第79話 この世界のダンジョン事情
「亀五郎様っていう人は5人いるって事か?」
「そうですね。正確には同じ個体みたいですが、詳しい事は私にはわかりません。」
(まじか~・・・たしかにシフォンでこの大陸について調べた時にダンジョンの数が多いなとは思ったんだよな~。5兄弟以外に女性もいるならそれぐらいいるかもとは予想してたけど、まさか同じ個体が複数いるとは・・・それに鶴ダンジョンや龍ダンジョン?そんなダンジョン調べても出てこなかったぞ?)
「スケ美さん。鶴一族のダンジョンって言ってましたがそれってどこにあるんですか?俺はシフォンの町の図書館でダンジョンについても調べたけど、そんな情報どこにも載ってなかったですよ?」
「そりゃそうよ。大陸が違うもの。このタートル大陸には亀一族のダンジョンしかないわよ。」
(別大陸・・・なるほどさすが異世界ゲームみたいにそれぞれの大陸で内容が違うって事か。この大陸には俺のいる王国以外の国もある。ダンジョンは各国に散らばってるって感じか。身代わりの指輪が手に入るなら他の緑亀ダンジョンや青亀ダンジョンに行けば良いと思ったけど、そこでは手に入らないって言ってたから、残りの黄亀、赤亀、黒亀ダンジョンで3つ、合計5個の身代わりの指輪を手に入れる事ができるって事か。次は王都に行くつもりだからうまい具合に次の難易度の黄亀ダンジョンが王都にあればいいけど・・・)
「猫一族のダンジョンはないのかにゃ?あったら是非とも挨拶に行きたいところにゃ?」
(いやいや仮にあったとしても100mと超える猫とか脅威でしかないから。)
「わかりました。では次は黄亀ダンジョンに挑戦してみたいと思います。身代わりの指輪は貴重そうですし、もしもの時のストックが欲しいですから。」
「そうね。亀三郎様ダンジョンのエクストラステージはお隣さんのスラ林太郎君が担当だったと思うから近々行くと思うよって言っておくね。」
(スラ林太郎君・・・スライムか?緑亀ダンジョンはゴブリンが主体だったし、青亀ダンジョンはスケルトン、黄亀ダンジョンはスライムが主体って事か。難易度も上がるだろうからスライムばっかりって訳じゃないだろうけど何かしら対策はしておかないとな。)
「ナイス情報ありがとうございます。ちなみにスケ美さんはワープゾーンを使ってここに来たみたいですけど、あれってスケ美さんのスキルかなんかですか?」
(ダンジョン内を自由に移動できるなら、すごい便利だ。俺が使えるかわからないけど、仕組みとか何かヒントとなるようなモノがあれば・・・)
「ゴメン。あれは私の町と亀四郎様の最下層を繋ぐワープゾーンで使えるのは私だけなんだ。これでも私、亀四郎様のダンジョンの管理者だからね。」
(そう言えば、さっきもお隣さんって言ってたな。こことは違う町に普段は済んでいて用事があればワープゾーンを使ってダンジョンに来る・・・か。)
「スケ美さんのいる町って俺でも行く事はできますか?」
「あっ、そうだったそうだった。それを言うのを忘れてたよ。あなた達に渡した身代わりの指輪なんだけど、どこかで効果を発揮した場合でも捨てずに持っていなさい。その指輪を5つ集めた時には、きっと私達の町に来る事ができると思うわ。多分ね。」
「多分?」
「亀四郎様が言ってたからまちがいはないと思うけど、私達の町に町の外から他の人が来る事なんてないからね。今まで一度も。」
(なんか7つ集めると願いが叶う不思議な珠みたいだな。いや数が違うし珠じゃなくて指輪か・・・亀の甲羅を背負ってるゴブリンを見てから、なんかあのアニメに無理に結び付けようとしてしまってる気がするな。いかんいかん。今はそれより指輪を5つ集めたら何かが起こるって事だ。まあ先は長いけど楽しみ要素の一つとして覚えておこう。何にせよ身代わりの指輪は俺とラックで2つ手に入った。帰還玉も使わずに済んだし、これで安全度はかなり上がった。女神様に寄付して新しい神の奇跡も開放しないといけないし、これからもっとがんばらないとな。)
「スケ美の出したスイーツはおいしかったにゃ。町に行った時には又出してほしいにゃ。」
「もちろんよ。家に来た時は絶対泊まっていってね。他にも美味しいモノがあるんだから御馳走するわ。」
「わかったにゃ。早くいけるようにアタシもがんばるにゃ。」
「ええ期待してるわ。」
「スケ美さん。色々教えてくれてありがとう。他のダンジョンを後3つ攻略して、さらにエクストラステージに行かないといけないから難易度は跳ね上がるけど、ラックと頑張ってみるよ。」
「ええ。エクストラステージの開放条件は教える事はできないけど、あなた達なら多分大丈夫よ。特にラック。貴方が居ればね。」
「アタシにゃ?よくわからないけど、アタシはずっとカインと一緒にゃ。」
(ラックが居れば大丈夫?俺も意味がわからない・・・ラックには何か秘密があるのか?)
他にも色々話をしながら、お茶会を終えたカインとラックは、スケルトンスケ美と別れワープゾーンを使って、ダンジョンから帰還したのだった。




