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さよならコロ


「にゃっ!眩しいっ!」

「ガピャッ!」

「うわぁぁぁ!」


始まりの丘を登ったところで、3匹の目の前に光が現れた。


光はゆっくりと、降下し、彼らの前に姿を現した。最初の綺麗な女の人だ。


「皆さん、本当にありがとう。よく頑張ってくれましたね。約束通り、コヨは無事に救出されていますよ。では、可憐草を、、、」


そうだった。コヨを助ける為に山登りをして来たんだった。

女の人が可憐草を渡せと手を差し出してきた。

コロが前に進み出る。

可憐草が巻き付いたコロを見て、女の人は目を見開いて叫んだ。


「こ、これは!? 一体?」


コロが説明を始める。


「直ぐにでも、可憐草を差し上げたいのですが、取り外すのに時間が掛かりそうです。すみません。」


コロだって早く助けてほしい。ちらりと女の人を見れば、可憐草に手を伸ばしてきた。巻き付いた根が体を締め付ける。

コロは飛び上がった。


「あわわわああっっ!根を傷つけてはなりません。それが、可憐草からの条件なのです。」


「なんですって。 あぁ、困ったわ、時間がないの。 本当に、ごめんなさい。あなたには、一緒に来て頂きます。」


まさかそんなっ!!

2匹は、固まったコロを見た。

猫が何か言おうとしたけれど、あっという間に扉の中に放り込まれた。



「コローーッッ!!あんたの分まで、精一杯生きるからーーっっ!!!」


咄嗟に猫が叫んだが、コロにはもう届かなかった。



読んで下さってありがとうございます。

あと、残り2話です。

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