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俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
アールドハンクにレッツゴー!
215/299

ルール違反! 

「……お、なんかここが一番賑わってるな。何やってんだ?」

 村の中に何やら人混みがある。

 俺が気になっていると、コハクが説明してくれた。


「ああ、あれは多分、氷砕きのイベントだな。見ろ、氷の中にある魔剣を取りたいらしい」

「……なるほど、確かにそれっぽいな」

 魔法使い達が必死になって、デカい氷を叩いたり殴ったりしている。

 ……ふむ、魔剣か。

「ライア、お前炎で溶かして来たら? ホラ、必殺技のアレ。炎じゃん」

「ええっ!? ……まあ、確かに出来そうですけど……」

 そんな事を言いながら俺たちは、人混みに入っていった。

 魔法使い達が魔法で必死になって割ろうとしてるが、一切氷が砕かれる事はない。炎の魔法使えばいいのに。

 俺は氷の前に歩いて行くライアを見届けながら、辺りの人混みに顔をしかめる。

 なんか、魔法使いってイケメン多くない? ガーブの時もそうだったんだけど、なんかどいつもこいつもカッコいい顔してて腹立つ。

 ……俺もイケメンだったら良かったのになあ。

 俺がそんな事を思っていると、司会者らしき人が声を張り上げる。


「次の挑戦者は、こちらの剣士の方です! これは期待できますよお―――――ッ!!」

 その司会者の人の声に、周りの人達から声援が上がった。

 ライアは苦笑いを浮かべながら、氷の前に立つ。

 ……アイツ、何かやらかさなきゃいいんだけど。

「『ファイア・インフェルノ』!」

 ライアの必殺技が、氷へと炸裂した―――――!(必殺技の発音は練習したらしい)

 が。

「だ、ダメですよ! 炎の使用はルール違反なんです!」

「……えっ」

 司会者の人が声を上げた。

 ……。


「氷砕きの魔法は、火属性以外を使うのが慣例なんです!」

 どうやら炎は、使用禁止だったらしい。

 ど、どうしよう。炎で溶かして来いとか言ったの俺なんですけど。

「……京夜、謝って来い」

 コハクに背中を押され、俺は人にぶつかりながら前に進む。


 ……ええ~。

 

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