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ゾンビーナ!  作者: とれさん
258/378

258 BAD COMMUNICATION part3


ーもういっちょ住人視点ー


…モニュモニュモニュモニュ…


「ん?ここは…て、天国か?」


(テルージャ)が目覚めると両手には柔らかな乳が収まっていた

いや、正確には溢れんばかりの幸せがプルプルと揺れていた


「…いい加減セクハラはやめてね…」


メスの魔物の冷たい声にビクッとした俺は慌てて手を引っ込める


「ごごごごご、ごめんなさい‼ててて、手が勝手にっ‼」


俺はパッと距離を置くと揉みしだいていた手をじっと見つめている


「…まぁ言語を教えてくれたお礼として我慢するわ…」


能面の様な無表情で対応する魔物にまたビクついてしまう


「え?言語?お礼??」


この魔物の言っている事が全く分からない、滅茶苦茶混乱している


「あ、あんた達何者だ?ま、魔物なのか⁉」


「魔物?違うわよ、普通の人間。人間よ?」


(普通の人間って…)


機嫌が直ったのか機械的な笑顔で話しかけて来るメスの魔物


「そ、そう言えばガンツ達は?」


辺りを見回すと触手をパルトのこめかみに当てたオスの魔物の姿が映る


「ひっ⁉」


自分もそんな風に食われ?ていたと事を思い出して小さく悲鳴をあげてしまった


《…良し。これで大丈夫だ》


(ん?そう言えばこの人?達、急に話している言葉が分かって来ているぞ?)


フフッ、俺は冷静になると意外とクレバーなのだ


「不思議そうね?私達は貴方達からこの世界の言語を教えて貰ったのよ、コレでね☆」


そう言うとメスの魔物は人差し指から触手をピロピロ出して見せた


(こ、こいつ絶対人間じゃねぇ‼)


「…ククッ…だ、大丈夫か?」


「あっ‼アーチさん‼」


アーチさんの声に反応して振り向くと四護の皆さんが剣を杖代わりに立ち上がっていた


「…大丈夫です‼何か敵じゃないみたいですよ?…人間とか言っちゃってますし…」


「バッ⁉バカなっ⁉あんな人間離れした動きで我等を一蹴した生き物が人間である筈がないではないかっ‼テルージャ、魅了の魔法に掛かっているんだ‼ソコを離れろ‼」


アーチさん達は必死で詠唱を始めた


「…やっぱり不審者扱いね…って言うかソレってやっぱり魔法ですよね?キャーン♪とうとう魔法のある世界にダイブしちゃったぁ☆」


次々と紡がれる呪文を聞いてもメスの魔物は怖がりもせず却って嬉しそうだ


「とは言えこんな場所で攻撃されたらこの人達にも被害が出ちゃうわね…えいっ‼」


…ギンッッ‼


(えっ⁉このメスの魔物、一体何をしたんだ?…アーチさん達がグラッと揺れてバタバタ倒れちゃったぞ⁉)


《主、人との出会いは先ず挨拶から、と聞いたぞ?》


「あっ、そっか。いきなり襲われたんですっかり忘れてた‼

私、日向子。こっちが…マイラ。境界線を越えて北半球からやって来たの、宜しくねっ☆」


…北半球?境界線?


あぁ、あの魔法障壁の向こう側から…ってあの「帰らずの門」を潜ってやって来ただって⁉


「こここ、こんにちは。お、俺はテルージャ。トルル村の農夫だよ…」


なーんだ、門を潜って来たって嘘を除けば意外と気さくなレディじゃないか。…美人だし。


ソコで俺は未だに気絶しているガンツ達と日向子に何か術を掛けられて彫刻みたいに固まっているアーチさん達を順に紹介する事にした


「この気絶してるのがガンツとパルト、失禁気絶してるのがドウンとジレン。…です

それとお願いなんですけど…アーチさん、あっ⁉あの固まってる兵士さん達を元に戻して頂けますか?」


我ながら図々しいとは思っている


きっと日向子達はフレンドリーに?俺達に挨拶しようと舞い降りて来ていたのに

俺達は魔物と勘違いしてアーチさん達に救援要請、そして問答無用で攻撃してしまったのだ


…効かなかったけど。


そんな敵意剥き出しのアーチさん達を笑って許せる人なんてきっといない、俺なら損害賠償を請求しちゃうね‼きっと。


「うん、良いよ。でも攻撃しない様に言ってね?」


…あれ?すんなり許して貰えた?

な、なんて優しい人?なんだろう

そう言えば美人さんだし胸だって…スンスン…


「え?ちょっ、ちょっとぉ‼何掌の匂い嗅いでるのよっ⁉(///」


…はぁ~、良い匂い♪

あ、こんな事してる場合じゃなかった‼


「あ、はいっ‼アーチさん、良いですよね?」


アーチさん達は動けないけど目が必死にイエス‼と訴えかけている


「はい、大丈夫です‼もう攻撃はしないと目で訴えてますから」


「…そう?じゃあ…」


…ギンッッ‼


一瞬日向子さんの目が赤く光るとアーチさん達が急に力なく崩れ落ちた


あれっ?日向子さんの瞳…綺麗だな…(///


「ふぅ、助かった。き、君達は一体…?」


術を解かれたアーチさんが日向子さんに語りかける


流石兵士長さん、圧倒的強者にも不審と思えば尋問を始めちゃうのか


「えっと…さっきテルージャ君にも言ったけど私達境界線を越えて北半球からやって来たの

こっちに来た目的は行方不明になっている人達の捜索がメインね」


二人が会話を続けている最中だが冷静になって見ると…日向子さん、凄い格好だな。

あれって伝説の…「ビキニアーマー」だっけ?


目と体の一部に毒だなぁ…

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