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第93話 黒亀ダンジョンのブラックダイヤ

「ラック、準備はできたか?」


「大丈夫にゃ。今日から四日間稼ぎまくるにゃ。」


「とりあえずギルドに行ってバニーさんにダンジョンの事を教えてもらってからになるけどな。黒亀ダンジョンに行くとは思ってなかったから全く情報がない。昨日はギルドもバタバタしてて何も教えてくれなかったからな。」


(黒亀ダンジョンか・・・亀一郎ダンジョンでまだ攻略されてないって事だったよな。亀三郎の黄亀ダンジョンは、スライムがエクストラステージの主って聞いたけど、スケ美さんに黒亀ダンジョンの事もきいておけばよかった。)


「なら早く行くにゃ。ブラックダイヤモンド楽しみにゃ。たくさん取れたら売らずにアタシも一個ほしいにゃ。指輪はすでにあるから今度はお揃いのネックレスがいいにゃ。」


「それもいいかもな。だけど、まずは金稼ぎだ。家を借りたはいいけど、実際は宿よりお金がかかるからな。生活するだけだったら問題ないだろうけど、俺の場合は神様への寄付もある。せっかく前の神の奇跡の開放で錬金術を覚えたんだ。王都に来るまでにけっこう練習してきたし、黒亀ダンジョンで活かせれば良いよな。」


休みの日に刀を手入れしてもらったカインは、鍛冶屋の店主からブラックダイヤモンドの事を聞いて、お金稼ぎに丁度良いと、黒亀ダンジョンに行く事を決めたのだ。


準備を終えたカインとラックは、ギルドマスターのバニーの元へ向かった。ギルドに到着したカイン達は、受付にギルドマスターを呼んでもらった。


「ブラックダイヤモンドね。良い所に目を付けたわね。話に聞いたカイン君の錬金術ならもしかしたらツルハシを使わなくてもダンジョンの壁からブラックダイヤモンドを取り出せるかもしれないわね。本来の錬金術って素材と素材を合わせて新しいモノをつくる技なんだけど、カイン君の錬金術は素材を分離できるみたいだから。」


「そうですね。その可能性があると思って今回黒亀ダンジョンに行こうと思ったんです。まだだれも攻略していないと聞いていたので、挑戦するのはまだまだ先だと思っていたんですが・・・」


「大丈夫よ。あそこに行く冒険者の半分は、ブラックダイヤ狙いだから。いや半分というか大半は地下1階から地下10階までしか行かないわ。」


「そうなんですか?」


「ええ。ダンジョン内ではなかなか他の冒険者と遭遇しないのは知ってるわよね?採掘してても邪魔が入らないからブラックダイヤを狙う冒険者って多いのよ。」


「そんなに採れるのかにゃ?」


「そうね~。カイン君達は4日間ダンジョンに行くって言ってたわよね?なら1個取れれば普通で、2個取れれば優秀って所ね。まあ普通ならね。」


「4日間ダンジョンにいてもそれだけしか取れないんですか?」


「ええ。これは決まってる訳じゃないから今までの経験からなんだけど、黒亀ダンジョンでブラックダイヤがある場所は壁がうすく光ってるの。そしてその壁を掘削すればブラックダイヤが見つかるんだけど、必ずある訳じゃないのよ。」


(なるほどなるほど。あるかわからない所をずっと掘り続けないといけないから時間がかかる訳か。あるか、ないかの見極めが大事だな。)


「バニーさん。そこにブラックダイヤがあるかどうかはどうやって判断するんですか?」


「だいたい2人で一時間掘ってみて見つからないなら、別の場所に移動するみたいね。もしかしたら掘り続ければ出るかもしれないけど・・・」


(俺の場合は、ダンジョンの壁に手をあてて分離を使えば、一瞬であるかどうかはわかるはずだ。これならかなりの数を見つけれそうだな。後はどれぐらいの金になるのかとたくさん持ち込んで良いかどうかは確認しておかないとな。)


「ちなみにブラックダイヤは1個いくらぐらいになるんですか?」


「大きさにもよるけど、1個金貨10枚から100枚ぐらいね。下の階に行けば行くほど大きいって噂だけど、地下1階でも金貨100枚のブラックダイヤが出た事があるから低層でも期待はできると思うわ。」


「わかりました。なら俺達も地下1階からはじめて地下10階を目指してみます。ちなみに黒亀ダンジョンの中ボスはどんな魔物ですか?」


「地下10階がコドラ1体、地下20階がツインドラゴン、地下30階がワイバーン3体ね。黒亀ダンジョンの中ボスはドラゴン系の魔物よ。カイン君とラックちゃんなら地下20階のボスまでは大丈夫だと思うわ。ちなみに帰還玉は持ってるかしら?」


「はい。1個持ってるので大丈夫です。」


「そう。王都は帰還玉も普通に取り扱ってるわ。金貨100枚はするけど、命には代えられないから念のため持ってる冒険者も多いわよ。危なくなったらためらわずに使うのよ。」


「わかりました。ありがとうございます。」


「バニー。期待して待ってるにゃ。カインと山ほどのブラックダイヤを取ってくるにゃ。」


「ふふふ。期待してるわ。でも取りすぎには注意してね。あんまり多すぎると他の冒険者から目を付けられるからね。大量に取れたら、受付に言わずに私の所に直接来なさい。うまくやってあげるわ。」


「さすがバニーにゃ。これでベッドにテーブルと色々家具が買えるにゃ。」


「ん?家具ってどういう事?」


「カインと二人で住む家を借りたのにゃ。二人の愛の巣にゃ。」


「ふ~ん・・・カイン君?その話聞いてないけどどういう事かな?」


ラックの話を聞いたバニーは腕を組んでカインに詰め寄った。


「え~っと・・・ははは、バニーさんにもちょうど言おうと思ってたんです。」


すぐに黒亀ダンジョンに向かおうと思っていたが、バニーに新しい家について根掘り葉掘り聞かれたカイン達が黒亀ダンジョンへと向かったのは、お昼を過ぎてからになるのだった。


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