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1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼  作者: ベルピー
第一章 金貨一枚から変わる俺の異世界生活
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第6話 初戦闘・・・スライムはやはり最弱!?

カインは目の前にいるスライムに鑑定を使った。


名前:スライム

どこにでもいる最弱モンスター。体の中に核を持っておりそれを壊せば倒せる。運が良いと魔石を落とす。


「ああそういや~スライムってギルドの討伐依頼の中にもなかったっけ。倒したら何も残らないなら倒したかどうかもわからないもんな。運が良ければ魔石を落とすからそれを売ってお金にするって感じか。てか魔物を倒しても魔石が手に入らないってけっこうハードル高いよな。普通、異世界で魔物って言えば倒したら素材とかドロップアイテムとか魔石が手に入るだろ。」


カインは、ゆっくりとスライムに近づいて行った。スライムの目がどこにあってどこを見ているかわからないので、後ろから近づくという事ができなかったからだ。


右手にもったナイフを強く握りしめてスライムの動作から目を離さない。


(スライムから目を離すな。スライムといえ魔物なんだしここはゲームとかじゃないんだ。何があるかわからないぞ。スライムとは言え慎重に、慎重にだ。)


スライムはその場をユラユラと動いていた。その動きはとても遅い。カインはスライムにゆっくり近づきナイフが射程圏内に入ると思いっきりナイフをスライムに突き刺した。


ナイフを突き刺されたスライムは音もなく静かに地面に崩れていき、そのまま土に還っていった。その場には魔石が・・・残る事もなく、何もなくなったように地面だけが映っていた。


「倒した・・・のか。よかった案外簡単に倒せたな。これが魔物を倒す感覚か・・・特に何も感じなかったな。ゲームで何百体、いや何千体と倒してたしそんなもんなのかもな。まあゴブリンみたに人型だったら今回みたいにはいかないだろうけど。これで俺でも魔物が倒せる事がわかったな。後はレベルアップまでにどれぐらいの数のスライムを倒さないといけないか、だな。」


初めての魔物を危なげなく倒せたカインは、その後、レベルアップの為にスライムを探した。ただっぴろい草原の中でスライムをピンポイントで探すのは難しく、1日必死にスライムを探して、結果は3体のスライム討伐だった。


「魔物って全然いないんだな。って言ってもこの草原が元々魔物が少ない所だったのかもしれないけど、草原の先にあった森の中ならもっと魔物が出るんだろうけど、さすがに今の俺はまだ最弱だしな。しばらく草原でレベル上げとお金稼ぎだな。他の神の奇跡を手に入れた後に森の事は考えよう。それに・・・ホーンラビットも倒せたから今日はこれをギルドに持って行こう。解体とかわからないから教えてもらえたら助かるな。」


スライムを探している時にホーンラビットも見つけていた。ホーンラビットはウサギの魔物で、体長は50㎝程、日本で普通に生息しているウサギよりも大きくて、頭には1本の角が生えている。動き自体はそこまで早くないが、角で体当たりしてくるので、運が悪ければ死ぬこともある。


カインがホーンラビットを見つけた時は運よく、ホーンラビットが草を食べていた時で、あまり警戒されていなかった。後ろからゆっくり近づいてそのまま体目掛けてナイフを振り下ろして殺したのだ。ホーンラビットに気付かれる事なく倒したので脅威はなかった。


スライム3体とホーンラビット1体を倒したカインは、ギルドへ依頼の報告に向かった。スライムは3体とも魔石を落とさなかったので、提出するのはホーンラビット1体とアイテムボックス内に100束以上たまった薬草の内、10束を提出した。


ギルドに入るなり、無能が来た、無能が来た、と冒険者達に白い目で見られたが、じっと耐えた。


(お前ら覚えてろよ~。俺が強くなったら手のひら返すんだろ?それまでは精々バカにしていればいい。)


「カインさん。今日はホーンラビットを倒したんですね。」


「はい。運がよかったです。薬草採取してるときに食事に夢中になってるホーンラビットがいたんで、ナイフで思いっきり刺したら倒す事ができました。」


「カインさんは魔物討伐をした事がなかったですよね?大丈夫でしたか?」


「はい。一撃で倒せましたので特に傷なんかはありません。」


(この受付の人はいい人だな。皆が俺の事を白い目で見てくるのに、この人は俺を普通の冒険者と同じように接してくれる。ありがたいな。それに顔も綺麗だ。ギルドの受付嬢はキレイっていうのは噂どおりだったな。)


「わかりました。ホーンラビットはこちらで解体しても良いでしょうか?解体料を差し引く形になりますが?」


「はい。それでお願いします。後、できれば解体を見せてもらう事はできないでしょうか?もし次にホーンラビットを倒す事ができたら自分で解体したいと思ってるんです。」


「もちろん構いませんよ。解体してもってきてくれればギルドの手間も省けますし。」


(よし。これで解体を見せてもらう事ができるぞ。解体ができればギルドに素材を売らずに自分で食べるって選択肢が選べる。食費節約だな。)


ギルドでホーンラビットの解体方法を見学し、薬草とホーンラビットの報酬で銀貨4枚をもらったカインはホクホク顔で、いつものように教会へお祈りにいったのだった。

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