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狂ったキノコ
いつも読んで頂きありがとうございます。
冒険者その1 ソーセージ猫。
冒険者その2 ガーコ。
冒険者その3 コロ。
捕らわれの身 コヨ
コヨは女神が助けてくれることになった
可憐草 草なのか花なのか
女神との交換条件で、採集することになった
***
3匹は川岸、しかも上手い具合に森側に、並べられた。
「ありがとう。キノコさんたち。私の、花冠どうぞ取ってね。」
首が斜めになったままのガーコが言う。
「ほんとうに、ほんとうにありがとう。僕たち、ほんとうに、もうどうなってしまうのかと、、、ひぃ、ひぃ」
コロはまた泣き出した。
「このご恩は決して忘れないわ。あたいたちに出来ること、何かないかしら?」
キノコ達はワーワーと、よってたかってガーコの花冠をむしり取った。
もう花冠ではなく、千切れた花だ。
手にもった花、もしくは花弁を大事に抱えて、笑ったり踊ったりしている。
あ。
3匹は思った。花の毒にやられている。
3匹が川岸で、乾ききっても、キノコ達は狂ったように騒いでいた。
3匹は、そっと、そおっと、その場を離れた。
読んで下さってありがとうございます。