あと一歩
活動報告に、ソーセージ猫のイラストを描いています。猫のイメージが掴めていない方、よろしかったらどうぞ。
(冒険者その1) ソーセージ猫。
(冒険者その2) ガーコ。
(冒険者その3) コロ。
(捕らわれの身) コヨ。女神に任せたので存在薄くなっている
(可憐草)草なのか花なのか女神との交換条件で、採集する予定
(キノコ)道案内だったが、はぐれたし、役目は果たしたので、帰っていった。
***
走った先に、大きな木があった。
木の上からは、大きな赤い鳥が、コロを睨んでいる。
もう、ここは、ほぼ頂上で、木の向こうには小さな花が咲いていた。
「あっ! あれだ!」
コロは嬉しくなって飛び上がる。
そのまま駆けて、木を通りすぎようとしたところで、頭上から羽ばたく音が聞こえ、気付けば目の前に赤い鳥が降り立った。
長い首をくねらせ、平たいクチバシで、攻撃してくる。
コロは必死に避けた。噛まれたら痛そうだ。
その時、木の上の巣から声がした。
「ガーガーッッッ! ガーガーガーッッッ!!ゲホッ。ガ、ガーガーッッ!!」
「にゃ、、にゅ、、ぴゅ、ぴよ! ぴよぴよ!!ぴよぴよっ! にゃ、、ぴよぴよ!!」
聞き覚えがあるような、無いような鳴き声で、その鳴き声に反応した赤い鳥は、巣に帰っていった。
コロが見上げると、巣から見覚えのある顔が覗いていた。猫と、ガーコだ。
2匹は赤い鳥にしがみつき、それを赤い鳥は優しく撫でていた。
猫がコロに合図を送った。
「私達が、どうにかする。コロは、私達を信じて、進んでくれればいい!」と。
通じたかどうだか、コロは先を急いだ。
可憐草はすぐそこだ。
読んで下さってありがとうございます。次回は、ほったらかしになっている、コヨの方、どうにかします。
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