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ゾンビーナ!  作者: とれさん
161/378

161 ラクルの厄介な能力

体調不良等で間があいてしまいました


少し多めに投稿したいと思います


〈あばばばば…あぱぁっ⁉〉


日向子とキメはドラクの脳内に触手を潜り込ませ情報の全てを抜き取っていく


「あれっ?この人ラクルと異母兄弟だったんだ…」


《…主、余計な情報は深く潜る必要はないぞ?》


「あはは、ごめんごめん。」


触手による脳内探索もキメが加わった事により加速度的にスピーディーに精査をされていく


《先ずは今回の事件の発端とコイツの役割、薬師の奪還に躍起になる理由を根こそぎ拾おう》


「あ、薬師はね。元々元老院の子飼いだったんだって。

元老院のお年寄り達は衰える肉体の維持を薬師が作る不老薬で抑えていて…それをこの人が脅して変態薬作らせたんだって」


《そうか、その頒布中に俺に捕まったから…元老院達は不老薬が手に入らず焦っていると言う訳か》


「うん。そもそもこの人は薬師を脅して自分の配下に加える事で元老院を自分の思うがままにしたかったみたい」


《漸く少し筋道が繋がってきたな…》


「ゴルドを襲った理由は薬師を奪って元老院を脅した迄は良かったんだけど…

ラクルを排斥して王にさせる為には実績が必要だと言われて見た目派手な余興としてゴルドを狙ったんだって。酷いよね…」


《そうだったか…む?こっちはラクルに対する情報が流れ込んで来たぞ?》


「ん?どんな情報?」


《これは…予想外だったな…》


キメはドラクの記憶を手繰って驚愕する


「ねぇ、何何?」


《主が全く歯が立たなかった訳だ…ラクルは力が強い訳でも技が特別優れている訳でもない、

彼は…時空を操れるそうだ》


「…えっ⁉時空を操れるって…どういう事⁉」


キメは更に深く潜る


〈あばば…ぽあっ⁉〉


《…数秒間だが過去と未来に跳べるらしい…》


「…ん?どういう事?」


《主は確かラクルの攻撃が全く見えずに殺された、と言ったな?》


「うん、「カシュッ」って音だけ聞こえたと思ったら腕が無くなって…次は…覚えていないわ」


《過去か未来、どちらに跳んだのかは分からんが主の認識の外から攻撃したのだ。

だから気付かぬ内に攻撃され防御も反撃も出来なかったのだ》


「うーん…それって防ぎ様があるの?」


《…分からん》


「…だよね…」


日向子もキメも暗澹たる気持ちになってしまった


ラクルの繰り出す技は対峙する者の認識外から攻撃可能なのだ

これに対処するにはこちらも時空を操れる様になるしかない


《対処法が分からぬ以上単独での対峙は避けておいた方が無難だな》


「えぇ~?そんな事言ってももう手遅れじゃない?」


《…そうだな…》


『どうだ?捗っておるのか?』


ソコへ落ち着きを取り戻したシルグが入って来た


《シルグ様…ラクルは時空を操れるそうです》


『何と⁉バンパイア族にも時空操作が出来る者がいたか‼』


「えっ⁉「も」って何?」


『ドラゴン族にも時空操作が出来る者がいる、と言う事だ』


「えっ?誰?」


『おぉ、そう言えば主殿は会った事がないな。四竜が一体、海のオーシュだよ』


シルグはそれからオーシュの話を話し出した


ドラゴン族は長く生きるとその内固有能力に目覚める


シルグは風を自由に操る「風の加護」を、ラルドは土や鉱物を自由に変化させる「大地の恵み」を、

ドラコニアの王、ワイトは全てを燃やし尽くす「灰塵の騎士」を手に入れた


その中でオーシュだけは種族の属性とは関係のない時空操作能力「時の逆鉾」を手に入れたそうだ


何故オーシュだけが種に関係のない時空操作能力を手に入れたのかは分からないがオーシュはその能力を使って海洋生物の保存、育成に使用しているらしい


『オーシュはいつも悩んでおってな、無意識の内に時空の狭間に落ちてなかなか元に戻れない時もあるそうだぞ』


「そうなんだ…で、シルちゃんオーシュさんと連絡取れる?」


『ん?ここ千年程会ってはおらぬが…何とかなるのではないかな?』


「じゃあダッシュで連絡取って会わせてくれる?」


『ど、どうしたのだ?急に?』


「時空操作の対策が取れないと私も皆もラクルに殺されちゃうかも知れないの‼」


察しが悪いシルグにちょっと怒った日向子の顔を見てシルグはその重要性にやっと気付いた


『よし、分かった。他の四竜達にも協力して貰ってオーシュを連れて来よう!』


シルグは直ぐ様ゴルド城から飛び立った


《シルグ様のお陰で何とかなるかも知れないな…》


「えぇ…まさかドラゴン族にも時空を操れる人がいたなんてね」


とにかくこれで一縷の望みは繋げる事が出来た


後はこのドラクをどうするか?だった


「大体の記憶と証拠は拾ったし…普通なら処刑とか投獄よね…」


《あぁ。ゴルド王国を滅亡させた張本人の1人だ。裁判にかけて処断するのが普通だな》


「でも…この人の眠っている固有能力って…勿体無くない?」


《ん?これがか?》


日向子の言葉にキメがきょとんとしている


「キメちゃんやシルちゃん達には全く使えない能力に見えるだろうけど…

過去の記憶と繋がりたいと思う人間にはとても有益な能力だわよ?きっと」


《うーん…そんなモノなのか…》


「ねぇキメちゃん。この人の記憶とかを弄って真人間…じゃなくて真バンパイアに出来ないかな?」


《まぁ…出来なくはないが本人の意識との差が大きければいずれ拒否反応を示すぞ?》


「まぁその時はその時で。じゃあちょっと弄ってみましょ?」


日向子とキメはドラクの脳内改変を行ったのだった

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