第一関門
いつも読んで頂き、ありがとうございます。地味ですが、前進しています。
冒険者その1 猫
彼女の名前はソーセージ猫。
冒険者その2 カモ
彼女の名前はガーコ。
冒険者その3 コロ
彼の名前はコロ。
ターゲット キツネ
彼女の名前はコヨ。
邪悪なソファーの呪いで捕らわれている。
***
「ひぃっく、ひいっぃく、ごめんよ。ごめんよ。僕、、ひぃっく。」
コロはいつまでもメソメソ泣いている。
「しかたないじゃない。あんたは悪くないわ。
私だって、猫が助けてくれなかったらどうなっていたことか。
でもラッキーだったわね。
あのチクチク野郎、見た?」
ガーコはざまぁみろと言わんばかりだ。
「そうね。過ぎたことは気にしないほうがいいわ。それよりもさ、コロ、あんたの泣き虫、どうにかならないの?」
「わあぁーん。ごめんよ。ごめんよ。僕ぅ。」
コロはますます泣いた。
「猫、余計泣いたわよ。」
「あぁ、ごめんなさいね、コロ。
あたいはただ、あんたの涙がもったいないって思ったのよ。どうせなら、コヨを助けて泣いたほうがいいんじゃなくって?」
猫は優しくなだめた。
そして、とうとうドアの前に到着した。
高く高くそびえ立つそれは、見上げれば、そのまま後ろにひっくり返ってしまうように思われた。
「さぁ、登るわよ!」
読んで頂き、ありがとうございます。