あれから月日が流れて──
あれから数年の月日が流れて───
「私は15歳になったどーーーーー!!!!!」
はいっ!
私はめでたく15歳になりました。
村は順調に発展していき、今では『街』と言っても過言ではありません。
1歳年上のロイド王子は16歳です!
この数年で、良い意味で移住者が多くやってきました。悪く言えば、難民が増えてうちの領地に追いやられているともいえる。
理由は、国の王侯貴族が税を上げて民達が困窮しているとの事。
真っ当な理由があれば許せるが、自分達が贅沢したいが為に税を上げているそうで、お父さん達がすでに手を廻しているのです。
そして隣国のロイド王子の所でも内乱が勃発した。
国王様………ロイド王子のお父さんが幽閉され、王妃様が摂政を握ったのよ。
それに伴い、良心のある宰相を始めとした貴族達がこぞってこの辺境の砦に亡命してきたのだ。無論、辺境に住む貴族達も同意の上で受け入れを許可した。
シオンは急ピッチで辺境の砦を、人々の住める『城塞都市』に改造………ゴホンッ、増築していった。
今では巨大な都市として機能しており、貴族達の領民達も多く移住してきました。
幸いな事に、私の領地では大規模な麦畑があり食料は余裕がありました。還らずの森に住むエルフや獣人族達からダンジョンや森で取れた果物や肉類を買取り、上手く取引が循環していき、生活が潤って喜びました。
そうそう、獣人の村よりもっと北側に住んでいるドワーフとも交流を始めた。ドワーフと言えば酒と良質の武具の取引であった。
今ではうちの村に移住してもらい、鍛冶の手解きなどしてもらっている。
こうしてわずか数年で大きく発展していったのである。
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「シオン、王妃が王都とその周辺の領地を掌握したと情報が入った。もうすぐ今まで王都から動かせなかった戦力をこちらに向けてくるだろう。シオン、この都市を守る為に私は討って出るつもりだ。そして、圧政を敷いている王妃を退治して父上を助けだしたら…………その………」
ロイド王子は顔を真っ赤にしながら言い淀んだ。
「どうしたの?そんなにヤバイなら手を貸すよ?」
流石のシオンも他国の問題には無理に首を突っ込むのを遠慮していたのだ。
首を傾げているシオンにロイドは勇気を振り絞って言った。
「シオン、君が好きだ!もし、この内乱を収めたら結婚を前提に付き合って欲しい!」
…………ボンッ!
すぐに理解できなく間が空いてしまった。
シオンも真っ赤になって俯いてモジモジした。
「ロイド、私でいいの?作法とか全然知らないよ?」
「それは後から覚えればいいよ。シオンは縛られない自由がいいだろうけどね」
二人はそうだねと笑い合った。
しかし、シオン達には前々から考えていた計画があったのだ。
それは───




