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ゾンビーナ!  作者: とれさん
183/378

183 誉められると…

風邪引きました。

昨日アップ出来なかったので2話投稿します


バサッ、バサッ、


「今王様に話をつけて来ました、一両日もあれば全員で移動が出来ますよ」


「そ、そうですか‼助かります‼」


施設長は日向子の行動力に感銘を受けていた


「それにしても…ゴルドは日向子様が領主になられて良かったと改めて思いましたよ」


「えっ⁉何でですか?」


「日向子様はお気づきになられていない様ですが日向子様でなければ此処まで急速な復興は出来なかったでしょう」


施設長は冷静に考えても日向子の働きは一国の国王以上の価値と実行力があると判断していた


「日向子様はエレモス国王のみでなく他国にも太いパイプをお持ちです。

それだけではなく神獣達を使い戦力としても十二分に活躍されております」


日向子は施設長に誉められてめちゃくちゃ照れている


「そんな…私は出来る事を出来るだけしただけで…住民だって少ししか救えなかったし…」


「日向子様が来られた時には既に大半の住民は殺されていたのです、致し方ありません。

それより日向子様が来られなかったら本当に全滅していたのです。このご恩は返し切れません」


「そうですよ、領主様‼」

「日向子お姉ちゃん‼ありがと‼」

「日向子様、今後も私達の領主でいて下さい‼」


集まっていた帰省希望者達も口々に日向子にお礼を言う


「そんな…そんなに誉められたら私…」


日向子の瞳から大粒の涙が溢れた


「!?日向子様!?」

「お姉ちゃん?」


急に涙した日向子を見て住民達が慌てる


「…大してお力になれませんが皆さんが新しい生活を築ける様に頑張りますねっ‼」


日向子は皆の前でガッツポーズをして応えた


ゴルド領の復興はまだまだ始まったばかりである


。。。


皆に見送られて日向子は事務所に戻って来た


「あ、お帰りなさい‼」


日向子の帰宅に気付いたテロンやスタッフ達が笑顔で出迎えた


「ただいま。さぁ、お仕事貰って来たわよ‼早速スケジュール調整しましょ‼」


「えぇ~?今日は日向子さんのお祝いパーティーを予定してたのに…」


コロンは残念そうに呟く


「え?そうだったの?…じゃあスケジュール調整をチャチャッとやってそれからお祝いしましょ‼」


「「「「はいっ‼」」」」


神獣運輸とスタッフは日向子にとって我が家であり家族であった


。。。


「はい、あーん☆」

「あーん☆」


「…チッ‼爆ぜてしまえっ‼」


日向子達の目の前でゴメリとリースのイチャコラは人目を憚らず延々と続いていた


日向子を始め神獣運輸の女性スタッフはギリギリと奥歯を噛みしめガンザ達男性スタッフは羨望の眼差しで見つめていた


「…何だか私がゴルドに行く前よりも激しいわね…」


日向子は杯を煽って毒づく


「はい、分室を作ってからより一層あんな感じに…」


元護衛兵でありリースの元部下、そしてゴメリを尊敬していたシャロンも甘々な二人を見て信じられない、と言った表情をしている


「…これは何らかの追加措置が必要かしら…」


「…と言うと?」


「例えばどちらかをゴルド領に単身赴任させる、とかね」


「…職権乱用も辞さない感じですか…中々に悪い領主様ですね?」


「私だってあんな風にラブラブになりたーーーい!」


ゴメリ達が爆ぜる前にとうとう日向子の本心が爆発した


「「「「私だって!!」」」」


女性スタッフ達も爆発していた


「…何なら俺達が…」


「お呼びじゃないっ‼」


その後暴徒化した女性スタッフに散々足蹴にされた男性陣は新たな何かに目覚めたとか目覚めなかったとか。


ー翌日ー


「じゃあ帰省希望者達の搬送は頼むわね、私は先に帰って向こうの受け入れ体制を整えておくから」


「分かりました、気をつけて下さいね」


「テロン達も怪我や病気のない様に。ちゃんと休日を作るのよ?」


「はい‼」


日向子はスタッフに見送られ空に舞い上がった


「よーし、やる気が出てきたぞー‼」


日向子はピレネー村でも休めなかったが英気を養いゴルドに戻って行くのであった


バサッ、バサッ、バサッ、


『お?主殿、戻られたか』

《体は休められたか?》


城に降り立った日向子をキメとシルグが出迎える


「あはは、ゆっくりは出来なかったけど元気は貰えたわ。あ、そうそう‼避難所から帰省希望者が戻って来るから受け入れ準備をお願いね」


《何だ、そんな事をしていたのか?それじゃ休んだとは言えないだろ?》


キメは日向子の体調を心配している


「肉体的には休めなかったけど心の栄養は沢山溜めて来たわ‼バンバン働いて新体制の礎を作らなきゃね‼」


『取り敢えずは元気を取り戻して重畳、重畳』


シルグは日向子の目に宿る闘志を見透かして安心する


《スタッフ達は元気だったか?》


そうキメが訊ねると日向子の顔から笑顔が消えた


《!?…まさか⁉何かあったのか?》


「えぇ…大問題だわ、ゴメリさん達のラブラブぶりで。」


ギリギリと奥歯を噛みしめる日向子にキメとシルグは戦慄していた

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