バイバイ4龍
「人間、礼を言うぞ。……そう言えば、まだ貴様らの名前を聞いてなかったな」
「ああ……。俺は、京夜。佐々木京夜だ。んで、こっちのバカ達が……」
「「「「「「バカじゃない!」」」」」」
いや、バカだろ。
俺がそう思っていると……どうやら皆は、自分で自己紹介がしたかったらしい。
やっとのことで自己紹介を終えると、ボルシャックが深々と頭を下げ、なにやらデカい袋を俺に渡してきた。
何コレ、重いんですけど。
「それが、約束の2億ゼニーだ。好きなように使うがいい。……では、我らはそろそろ住処に帰るとするか。ガイアドラゴンに会わせてくれたこと、深く感謝するぞ」
「おう! またな、4龍!」
俺が二匹に向かって手を振ると、嬉しそうに二匹は走り去っていった。
ふう、これで借金は返せるな。
俺がそう思っていると、アルゼルトが俺に向かって。
「ねえ、京夜。本当に借金って返さなくちゃダメなのかしら? 2億もあれば、相当贅沢な暮らしができると思うんだけど」
「贅沢よりもまずは身の安全だ。借金を返さなきゃ、また警察官だのなんだのが襲ってくる可能性があるだろ」
俺は袋の中を見ながらそう言うと、ゆっくりとイデア聖街への道を歩き始めた。
確かにこれだけあれば贅沢できるが、まずは借金返済だ。家も知られてしまっているワケだし、また面倒くさい奴らが襲ってくる危険がある。
店主さんにも迷惑かけたしなあ。……俺たちのせいじゃないけど。
「まあ、もうそろそろ家に帰ってもいいだろ。なんやかんやで、いい冒険になったしな。……まあ、英気が養えたかどうかは謎だが」
「いいんじゃないですか? 結構これはこれで面白かったですし」
シオンの言葉に、全員が頷いた。




