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奥の姫君  作者: 白うさぎ
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プロローグ

  ハルーシア王国は今最盛期を迎えていると言っても過言ではない。

 

  軍神に愛され、戦で負け知らずの若き国王が栄華ある大国を築いている最中である。若き王は大変猛々しく勇ましい姿で戦場を駆け回り領土を着々と広げていった。

  凛々しい王は敵国からは「氷の鬼神」と呼ばれ恐れられ、自国では「軍神の化身」などと言われて英雄とされていた。


  彼が戦から身を引いたのはつい最近のことである。


  彼は、今までは領土を広めることに専念していたのだが、最近やっと広大な領土の管理にまわった。国王として王宮で執務に徹することにしたようだ。

  王は政治面でも才能を発揮させた。その広い土地を完璧に収めることに成功したのだ。

  「氷の鬼神」として恐れられる彼が治るハルーシア王国を攻めるような国はなく、若き国王は一代にして世界最大の栄えた国を作り上げたのである。


  かの国王は大変見目も麗しく、雄々しいその姿に多くの女性が熱を上げた。そのせいなのかどうなのか、大きな後宮が存在し、後宮内では王の寵を巡った女の争いが日々繰り広げられている。


  王も、かつてほど若くはないもののまだまだ体力が有り余っている。毎夜毎夜後宮に通うため、女たちの戦も日々激化していくのだ。

  王にはまだ正妃がおらず、それも影響してなのだろう、誰が正妃になるのかと後宮の女性たちはまた争いを始める。

 

  王もある程度の争いには関与しないようにしていた。「女の争いに男が口を出すとややこしくなる」と言われることを知っていたからだ。

  政治的陰謀にはしっかり反応するものの、自分の寵を競う女達の戦にはあまり口を出さなかった。

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