領地を発展させるよー!
シルビアの母親であるノヴァの所から戻ってきました。帰りに貰ったお宝に付いてはまた今度説明するね♪
「さーて!今日はどうやって遊ぼうかなー?」
なんやかんやあって、7歳になりました!
7歳の私にはこの小さな村が世界の全てです。貧しい村なので、普通なら子供でも家の手伝いをしたり、森で食べ物を探したりするんだけど、シルビアやスラリンのおかげで私は毎日遊んでいられるんだよね♪
シルビアが村の畑を耕してくれるし、新しくスラリンが村の排泄物を処理し、肥料を作ったりと大活躍しているからだ。
でも、不思議なんだよね?
貧しい村ではあるけど、村人が異様に強かったり、寂れた村の鍛冶屋なのに、そこの武器がすごく品質が良いものだったりと、不思議な所があるのだ。
まぁ、お父さんが規格外だから、村人も規格外でも不思議じゃないよね♪
考える事を放棄したシオンは気を取り直して村を回った。
「フンフンフン♪」
鼻歌を歌いながら歩いて行くと、畑仕事をしている近所の村人さんに出会った。
「おうっ!シオンちゃん、村の探索かい?」
「うんっ!おっちゃんも精がでるね!」
がはははっと豪快に笑うおっちゃんは、見掛けは盗賊の頭目にしか見えないけど、気さくな良い人なんだよね♪
「おうよっ!シルビアのおかげで1番の重労働な耕しをしなくて良くなったからな。年寄り連中も喜んでいるぜ?田畑も広がって収穫も増えた。まだまだ人手不足だが、シルビアは50人分ぐらいの働きをしてくれるからな。俺達は種まきだけでいいから助かってる。ありがとうな!」
「えへへっ♪そう言って貰えると嬉しいな!」
シオンはおっちゃんと話して、何か困っている事がないか尋ねた。
「そうだな~?これはあくまでも俺の考えだが、村の防護柵をもう少し立派な物にしたいな」
この村は魔物が多く生息している『還らずの森』の開拓のために作られた開拓村だ。
村の周りは木でできた柵で取り囲まれているが、動物は防げても魔物には少し物足りない。
「なるほどね~」
大型の魔物が襲ってきたら壊される可能性があるね。ってか、前は何度も壊されたみたい。最近はシルビアの魔力のお陰で、周辺の魔物がビビって襲撃してこなくなったのだ。
かといって、防壁が立派な方が安心するよね!
「後は、村の家ももう少し良いものにしたいな。王都や街までとはいわねーが、ほとんどが木でできた掘っ建て小屋みたいだからな」
確かに!うちには大工なんて殆どいないからなー!
「よし!今後の方針が決まったじょ!」
「ど、どうしたシオンちゃんよ?」
シオンは大丈夫と言って村の入口へ走っていった。
「………やれやれ、良い子に育っているが、とんだじゃじゃ馬になっているぞ?」
軽くため息を付いてから農作業に戻るのだった。
「さてと、取り敢えずできるかどうかだね。精霊さんいる?」
『はーい!いるわよ♪』
案の定いました。
私のプライバシーはどこ行った!?
?(゜Д゜≡゜Д゜)?
こほん、さて精霊に聞いてみよう!
「精霊さん、実は………ゴニョゴニョ」
できるかなぁ~
『そうねぇ~?うーん…………うん、大丈夫!できるわよ♪』
少し考えてから答えてくれた。
「おおっ♪やったーーー!!!!」
できるとわかったら計画書を書かないとね!
シオンは今度は家に向かって走るのだった。
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