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俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
転生したら、悪魔になってました。
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美少女二人が現れた! なかまにしますか? 

 あの後、俺は無事ゼルドギアを討伐することに成功し、街の人たちからも感謝の言葉が贈られた。

 魔法を使った後のダメージが尋常じゃなかったけどね。まさかこれもドⅯ仕様が関係してるんじゃねーだろうな。

 ちなみに、ライアの仲間の名前は、アークというらしい。

 俺がゼルドギアを無事討伐した後に、ソイツはひょっこり出てきやがったのだ。


「あれー? ライア? てかあなた誰です?」


「誰です?」じゃねえ。誰のためにここまでして戦ったっていうんだ。


 しかし予想以上に可愛いかったので、ひとまず許してやることにした。

 青い髪に青い目をしていて、なんか氷っぽいイメージの子だ。


 

 ライアも街の医療班員らしき人物に見てもらったところ、無事意識を取り戻した。

 そしてその後、俺はライアに感謝されまくったんですよ。

 しかしここで自慢するのもカッコ悪い。そのため、俺は適当に謙遜しておき、とりあえず一件落着ということになった。

 が、しかし。


「京夜さん京夜さん! せっかく私たち仲良くなったんですから、一緒にチームになりませんか?」

 ……えっ。

「おお! いいねそれ! きょーや、一緒に組もうよ!」


 …………。

 おそらくチームというのは俺たち三人で協力してモンスターを狩るということだろう。

 いや、ね? 別に決して嫌なワケではない。むしろ、美少女二人と一緒にモンスターを狩るなんて、最高のチャンスである。

 だが俺には重大な問題がある。

 悪魔の力を隠し通して、二人と一緒にモンスターを狩ることができるのか。

 また、いつか悪魔の力のことがバレてしまっても、二人は俺を受け入れてくれるのか。

 そこがまだ不安なままだ。

 よし、ここはしっかりと断って新たな道を……

「うう……だめですか? 京夜さあん……」

「きょーや、だめなのか……?」


 俺、このチームで頑張ります!



 俺たちは現在、街の食堂みたいなところへ来ていた。

 なんでも、俺を歓迎するパーティーとして、奢ってくれるそうだ。

「京夜さん、好きなの選んでくださいね! あ、私はピューラパスタにしようかな~」

「うーん、私はポカルカレーかな」

 俺はまず食堂のメニューを見て、驚いた。

 だって、言っちゃあ悪いがとても食べ物に見えないんだもん。

 まず例として挙げられるのは、シチュー。

 なんかごちゃごちゃと食べ物に見えない様な物が入っていて、紫色をしている。 これじゃあ、ジャ×イアンシチューに劣らないと言っても過言ではない。

 次に俺が驚いたのは、脇役メニューとして出てきそうな、サラダだ。

 一見普通のサラダなんだが、だんだん食べていくにつれて、辛くなっていく。 ライアに訊いてみると、タバスコと唐辛子などを混ぜて作った激辛調味料を使っているそうだ。そりゃあ辛いわ。

 俺は一番マシそうなパンのセットを頼むと、一気に水を飲みほした。

 とりあえず水には毒とか入ってなかったので安心する。


「でもすごいです、京夜さん! 私はアークを助けられれば良かったんですけど、ゼルドギアまで倒しちゃうなんて!」

 ライアが興奮した面持ちで俺に話しかけてきた。

 俺はどっちかと言えば戦闘よりも自分ビンタの方が辛かったと言える。精神的にも肉体的にも。

 ……でもまあ、悪魔化発動の代償行為と思うしかないか。


「え? あはは……まあね。それよりもアークは襲われてたにしては、全然無傷だったけど大丈夫なの?」

 俺は余計な誤解をされないようにするため適当に話をそらした。すると、アークは何言ってんの? と言わんばかりの表情で俺に説明してくる。


「いや、私は襲われてなんかいないよ? 確かに一回ライアと森に入った時ゼルドギアに噛まれたけど、それ以外全然。走って逃げたし」

 

 ……え?

 今、この人はなんつった?

 ふと隣のライアを見ると、ライアは気まずそうにぷいと目をそらしてしまった。

 察し。察したぞ。

「……お前、ちゃんと状況確認してたか?」

「うわあああん!! すみませんすみません! ちょっとしたミスだったんですよお――――――――――!!」

 ライアは俺の横で泣き崩れ、自首した。

 ……俺戦った意味ないじゃん……。

「何があったのか分からないけど、落ち着こうライア。戦った報酬ももらえたんだし。まあ全部きょーやのだけど」

「うわああああああ!!!」

 ライアの叫びはさらに大きくなった。

 しかし、いつまでも女の子を泣かせるわけにはいかない。俺はライアの泣き声を止めるため、一つの案を出した。

 頼むから泣き止んでほしい。じゃないと俺が周りの人たちに変な誤解されちゃいそうだから。


「いや、報酬は山分けでいいよ。ライアもアークも一応クエスト内に居たんだから」

「で、でも私たちは戦ってないし……」

「だからいいって。これ以上お前が泣く姿も見たくねーんだ」

 さりげなくカッコいいセリフを言いながら、俺はライアの頭にポン、と手を乗せた。

 アークが私も! とおねだりしてきたので、アークの頭にも手を乗せてやる。

 ライアは最初苦い顔をしていたが、やがて「そうですね!」と了承してくれた。

 ……厄介なことにならなくて良かった。


「よーし、俺たちでモンスターを狩りまくるぞー!!」

「「おー!!」」

 

 それが、俺たちの冒険開始の合図となった。

 

 

はい、無事討伐も完了し、一件落着ということになりました。

今回、アークちゃんという女の子が出てきました。(ニッコリ)

可愛く書いていきたいと思います。

今後とも楽しく書いていきますので、その時は温かい目で見てくれるとうれしいです。

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