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おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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19/22

19 相談します



 土曜日はスライム40体で終了した。魔石は全部売ってきた。さらに10体頑張ろうとも思ったが、あまりにもいないので諦めた。


 日曜日は休み。全くやる気が起きなくてダラダラして終わった。通販で必要な物ポチッたり、いろいろ調べたりはしたけど。



 ーーーー



 「お疲れ様でした~。」


 終業後、東堂課長に今後の相談をする。出来れば週に1回、平日にダンジョンに行きたい。土日が出勤でもいいから。


 「何とかなりませんかね?」


 「うーん、どうだろう。まずは確認してみるけど、土日に仕事ってないんだよな。取引先とか関係があるところは土日休みだから。」


 「それは知ってるんですけどね。もう、土日のダンジョンが苦行でしかなくて。」


 「そんなにキツいのか?」


 「やる事自体は平日と同じなんですけど、人の多さ、魔物の少なさ、精神的疲労とかいろいろ込みでしんどいです。」


 1時間で倒せるのはしっかり探して6~8体。

 納品義務は魔石10個、売っても1000円

 バス代往復580円は自費

 休みの日に午前中潰して420円しか手に入らない



 「割に合わないんです。最低時給600円からですよ、高校生でももっと貰ってます。戦闘職の人はもう少しマシかもしれないですけど、私は戦闘職じゃないんでね。」


 「なるほどね。他の4人はどうだい?」


 「スライム以外も倒しているみたいなので、私よりも稼いでいると思いますけど、どちらにしろ、魔物自体が少ないので平日よりも少ないはずです。」


 「わかった、上に相談してみるよ。でも、期待はしないでね。」


 「大丈夫です。ムリを言っている自覚はあるので。」


 「はいよ~。」



 はぁ~、難しいだろうな。この会社、休日出勤自体ほとんどないし、大きなイベントがある時は忙しくなるけど休みが潰れるほどじゃない。めっちゃホワイト企業。だからこの会社に入って良かったって思ってたんだけど、状態が変わっちゃったからな。


 最悪、退職かぁ。



 「係長、お疲れ様です。今、時間いいですか?」


 「お疲れ様、中原君。大丈夫ですよ。」


 「実は相談したいことがありまして、他の3人も一緒にいいですか?」


 「じゃあ、会議室に行こうか。」



 この4人で相談ってことは探索者関係しかないな。むしろ、私が相談したいよっ。



 「時間取ってもらってすいません。」


 「大丈夫。探索者関係?」


 「はい。4人とも有給使って平日のダンジョン行ったんですけど、そしたら土日の混雑とかいろいろムリになっちゃって。」


 「あぁ~。」


 「俺、昨日も頑張って行って来たんですけど、疲れがすごいっていうか、やる気が出ないっていうか。」 



 4人がそれぞれしんどいと説明する。同じ悩みを抱える同士よ、すまんっっ。平日の魅力を伝えたせいで…。



 「実は、私も全く同じ状態なのよ。土日に行くのがバカバカしく感じちゃって。」


 「ですよね。奥に進んでも休みの大学生とかたくさんいて魔物が狩れないんです。」


 「難しいよね。もっと先に進めば人は減るかもしれないけど、その分危険だしね。」


 「そうなんです。自分のペースで進みたいのに進めないし。」


 「強引に先に進んで怪我してる人を見た事があるからムリしたくないです。」


 「さっき課長に、平日にダンジョン行けるように出来ないですかって聞いたんだよね。土日出勤してもいいから何とかならないかって。


 上に相談してみるって言ってたけど、期待はするなって。」




 はあぁぁ〜……、皆のため息がもれる。




 「土日出勤が難しいのはわかってるの。うちホワイト企業だし。いい会社なのよ。」


 「そうッスね。いい会社です。」


 

 皆の表情が暗い。あ、ゼリーあげよう。先週は皆の出勤や仕事のタイミングが合わなくてまだ渡してなかったんだ。


 ちょっと待っててねと声をかけて自分の机に。周りに見えないようにインベントリからゼリーを出して持ってたコンビニ袋に移し会議室に戻った。




 「とりあえず、課長の頑張りに懸けましょう。ってことで、先週言ってたゼリー持ってきたから皆でどうぞ。」





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