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おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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11 微妙なスキル



 ビー玉はスキル石だった。


 スキル石って何か知らなかったので調べてみると、使えばスキルを獲得出来る石とのこと。ただし、何のスキル石なのかわからないので使う時は自己責任だと。


 鑑定のスキル持ちに調べてもらうことも可能だが、1個につき数千円の料金がかかる。鑑定出来る人が少ないので、対応に時間がかかる。低ランクの魔物から出たスキル石は殆どが外れスキルだということもあって完全にオマケ扱いになっていた。


 高ランクの魔物から出たスキル石は当たりらしい。ネットの画像を見たらスライムのスキル石は薄っすら青色だったのにそのスキル石は綺麗なはっきりとした青色だった。


 本来、スキル石がドロップする確率はかなり低いらしいんだけど、中年達がスライムばっかり大量に狩るのでその分スキル石も珍しくはなくなったようだ。


 オマケ、ネタ扱いというのもあって探索者協会で買取はしてるが、色の薄いスキル石は一律100円での買取となっていた。販売価格は200円だ。探索者協会でも一々鑑定する余裕はないらしい。





 掲示板を見て知ったんだが、最近は探索者の配信活動も多くなっていて、専用の配信サイトなんかもある。DTubeっていうらしい。大丈夫なのか?って思ったが、いろいろ提携したりして上手くやっているようだ。


 その動画の中でスキル石使ってみた系が多くあり、完全にネタ扱いとなってしまったみたい。



 「スキル『笑窪』なんてネタ扱いされても仕方ないな。」



 多分、薄っすら青いスキル石はこういう外れ、クズスキルしかないんだろうな。


 ちなみに、スキル『笑窪』の効果はスキルを意識しながら笑うと笑窪が出来るらしい。普通に笑っても出来ないそうだ。


 自分で使うのはなしかな。薄っすら青いスキル石しかないし、何が出るかわからないのが嫌だ。とりあえず、スキル石自体はビー玉みたいで綺麗だから集められるだけ集めてみよう。



 ーーーー



 火曜日、出勤後すぐに東堂課長に有給の確認をする。あまり使ってなかったから、まだだいぶ残っているはずだ。



 「東堂課長、有給について確認したいことがあるんですが、時間ありますか?」


 「ああ、講習か?」


 「はい。実技講習を受けようかと思いまして。」


 「引き継ぎしてくれれば何時でも有給取っていいぞ。上からも出来るだけ有給使えって言われてるし。」


 「ありがとうございます。ダンジョンも平日に行けたらよかったんですけどね。」



 私は土日にあった出来事を話した。主に中年男性の話しだったが。



 「同じ考えの人が多くて大変でした。しばらくは土日祝日の混雑が続きそうです。」


 「ネット記事で読んだんだけど、積極的探索者と消極的探索者がいるらしくてね。消極的探索者は納品義務の分しか魔石の納品しないんだって。

 それは別に問題ではないんだけど、ダンジョンゲートの近くしか移動しないから混雑の原因になったりするらしいよ。他のダンジョンでも混雑やトラブルで問題になっているところがあるそうだ。」


 「探索者関係のマナーや法律もまだ調整中の事が多いって言ってたから、すぐに改善するのは難しいでしょうし。」


 「ここの課にはいないけど、他の課では退職者も出てるよ。両立はムリだから探索者としてやって行くって。」


 「あぁ~。」


 「とりあえず、会社としては出来るだけサポートするけど、ムリはしないようにね。」


 「わかりました。」



 有給は許可もらえたから、あとで実技講習の申し込みしておこう。


 にしても、退職かぁ。


 探索者のみでも食べていけるとは思う。土日で稼げたのは7000円だけだが、平日も行けばもっと増えるだろうし、免除されている税金もあるから出費は前より減った。退職金も少しはあるだろうし、貯金も貯まっている。


 インベントリのおかけで見切り品を買っても腐らせる事はないし、特売日にまとめ買いしておけば食費も安く収まる。


 怪我さえしなければ不可能ではない。むしろ、ギリギリ行けそうだ。


 会社の仕事とダンジョンの両立は出来なくはないけど、楽ではない。しばらくは初期費用の回収をしながら様子を見て考えよう。




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