りてサッパリしてから良輔の部屋に向かった。



 「まだ部屋残ってるんだね。もう妹夫婦の子供部屋になってると思ってた。」


 「下の子供が小さかったからな。でも、そろそろ1人部屋にする頃じゃないか?」


 「歳っていくつになったっけ?」


 「上から15歳・12歳・10歳だな。上2人はすでに1人部屋だから下が使うならこの部屋だろ。」


 「早く片付けなよ。」


 「お袋にも言われた。んで、お前は?」


 「何が?」


 「引っ越しだよ。好きな仕事を辞めるほどか?」


 「あぁ~、それね。」



 私は今の現状を報告した。ラクな方を選んだってことを強調しながら。実際にそうだしね。



 「なるほどなー。確かに、土日は人が多いな。俺は平日に行った事ないから詳しくは知らんけど。」


 「両立するつもりなら絶対に平日はダンジョンに行くんじゃないよ。戻れなくなるから。」


 「そこまで言うか。」


 「そこまでだね。知らなくてもいいことはあるんだよ。」


 「それなら、俺も辞めてスローライフごっこしようかなー。もう歳だし、のんびりしたい。中間管理職ってクソめんどくさいし。」


 「好きにすれば? 私はあと1ヶ月で自由になれるわ。」


 「おおー、好きにするわ。まだ間に合うしな。」


 「何に?」


 「いろんな事に。人生はまだまだ長いからな。」



 何やらやりたい事があるようだ。まあ、上手くいけばいいね。知らんけど。


 それからはいろんな探索者関係の話をする。私はまだレベル7なのにヤツはレベル29らしい。土日しか行ってないのに。さすが、昔から脳筋だったなーっと考えていたらチョップされた。



 「俺のレベルが高いのは戦闘に有利な職業だからだよ。スキルも全部戦闘系だし、ステータスの伸びもいいからな。下の階層に進みやすいからその分レベルも上がるんだよ。」


 「えぇ~、ズルい。私の職業そういうの1つもない。ステータスも+1か+2なのに。」


 「それで仕事辞めて探索者のみにするのか? 危ないから絶対やめた方がいいぞ。」


 「スライムしか相手にしないつもりだったんだよ。最近はホーンラビットまでなら倒せるようになったし。」



 それでもなーっと納得してない様子だ。大丈夫、自分の貧弱さはわかっているからムリはしないさ。命をかけてやるようなことじゃないって思ってるからね。どれだけ危ない事はしないと言って説得しても全然ダメなんだけど…。



 「なら、これからは俺が一緒に行く。」


 「はあー!? いやムリなんですけど。すごく嫌。」


 「何でだよ! 危ないだろ。俺らは中年なんだぞ。」


 「いや、わかってるよ。大丈夫なところしか行かないから。」


 「ダンジョンに大丈夫なところなんてないんだよ。」



 うぅー、出たな、兄貴モード。心配させたり危ない事をすると発動して、何を言っても聞いてくれないヤツ。めっちゃめんどくさい。


 もう中年なんだからそろそろやめて欲しい。こうなったら放置するしかないか? おっさんの過保護は鬱陶しいぞ。




 とりあえず、話を逸らしてお酒を呑ませるか。良輔はかなり呑むけど、呑み過ぎるとスコーンと寝るので面倒な時はつぶすにかぎる。


 部屋にくる時におばちゃんから晩酌セットを持たされてたので、私はビール、良輔はハイボールで乾杯する。勿論、私がハイボールを濃いめに作ってあげた。


 でも、付き合いが長いからその辺はお見通しだったようで、私のダンジョン行きを否定しつつ炭酸で割って飲んでいた。



 「この間会った時に運動不足だって言ってただろ。ムリするのは危ないし、ダンジョンなんて体力がないとやっていけないぞ。」



 ……正論っ!! 一切反論できんわ。



 どうしようかなー。子供の頃からそうなんだけど、自分のペースを乱されるのがすっごくストレスなんだよね。他の人もそうだと思うけど、私は特に嫌なのよ。


 イライラするくらいならボッチでいいのよねぇ~。一部の人が何であんなに群れようとするのかわからないわ。


 一応、一般的な常識は知っているつもりなので、人に合わせたりする事は出来るし、空気をよむ事も出来ると思う。…多分。いや、出来てるはず。


 でも、せっかくこれから1人でのんびり出来ると思ってたのに邪魔されるのはご遠慮したい。自分のペースで行動できると思ってたのに…。


 

 どうやって断ろうかなー。鬱陶しいからイヤだって言ったら傷つけちゃうかな。めんどくさいからも同じよね…。なかなか難しいわぁ。






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― 新着の感想 ―
性格合わなそうだけど、なんで今でも一緒に飲みに行くくらいの付き合いがあるのかが謎。鬱陶しいと思う相手なんていちいち連絡取らなくない?
自由が宝
職場の子たちのほうがいいな~~~ べつに恋愛的な意味でくっつかなくてもいいけど、この幼馴染は上から目線(男目線)が好きじゃないです。
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