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おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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2 有給使います



 探索者講習は土日祝日も受けれるみたいだけど、私と同じように平日出勤の人達が受講していて空きがない。近くの探索者協会支部(市役所)がいっぱいだったので別の支部の予定を確認しても休日は全滅だった。



 「有給使うかぁ~」




 次の日、有給休暇申請書を持って東堂課長の席に行くと、


 「宇佐見さんもですか。」


 「有給がですか?」


 「そう、探索者講習の為の有給。」



 覚醒者は私だけではなかったようで、すでに4人申請しているそうだ。


 

 「土日祝日は全滅でしたよ。近隣の探索者協会支部も確認しましたけど、平日しか空いてませんでした。」


 「最初に申請があった時に調べてみたよ。どこも同じだね。」


 「ですね。通知を見ながらあ然としてたら出遅れました。」


 「国もさぁ、いろいろ考えた結果のことなんだろうけどさぁ、何というか、ねぇ。」


 「ふふっ、そうですね。」



 ダンジョンのことに振り回されるのは覚醒者だろうが、そうでなかろうが関係ないようだ。



 「とりあえず、申請は通しておくよ。今後、何かあったらその都度相談してくれ。」


 

 仕事のことは東堂課長にお願いしておけば大丈夫だろう。繁忙期でもないし、最低限の引き継ぎさえしておけば問題ない。



 「でもなぁ~。おばちゃんにはきついなぁ~。」


 


 ーーーー



 そして探索者講習の日、受付用の部屋には平日なのに結構な人数が集まっていた。全体的に若者が多いが同世代っぽい人もちらほら見える。



 「順番に並んでお待ちください。受付が終わった方は案内に従って部屋を移動してください。」



 受付自体はすんなり終わり部屋を移動。空いている椅子がなくなったら講習のスタートだが、まだ試行錯誤の最中なもんで最低限のマナーみたいな内容しかない。


 ダンジョンの中での事は全てが自己責任です、命を大事に、犯罪は駄目です、ってな感じで。


 それ以外だと、ドロップ品の買取だとか武器・防具の必要性だとか、税金関係の事も説明があったな。


 総じて、マニュアルでも作って渡せばいいんじゃないって感じのちょっと薄い内容だった。


 その後、本人確認や諸々の同意書にサインして写真撮ったりカード作ったりで終了。こっちの方が長かった。


 探索者カードなる物を発行するとランクの表示だけじゃなく免許証のように本人確認にも使え、金銭のやり取りまで出来る優れもの。公共交通機関での支払い、電子マネーやクレジットカードが使えるところなら何処でも使えるとのこと。ほぼ全てがカード1枚で対応可能らしい。



 「探索者カード、めっちゃ便利。探索者アプリをインストールしておけば、スマホでも使える。」



 時間はかかったが、とりあえずは探索者として登録できたのでよかった。これで納品義務さえなければなぁ〜、なんて思いながらこの後どうするのかを受付で確認する。


 

 「講習はこれで終わりですか?実技とかはありますか?」


 「本日の講習はこれで終了となります。実技に関しましては、必要な方は別日に受講していただいております。」


 「講習の内容はどんなものですか?」


 「武器・防具の使い方やスキルの使い方などになります。スマホやパソコンから受付できますのでご確認ください。」


 「わかりました。ありがとうございます。」



 なるほど、別日かぁ~。これも休みの日はいっぱいだろうなぁ。有給使うならもっとマシな使い方がよかったなぁ~。

 


 

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