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ゾンビーナ!  作者: とれさん
115/378

115 ゴルド王国の滅亡 part2


ドルネの執務室で日向子は生還者、傭兵のルドバに説明を聞いている


「私達救護隊は変態した村人を倒し荼毘に伏してからゴルド王国を目指しましたが…

行く先々の村は壊滅状態で生存者は望むべくもない状況でした…」


ルドバは目を伏して当時の凄惨さを語る


「…馬も馬車も調達出来ずゴルド王国にたどり着いたのが5日後でしたが…

そこは既にバンパイアに変態した人間達の巣窟に変わっていたのです」


ルドバは自分の太ももをバンッ‼と叩いて悔しさを滲ませた


「ですが同時に少ないながらも生存者がいるのも判明しました。

彼等はアンデッド達が嫌がる教会や堅牢な石造りの家に立て籠り身を守っていたのです」


「じゃあ…まだ助けられる人はいるんですね?」


「はい、恐らく…ですが彼等と接触しようとした矢先ゾンビ達に襲撃されて…私の仲間や医者が次々と…ぐっ…」


ルドバはここまで話すと嗚咽に耐えられず言葉を詰まらせた


「辛い思い出を話して頂いて感謝します。

落ち着いてからで良いですからこの地図に分かっている事だけでも書き記して下さいますか?

途中の村の位置や名前、ゴルド王国内の籠城が出来そうな場所や教会の位置とか…」


「…少しお待ち下さい…」


ルドバはひとしきり涙を堪え、深呼吸を何度か繰り返すと地図に知りうる限りの情報を書き記した


「それでドルネさんのお兄さんはどの辺りにお店を構えているのですか?」


「それは…この辺りですね。商会の建物は火災などから守る為に堅牢な造りとなっています。

もしかするとまだ生存している可能性が…あるとしたらお願いします」


「…分かりました。一応確認ですがバンパイアやゾンビの弱点とかご存知でしたら教えて下さい」


この問いにルドバが答えた


「存在自体が伝説の中だけの存在で…遭遇して初めて知ったのですが

バンパイアは教会には堅牢さ以外に苦手な何かがあるらしく近付きません。

それとゾンビなのですが火をつけると激しく燃えだして灰になっていました」


「成る程、バンパイアは教会、ゾンビは火ですね?」


「…はい、確証はありませんが…」


「ドルネさん、じゃあ私行きます‼」


「日向子様…くれぐれもお気をつけて。ご自身に身の危険が迫ったならゴルド王国も兄もお見捨て下さい」


「分かりました。可能な限り尽力しますね」


日向子は商会の入り口でドルネ達に見送られトゥルネ山脈を目指して飛翔した


。。。


《成る程、ゾンビは火に弱いか。それなら俺の能力が活きそうだな》


日向子の説明を聞いたキメが呟く


「キメちゃんはバンパイアとかゾンビに会った事はないの?」


《俺の群れは元々南に住んでいたからな…噂だけは知っている》


「そう言えばキメちゃんって元々炎を吐けたわよね?それでもまだ獲得出来る炎系の能力って何?」


《そうだな…以前は炎を口から吹き出すだけだったが火球を打ち出せる様になった

それに全身に炎を纏える様にもなったな》


「そっか…一概に炎系と言っても色々あるのね…」


《…日向子、そろそろ例の壁があると言われた上空だぞ?》


「あ、じゃあ取り敢えず気をつけて進みましょう。キメちゃんが無事通れると良いんだけど…」


今回の依頼の第一関門はキメが山脈を越えられるか?にあった


飛行して直線的に移動出来るメリットは計り知れないのだ


…バサッ、バサッ、カキン‼


《…これだな。確かに見えないが俺の侵入を阻んでいる様だ》


「そっか、やっぱり魔物とかは通さないのか…試しに更に上空へ行ってみましょうか」


《そうだな、何処かに穴があるかも知れない》


バサッ、バサッ、カキン

バサッ、カキン


《…どうやら越えられる様な場所はなさそうだな…》


「うーん、困ったなぁ…キメちゃんがいないと徒歩で向かう事になっちゃう…」


《そうなれば変態した村人達と総当たり戦になってしまうな》


「うーん…魔物や魔獣は通れず人間や家畜はOKな見えない壁かぁ…ん?」


《?》


「ねぇキメちゃん、確か人間を取り込んでたよね?」


《ああ》


「人型に変態して通れないかな?」


《…どうだろう?やって見ない事には分からないな…》


「じゃあ試しにやってみましょうよ、通れなかったらまた他の事を試すって事でさ」


《そうだな、じゃあ一旦地上に降りるぞ》


「うん」


日向子達は降下を始めた


。。。


…スッ…


「…通れたじゃん…何?このファジーな壁は?」


日向子は呆れていた


《まぁ取り敢えず通過出来た事を素直に喜ぼう。では元の姿に戻って飛ぶぞ‼》


「うんっ!」


どういう理屈で通過出来たのかは分からないがキメは人型に変態した事で何の抵抗もなく通過出来た


目指すはゴルド王国、ドルネの兄がいると思われる商会だ


「じゃあ一気に行こう!」


《おう!》


日向子達は一直線にゴルド王国へと向かって行った

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