はぐれる
いつも読んで頂きありがとうございます。今年も残り僅かとなりました。寒さに負けませんように、無理せず頑張って下さい。よいお年を!
猫はお正月休みに入らせて頂きます。
冒険者その1 ソーセージ猫。
冒険者その2 ガーコ。
冒険者その3 コロ。
捕らわれの身 コヨ
女神に任せたので存在薄くなっている
可憐草 草なのか花なのか
女神との交換条件で、採集する予定
***
3匹はすっかり道に迷っていた。
「山って、どっちかしら? 誰か分かる?」
「さっぱりだわ。私は足元だけ見て歩いていたの。」
「僕は、ただ何となく歩いていたよ。」
誰も当てにならない。
その時、ぴょこっぴょこっっと、何か出てきた。
「あのっ、あのっ。私、貴女方に、助けて頂いたんですっ。実は、ひょろっ茸の頭にずっとずっと、閉じ込められてたんです。それが、さっき、急に出ることが出来たのです。ありがとうございます。それでっ、あのっ、私、道、分かるんです! あっ、、あのっ、迷っているかと思って。。。だって先程から、同じ場所を歩いています。」
「にゃっ!?」
「ガー!?」
「コン!?」
びっくりな真実を教えられた。
3匹は素直にぴょこキノコについていく事にし、詳しい事情も話した。
「あのっ、つまり、目的地はとんがり山のてっぺんですね。分かりました。ただ、私が行けるのは、途中までなんです。上の方は乾燥していて、私は干からびてしまのです。」
「ありがとう。途中まででも、とても助かるわ。」
3匹と1本は一列に並んで、もくもくと歩いた。
順番は、キノコ、猫、ガーコ、コロだ。
岩を登って、洞窟に入った。
中は薄暗く、ジメジメしていた。
ぽちゃーんぽちゃーんと、水の音がする。
少し行くと、広い空間にでた。
キノコがくたびれて座りこんだので、猫はそっと摘まみあげた。
そこから道が3つに分かれていて、真ん中を通った。
さらに進むと出口の光が見え、久しぶりに見る光が嬉しくて、躍り狂う様にして猫とガーコは外に出た。
そう。キノコとコロがいない。
キノコと思って握っていたのは、違う色のキノコで、手を離すと迷惑そうに帰っていった。
読んで下さってありがとうございます。
もし宜しければ、お星さま★を頂けないでしょうか?すみません。
猫がやる気を出します。