表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
アールドハンクにレッツゴー!
237/299

作戦準備

「だからその不意打ちはやめろ! 貴様がいくら俺に襲い掛かったところで俺には通用せんわ!」

 俺のスパエメちゃんソードの一撃をセルレイドは躱すと、俺に向かって怒鳴り散らした。

 チッ、当たると思ったのにな。

「貴様……くせ毛の分際で俺に歯向かうとは……」

「俺髪型については無頓着なんで。『ウォーター・ブリザード』!!」

 俺が水魔法を撃つも、またもや躱される。

 く、くそ。そろそろ息が切れてきた。

「そんな弱っちい水魔法、俺には効かん! 『インフェルノ』!!」

 セルレイドは魔法を使い炎で俺を攻撃すると、パンパンと手をはらった。

 くっ、コイツデカい上に魔法も使えるから攻撃が躱しきれねえ。

 何か作戦を考えるか。このまま一対一で戦っても負けるだろうしなあ……。

 ……よし。


「アディオスッ!!」

「なっ……貴様ァ! 待ちやがれ!」


 俺はくるりとセルレイドに背を向け、逆方向に走り出した。

 とにかくこの場所じゃあ狭いし戦いにくい。どこか広い場所に移動しなければ。

「くっ……貴様……」

 どうやらセルレイドは木が防具につっかえて、上手く動けない様である。

 それはこちら側としても好都合。


 俺は力を振り絞ると、遠い場所に逃げ出した!


           ■


「ふう……一応は引き離せたな……」

 俺は木陰に身体を寄り掛からせ、ハアハアと息を荒げた。

 勢いで逃げ出したものの、これからどうすればいいのだろうか。

 そろそろ皆も戻ってくるころだろうし、悪魔化の状態で戦うワケにもいかない。

 どうしたものか……。


「……やっぱ、普通に戦っても勝てないよな」

 そりゃあそうである。

 あんな奴が魔王の幹部だなんてなあ。

 というか、また変化術でも使われたら厄介だ。またセイレーンの姿になられても、全力で戦えないし。

 かといって、あのバカでかい姿の奴と戦ってもまず勝てない。


 ……ぬううううううううう、あああああああああ!!

 無理ゲーじゃねえか! どうやってあんな奴に勝てと!?


 ……いや待て、落ち着け俺。

 こんな時、ゲームだったらどうしていたかを考えろ。ネットの友人からも言われてたじゃないか、「お前はゲームが上手い天才ニートだ」って!

 そうだ、俺は知能が高い。こういう時こそ自分のステータスを生かすべきだ。


 ……俺が悩んでいると、ふと、一つの作戦が思いついた。

 ……悩んでいる時間は無い。

 やっぱりこの作戦を実行に移すには、やはりアレ・・が必須なようである。

 俺はゆっくりと魔法を唱えながら、しっかりと「形」を想像した。


「『カールド・フィース』」

 俺が創造魔法で生み出したものは―――――そう、透明マ✕ト。

 このアイテムにはいつもお世話になっていたので、しっかりと形なんかも覚えている。

 多少体力が持っていかれたが、まあそれは仕方がないとしよう。

 

 俺は透明マ✕トを体に被せると、足音を立てないように、ゆっくりと作戦実行可能な場所へと移った―――――

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ