コロの綿
(冒険者その1) ソーセージ猫。
(冒険者その2) ガーコ。
(冒険者その3) コロ。
(捕らわれの身) コヨ。女神に力を与えられた。
(可憐草)草なのか花なのか女神との交換条件で、採集する予定
***
可憐草はちらりとコロを見た。
「私を、殺さないでいてくれるの?」
「うん、方法があるのなら。」
「あります! では、まず、土を掘って下さい。根っ子は傷つけないで下さいね。絶対です。」
可憐草は嬉しそうに、説明を始めた。
「私の根っ子、とっても伸びているんです。だから、今まで動くことが出来なくて、、、しっかり掘って下さいね。あぁ、楽しみだわ。」
コロは、後ろ足を踏ん張って、前足で一生懸命掘った。土は固くて、根っ子はどこまでも長かった。
やっと、掘り終えた時、可憐草は、コロに言った。
「それでは、私の根っ子を優しく持ち上げて下さい。乾燥するといけないので、何か、包む物はありますか?」
「ええ? 僕、何も持ってないよ。」
コロは身一つで来たから、何も持っていない。
可憐草は、コロを上から下まで眺め、思い付いた。
「あぁ! あなた、所々破けてて、ふわふわが見えるわ! そのふわふわに包まれたい!」
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