加齢臭
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:加齢臭
「はぁ、今日も疲れたなぁ。さっさと帰ってビールでも飲むか」
と帰っていたのだが、家の近くまで来ると、
「お、これはカレーの匂いか。…ふぅ、やっぱり良い匂いだなぁ」
自分の子供の時を思い出し、
家で母がカレーを作って待ってる時の事、
その時の記憶が蘇る。子供の時の幸せだ。
と思っていると、
自分の家に近づけば近づくほど、
そのカレーの匂いが強く漂ってくる。
「…なんだろ。俺の家から…?」
俺は都内で1人暮らし。
アパートに住んでいて、今付き合ってる彼女も居ない。
だから当然、俺が居ない時に
部屋から何かの匂いが漂ってくるなんて無い。
ここ最近ずっとカレーなんて作ってないし。
「どう言うことだよ…」
なんて1人思いながら
アパートの階段を上っていくと、
ますます強烈に、やっぱり俺の部屋から
そのカレーの匂いが漂ってくる。
少し奇妙に思い始めた俺は
「もしかして誰か居るのか…?」
知らないうちに実家の母親が俺の部屋へ来て、
勝手にカレーでも作ってる?
そんなことまで思った。
「…ただいま」
いつものように部屋に帰るとやはり誰も居ない。
でも部屋の中はやはりカレーの匂いで充満している。
「…………」しばらく黙り込む俺。
「……なんだこれ、どっから匂ってるんだ…」
そして部屋の中を隈なく探し始めた。
部屋に入ってすぐキッチンが見えるから、
そこに何も無いのはわかってる。
寝室、リビング、風呂場とトイレ、
そこまで探し回り、やっぱり何も無い。
カレーの匂いを発散するものなど、全然無いのだ。
「…………」そしてやはり黙り込む。
して居ると…
「……ん、なんだ?においが…」
今度はその匂いが変わってきた。
これも嗅いだことのある臭い。
俺はさらに部屋の中を隈なく探し回り、
今度はさっき探した場所を横にのけ、
普段使わない場所、探さないような場所まで
全部探して見ることにした。すると…
「おうわ!?」心底からびびり上がった。
「う、う、嘘だろ…な、なんで…なんでこんな…」
押し入れの奥のほうに男が横たわっていた。
もうすでに事切れてたようだ。
そう、さっきから匂ってたのは加齢臭。
おそらくこの男の匂い…?体臭?
俺はすぐ警察を呼び、全部を任せた。
俺はもちろん何もやってない。
この事はアリバイからも立証された。
だからなんでこの男がここに横たわって居たのか、
それだけが疑問に残された。
そして謎の加齢臭に変わったカレーの匂い。
「もしかして、俺に知らせるために…?」
よくわからなかったが、
それしか考えることができなかった。
でもあとになり、解けない疑問がやはり残った。
こんな冗談、面白くもなんともない。
到底受け入れられるもんでもないよ。
俺はちょっと、心の中で彼を叱った。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=zkfBue3U9P4
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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