山との対面
冒険者その1 ソーセージ猫。
冒険者その2 ガーコ。
冒険者その3 コロ。
捕らわれの身 コヨ
女神に任せたので存在薄くなっている
可憐草 草なのか花なのか
女神との交換条件で、採集する予定
キノコ 道案内
***
コロとキノコはとうとう、とんがり山の入り口までやって来た。
「はぁ、はぁ、こ、この山てっぺんに可憐草があるんだね。」
「はい! ここが入り口です。」
山というか、岩というか、高い高い、ゴツゴツとしたものだった。
所々に草や木が生えている。
入り口は長い長い坂道で、奥に行くほど、道幅が広がっている。
キノコがぴょんと、一歩踏み出した。
コロも続いて一歩踏み出そうとした。
「わぁっ!? あれ? あれ?」
踏み出しても踏み出しても入り口に届かない。
コロの足が短い訳ではない。
右足、左足、右足、左足、、、
「えいっ!!」
とうとうコロは、前に倒れ込む様に、入り口にしがみついた。
残った足がズリズリと引き摺られる。
「ひぃっ!! よいしょ。よいしょ。」
バタバタして、足もどうにか入り口に乗った。
「この山って、動いてない!?」
「はいっ! 私も、初めて見ました!」
後ろを振り返れば、山があった場所には、湿った
土と、急に光に当てられ慌てたミミズやらが残され、それを囲う様に草がぼうぼうと生えている。
そう、この山は動いていた。
ゆっくりゆっくり移動していたのだ。
***
一方
「ねぇ、ガーコ、あれは何?」
「え? わわわ。何かしら!?
キャッ!! こっちにくるわ!!!」
慌てふためき逃げる2匹。
「ギャーーーーーーッッッ!!!」
「ギャーーーーーーッッッ!!!」
読んで下さってありがとうございます。