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俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
アールドハンクにレッツゴー!
238/299

変化!

 ―――――準備は整った。

 俺は達成感に身をゆだねながら、完成した「罠」を見る。

 ……これを作るのに、少々時間が掛かったがな。


 まず俺は、創造魔法で「透明マ✕ト」「スコップ」の二つを創造した。

 なぜこんな物を創造したかというと―――――そう、落とし穴を作るためである。

 俺はまず、手だけを悪魔化させ、筋力をアップさせた。そうすることによって、スコップで地面を掘る時間も短縮される。

 そして俺は掘った穴に、水魔法を使って水を満タンに入れた。

 どんなに体のデカい敵でも、落とし穴(しかも水満タン)は回避することができないだろう。

 そして仕上げに水の上に木の葉を敷き、準備完了。落とし穴の上に透明マ✕トをかぶせても、変に見えるだけだしな。

 ちなみに落とし穴は、結構深く掘ってあるため、セルレイドでも余裕で落とすことができるだろう。


 俺はぐふふとゲスな笑みをこぼしながら、セルレイドを探しに行った――――――


                   ■


「貴ッ様ァァァァァ!! 途中で逃げやがってえええええええ!!」

「ひいいいいいいっ!!」

 俺は鬼の形相で追いかけてくるセルレイドを相手に、必死になって逃げ回っていた。

 ヤ、ヤバい。このままじゃ落とし穴のある場所に誘導する前に殺られちまう。

 しかも悪魔化は解除しているので、このまま追いつかれたら終わりだ。死ぬ。

 俺がどうしようどうしようとパニック状態になっていると、遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「京夜さーん! 村の魔法使いさん達も協力したいって言うんで、連れてきましたよー!!」

「おお! ナイスだお前ら!」

 声のした方向を見ると、何十人もの魔法使いを連れた皆がいた。

 悪魔化解いておいて良かった。

「お、お前ら! 助けてくれええええええ!! このままじゃ俺死んじまう!!」

「京夜、大丈夫か!? 『ブルー・トルネード』!!」

 ガルドの声が聞こえたかと思うと、セルレイドに向かって水の渦が炸裂した。

「効かぬわそんなの! 俺の邪魔をするな!」

「皆ー!! 魔法連発だ――――――!!」

『オオオオオオオオオオッ!!』

 魔法使い達の大声が聞こえたかと思うと、数々の魔法がセルレイドに向かって炸裂した。


「『インフィニティ・ドラゴニック』!!」

「『サンダー・オブ・ガイア』!!」

「『シャイニング・ロスト』!!」

 その魔法を躱したり剣ではじいたりするものの、流石に鬱陶しくなったのか、セルレイドはキレ気味に叫ぶ。


「あああああああああああもう!! 邪魔臭いわ貴様ら! 『ファイアー・ボルシャック』!!」

 そのセルレイドの魔法によって、多くの魔法使い達が炎に包まれた。

「み、皆! 大丈夫か!?」

 俺が何とかセルレイドの猛攻から抜け出し、魔法使いの皆に駆け寄るも、意識はなかった。

「く、くっそ……!」

 しかしなおも、セルレイドの攻撃は続く。

 俺のせいで、魔法使い達が命を失った?

 ―――――ふざけんじゃねえ。


「おいお前ら! 魔法で支援してくれ! 基本的な戦闘は、俺がやる!」

「わ、分かりました! 『アース・レイド』!」

「『ウォーターデッド・ファイナルフリーズ』!!」

 油断していたのか、セルレイドはその攻撃を躱しきれずに、その場にべしゃりとすっ転んだ。

 当然、何十メートルもの巨体が転べば、辺りの木々も吹き飛ぶ。


「お前、マジで許さねえからな。死んだ魔法使いの命の分、俺がお前殺す」

「ひっ……! くっそ、変化!」


 突如セルレイドの姿が、セイレーンへと変貌した――――――!!

 


 

 

 

 

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