1 私、45歳なんですが
のんびり、頭空っぽにして読めるようにできるだけ山なし谷なしストレスなしで書いていこうと思います。
地球にダンジョンが出現して2年。
最初は世界中が大混乱してたいへんだったが、各国政府はそれぞれに対応し一旦落ち着きをみせている。表面上は。
ダンジョンの中には魔物がいて、それを倒すとドロップ品が手に入る。弱い魔物には銃火器が通用するが、強い魔物には通用しない。
ダンジョンが出現した時に職業・スキルを手にした人が魔物を倒すとレベルが上がる等など。
ドロップ品の中には現代科学では説明がつかない奇跡をおこす物があり、魔石は次世代エネルギーにもなるとなってはダンジョンに挑まないわけにはいかない。
自衛隊や警察官を大量投入して攻略しようとしたが、圧倒的に人手不足だった。
まずはダンジョン出現から1年後、対応しきれないと判断した日本の政府はダンジョンを一般人に開放することを決めた。
政府関係者にオタク気質の人がいるようで、ライトノベルのファンタジー小説みたいに冒険者ならぬ探索者という職業を正式に採用した。
日本探索者協会を発足、法律の整備等など時間をかけて準備し探索者の募集までおこなっていた。それにあたり全国民の調査がされ、職業・スキルの発現した者のことを覚醒者と呼ぶようになった。
ちなみに、探索者ランクなんていうのもあるらしく、魔石の納品数や倒した魔物のランクによって上がったりするそうだ。
魔物のランクや名前などはほとんどがファンタジー小説からの引用である。流石、オタクの国日本だ。
状況が変わったのはダンジョン出現から1年半後。
ダンジョンを封鎖して魔物を一切討伐していなかった某国のダンジョンから魔物が溢れ出てきたのだ。
被害は甚大。死者、行方不明者合わせて推定20万人以上、出てきた魔物が街中に広がり手をつけられないほどだった。
この一件でわかったのはダンジョンを攻略しないとそのうち溢れる(日本政府はスタンピードと言う事にした)そして溢れた魔物はダンジョンから一定の距離までしか離れられないということだ。ダンジョンから離れ過ぎると身体が保てないらしい。
逆に定期的にダンジョンの魔物をたおしてさえいればスタンピードは起きないし、万が一起きたとしてもダンジョンから遠くに逃げれば何とかなる。
この事件がきっかけとなりダンジョン攻略、探索者の勧誘が本格化し一部法律も変わった。
可能なら攻略に参加してね、から税金優遇するから攻略しなさい、みたいな感じで。
要は、ダンジョン攻略が義務化されたのだ。ただし、覚醒者だけだが。
探索者ランクに応じて魔石の納品義務があり違反すると何かしらの罰を受けるらしい。とは言ってもまだ試行錯誤の最中で今後はどうなるか未定だ。
ダンジョン出現から2年後、日本探索者協会は全ての覚醒者に向けて探索者講習の受講と探索者登録をするようにとの通知を送った。
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「私、45歳の凡人なんだが……」
通知を見ながらつぶやくが結果が変わるわけもなく。
ため息を吐きながら受講日と仕事の予定を確認するのだった。




