可憐草
(冒険者その1) ソーセージ猫。
(冒険者その2) ガーコ。
(冒険者その3) コロ。
(捕らわれの身) コヨ。女神に力を与えられた。
(可憐草)草なのか花なのか女神との交換条件で、採集する予定
***
必死に駆けたコロの目の前に、とうとう可憐草が!!
「はぁっ、はぁっ。やっと、やっと、、、」
コロが可憐草を摘み取ろうと手を出した時、突然、悲鳴が響いた。
「きゃぁぁーーーーーっっ!! やめてっ!やめてぇーーーっ!!」
可憐草だ。可憐草が泣きだしたのだ。
「いやぁー。 やめてぇ。あぁぁ。お願いです。お願いだから、抜かないでぇ。あぁぁぁぁ。」
コロは驚いた。まさか、可憐草がしゃべり出すなんて。
「えっ、で、でも僕、君を抜かなくちゃ。抜いて、持って行かなくちゃ。」
「ひぃぃっく、いやぁ。お願いだから、抜かないでぇ。ひぃっく。」
可憐草は、ユラユラ揺れながら、悲しく訴える。
「ええっと、どうしよう。どうして、抜いちゃいけないの?」
「あぁぁぁあ、抜かれたら、死んでしまいます。どうか、助けて下さい。」
「しし死んでしまうなんてっ!! あぁ、でもどうしたら、、、ええっと、じゃあ、君を連れて行くにはどうしたらいいかな? 僕は、どうしても君を連れて行かなくちゃならないんだ。」
犠牲になってくれた猫やガーコの事を思うと、とても手ぶらでなんて帰れない。
読んで下さってありがとうございます。もう少しで完結しそうですが、感想、レビュー、ブクマ、評価、していただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。