10 とっても便利
おにぎりを食べながらネットをチェックする。スキルの使い方って検索しただけでもかなりの数のカキコミがある。
魔力がどうの、イメージがどうの、いろいろ言われてるみたいだ。わかったのは、火魔法というスキルがあってもファイヤーボールって叫んだだけじゃ発動しないってこと。
スキルを持っていて、尚且つどういうファイヤーボールが使いたいかってことをイメージできてないと駄目らしい。異世界系のファンタジー小説みたいだ。
ちなみに、この小説を読んだらスキルが使えるようになりました、ってオススメされている作品がいくつかあった。漫画で読むより小説の方がいいらしい。家に帰ったら電子書籍で買おう。
今出来ることはないので、休憩が終わったらスライム狩りの続きでもしようかな。今日はビー玉が出ないからもうちょい集めたい。
荷物の整理をしながらドロップ品の確認。魔石が30個に正体不明が30個。
そういえば、スライムの経験値は1なんだろうな。魔石20個集めた時にレベル上がったし、昨日の分と合わせて40個でレベル3。60個で上がる可能性もあるけど、レベルって上がると必要になる経験値も増えるってのがよくある話しだし。
「あとスライム40体でレベル4だ。」
今日中には難しいだろうから半分くらいは倒しておきたい。次に来るのは1週間後だから。
休憩後、2時間かけて18個の魔石を回収。あと2個で切りがいいんだが、明日から仕事だし、ムリする必要はないので大人しく帰ることに。
魔石は40個売り、8個は残して置く。来週はこの続きからってことで。
それじゃあ、家に帰って小説の確認しますか。
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月曜日、やっと仕事が終わった。キテる、筋肉痛がキテる。まだ本気じゃない、これからが本番なんだ。
……足痛い。あ、東堂課長だ。
「お疲れ〜。変な歩き方になってるぞ。」
「お疲れです。筋肉痛です。」
「ダンジョンに行ったんだよな。大丈夫だったか?」
「危険なことはありませんでしたよ。スライムしか相手にしてないので。」
「何でそんなにヘロヘロなんだ?」
「…運動不足です。」
「あぁ~。」
普段デスクワークだし、インドア派だし、仕方ないんだ。これから頑張ればいいんだ。
「他の方は大丈夫だったんでしょうか? 確か、あと4人いましたよね。」
「全員出勤してたから大丈夫じゃないか。」
「ならいいんですけど。」
軽く雑談をして別れる。あ、有給取れるか聞いてみればよかった。探索者協会で聞いた実技講習受けようか迷ってたんだよね。
盾の使い方を教えてもらった方がいいと思うんだ。ホーンラビット対策の為にも。とりあえず、明日聞いてみるか。
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家に帰り小説の続きを読む。普通にハマった。面白いので、スキル関係なく読んでる。漫画も無料配信分は読んだ。
そして、インベントリは使えるようになった。小説を読んでからスキル使ったらマジで出来るようになった。小説から得た知識と漫画で見たイメージを意識しながらスキルを使ったらすぐだった。一々インベントリ、なんて言わなくても大丈夫。心の中で念じればいける。小説様々。
インベントリはそれはもう便利! 全て解決してくれる、それがインベントリ。盾持てない問題も解決。しかも、中の時間が止まっているっぽい。お湯はずっと熱いままだったし、氷は一切溶けてなかった。
ついでに、正体不明のドロップ品も判明した。
袋に入った粉はスライムゼラチン。
袋に入った保冷剤みたいヤツはスライムゼリー
小瓶に入った飴はスライムグミ
ビー玉はスキル石
ただ、わかったのは名前だけで詳細はわからないけど。売る予定はないからこのままインベントリに入れておくつもりだ。
土曜日に獲得した分と日曜日に獲得した分はわけてチャック付きの袋に入れ、インベントリに仕舞った。




