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【200万PV突破!】おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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38 母目線



 喋ってみて少しはスッキリしたみたい。お酒がすすむ。動画見ながらって思ってたけど、こうやってワイワイしながら呑むのもいいな。


 つまみが減ってきたので何か出すかーっとキッチンへ向かう。たしか、インベントリに唐揚げがいっぱい入ってたはず。ささっと皿に盛り付けて出してあげよう。あ、玉子焼きもあったかな。


 メニューリストを見ながらつまみになりそうな物を出していく。食べられれば何でもいいか。



 「追加のつまみどーぞー。」


 「ありがとうございます。って、出来立てじゃないですか。」


 「レンジでチンしただけよ。さぁ、どうぞー。」


 「唐揚げうまっっ!」


 「甘めの玉子焼き好きだなー。」



 自分の作ったものを美味しそうに食べてもらうのって結構嬉しいんだよね。作ってよかったって思うよ。美味しい物を食べるのは好きだけど、食べてもらうほうが好きかもしれない。



 「そういえば、係長は仕事辞めたらどうするんですか? ダンジョンの多いところに引っ越しですか?」


 「私は実家に戻る予定だよ。両親はもう亡くなっているんだけど、家も土地も私名義で残ってるからね。リフォームしてそんなに経ってないから結構キレイだし。」


 「へぇー、そうだったんですね。」


 「ダンジョンも車で行ける距離にあるし何とかなりそう。平日はのんびりスライム倒して、土日は庭で畑仕事でもしようかな。」


 「夢のスローライフだ。ちょっと羨ましいですね。」


 「へぇ~、車で行けるのは便利でいいですね。」


 「確かに! バスとか電車だけだと移動大変だよな。」


 「武器とか防具があるから、バスは乗り辛いよな。」



 今後のことやダンジョンのことなど話して盛り上がった。息子が帰省した時ってこんな感じかな。家の親も同じような事を思っていたのかもしれないなってちょっとだけしんみりした。



 ーーーー



 翌日、今日も元気に働きます。私は二日酔いしなかったけどあの子達は大丈夫かしら、なんて何故か母親目線。まあ、そんな日もあるよね。


 気持ちを切替えて仕事をはじめる。そういえば、木本さんを見てないな。今日は休みか?



 会議は特に問題もなく終わった。まだ何も決まってないし、決められないから仕方がないんだけど。一応、昨日思った社内規定が決まるまでの間のことについては話しておいた。


 今後は専門家も交えて話し合っていくので、一旦終了。必要な時に探索者側の意見を出す感じになる。私はもうすぐ辞めるので、他の人で頑張ってもらいたい。



 引き継ぎも順調っていうか以前完璧に作ったマニュアルがあるから、それを見ながらやれば何とかなる。聞きに来る前にマニュアルで調べてから来るから教える時もピンポイントで教えられる。皆が優秀で助かるわ。これなら来月末で退職になりそうだな。



 終業後、安田君と伊東君に誘われ休憩スペースで一息つく。昨日は楽しかったですーなんて言われると、おばちゃん、嬉しくなっちゃうよ。食べな食べなってしちゃう。あれだ、田舎のお婆ちゃんだな。



 「昨日話そうと思ったんですけど、係長って剣使ってますよね?」


 「うん、探索者協会の売店で買ったヤツを使ってるよ。」


 「売店で買ったヤツよりもドロップ品とか宝箱から出たヤツの方が性能がいいのは知ってますか?」


 「DTubeの動画でそんなこと言ってるの見たよ。斬れ味がすごくよかったり、攻撃力に補正がついたりとかでしょ。」


 「そうなんです。んで、鍛冶師の人が作った武器もすげーいいらしいんですよ。しかも、探索者向けの店を出すらしくて。係長が剣を使うなら教えておこうと思ったんですよ。」


 「そうなんだ、ありがとう。場所検索してみるよ。やっぱり都心の方かな?」


 「近いうちにオープンするって話題になってました。新宿って言ってた気がします。」


 「了解。探してみるね。」


 「武器や防具のメンテナンスもしてくれるらしいのがいいんですよねー。自分じゃなかなか出来ないし。」


 「私は動画を見てお手入れグッズを買ったよ。まだ油しか買ってないけど。」


 「自分も似たようなもんです。とりあえず、キレイに拭いておくくらいしかやってないですね。」


 「包丁と同じように砥いだから切れ味はいいと思うけど、たぶん、正しいやり方じゃないと思うわ。」


 「えっ! 剣を砥いだんですか?」


 「うん、案外いけた。包丁用の砥石を持ってたからそれでやってみた。1日かかったけどね。」


 「すげー。包丁なんて砥いだことないから、自分にはムリそう。」


 「一応、次にダンジョン行った時に試し斬りしてみるんだ。」



 2人も剣を使っているから、俺もやってみようかなと、興味津々だ。とりあえず、安い包丁から練習するように伝えた。売店で売っている1番安い剣でもそこそこするからね。失敗したらもったいない。


 鍛冶師スキル持ちが開く店だけじゃなく、錬金術師や薬師などの薬系と、細工師や木工師などの工作系の店も近いうちに開店する予定があるそうだ。


 どちらもダンジョン素材を使った商品をメインにいろいろ売るみたいなので面白そうだ。開店して落ち着いた頃に行ってみたいな。





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― 新着の感想 ―
ダンジョンが出来て探索のマニュアルや制度が成熟するまでの過渡期って感じですごく面白いです! 始めたての若者と中年では気をつけることが違いますものね
ステンレスの包丁なら研がなくていいと思ってるんですが違うのかな 剣でもステンレスなら研がなくていいと思ってます
主人公が45才で探索者やるのに退職は無謀では?ていうかホワイト企業の福利厚生と天秤にかけたら絶対辞めないほうが…会社の引き留めも必死になりそう…。と思ってたら、実家があるのかー。無理しなかったら全然や…
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