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ゾンビーナ!  作者: とれさん
367/378

367 Road to God part5


日向子がカズヤに呼ばれて北半球の現状を教えられてから更に2年の月日が流れた


南半球の人々には既に「救いの女神」「農耕の女神」としての日向子は認知され順調に神の使徒としての立場を確率させていった


この2年で日向子はビットを「神の御使い」として発表し、各国の治安維持の為に増設して運用していた


防犯対策に攻撃力を持つビットを日向子の代行として運用する事で犯罪率は一気に低下、魔物被害も激減した事で各国の人口は増加の一途を辿っていた


国の支援を得て大規模な開墾事業を展開したお陰で人口増に対する食料供給も不安なく行えて作物の価格も安定している


そこで日向子は次のフェーズに移行する事を決意した


第3フェーズは日向子自身を民衆レベルから信奉して貰う為、教会を普及させる事であった


魔物討伐に掛かる費用と犯罪抑止に掛かる費用の軽減と人口増による税収の上昇、開墾事業の開発費も日向子達が率先して開墾する事により相当の経費が削減されていた


この事実を以て日向子はアイン王達に自分の教会を各国に建立する事を認めて貰ったのだが

宗教というモノはそう簡単には改宗出来ないし強制されるモノでもない


それは日向子も重々承知だったので折衷案というか既存の聖徒教に新たに生まれた神として奉って貰うアイデアを提案した


元々聖徒教の主神は誰と決まったモノではないらしく日本で言う八百万(やおろず)の神を崇める様な教義だったので

日向子を新しい神として迎える事には何の抵抗もなかった様だ


逆に御姿が曖昧だった八百万の神々より現世にいる日向子の方が当然イメージしやすい事

そして何より特徴的なビキニアーマーと両腕の手甲剣という出で立ちが特に男性信者の心を捉えた様で早速各地の聖徒教会に「日向子神」として彫像が設置される事になったのだった


そんなある日、日向子は今まで味わった事のない感覚に戸惑っていた


嬉しい様な悲しい様な、楽しい様な不安な様な、何と言い表したら良いか分からない不思議な気持ちに包まれていたのだ


ーそれは日向子ちゃんの体が神格を得て信者達の祈りに影響される様になったからだよ、進化おめでとう byカズヤー


カズヤからのメールでどうやらいつの間にか神格を得て神への入り口に到達したと教えられた


「そっか…神様ってこんな気持ちで人々の祈りを受け入れてるんだ…」


側にいたキメとデバちゃんは全く分からない感覚なので慣れずにフワフワした感じで動いている日向子に首を傾げて見守っていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それから約半年、新しい神である日向子神は聖徒教会に設置された彫像が反響を呼んで急速に信心を集めていた


「救いの女神」「農耕の女神」に続いてその出で立ちから「戦の女神」という称号も追加された日向子は引き続き南半球の治安維持と開墾事業に尽力している


デバインシステムとリンクしたビットを警備に応用した事により日向子自身の出向率も下がり

開墾事業に於いては日向子が提案した農機具が今までの農耕技術に革新を起こし更に開墾作業が加速して

国々と人々、そして日向子がそれぞれにwin-winの関係で生活が向上していったのである


そして更に半年、とうとうその日がやって来た


ーおめでとう!とうとう日向子ちゃんは神の1人として大神様に認められたよ! byカズヤー


そんなお祝いメールを受け取ったのだ


神となったとは言え体感的に何が変わった訳でもない日向子は「え?」となったが数日後送られて来たメールに腹を括る事になった


ー日向子ちゃんを神として迎える為に大神様が呼んでるから準備しておいてね。と言っても着飾れとかはないから安心して。byカズヤー


《主、とうとう上位の神に会うのか?》


「ええ、そうみたい。ソコで神として認めて貰って漸く一人前、みたいな感じみたい」


「ピポ。主様ガ神トナラレルノハ僕デアル我々ニモ喜バシイ事デス。」


《だな。これで北半球の皆を助けられる》


そうか、これで終わりじゃなくて漸くスタートラインに立っただけだった


日向子は気を引き締めて大神様と面会する日を待つ事にしたのだった


その日の夜、日向子は異空間に転移させられていた


真っ白な空間

目の前に立つカズヤとその隣にいる老人

恐らく彼が大神様なのだろう


日向子は2人の姿を認めるとゆっくりとそちらに向かって歩みだした


「ふぉっふぉっ、お前さんが日向子ちゃんか。随分とセクシーな衣装じゃのう」


「全く…とんだセクハラ爺だな…」


「むぅ…カズヤは相変わらずワシを何じゃと思っとるのかの?ワシは…」


「あーーー、ハイハイ。大神様ですね、偉い偉い」


「これだから日本人は…」


2人のやり取りに虚をつかれた日向子はおずおずと挨拶をする


「あの…」


「おぉ、そうじゃった!カズヤなんぞにかまけている場合じゃなかったのう!初めまして。ワシが大神じゃ、宜しくの。」


「あ、日向子です。宜しくお願いします」


「日向子ちゃん…ヒナちゃんで良いかの?ヒナちゃんは彼氏とかおるのか?」


「えっ⁉あ、はい。ラクルさんっていう許嫁が」


「ん?どれどれ…ふむ、バンパイアか。ではワシにもチャンスがあるのう」


「…は?」


「バンパイアは長寿だが神格を得て神となったヒナちゃんから比べたら短命じゃ。未亡人となったらワシにもチャンスが生まれるじゃろ?」


「…は?」


大神様のセクハラ発言に隣にいたカズヤがスリッパを具現化してひっぱたく


スッパーーーンッ‼


「全く…どんだけ年が離れてると思ってるんですか…色ボケしてると更にツッコミますよ?」


「痛たた…カズヤは相変わらず冗談が効かぬのぅ…」


大神様との対面に決意を新たにしていた日向子は漫才みたいな状況に面食らっていたのだった

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