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俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
借金地獄……え? 何コレ?
201/299

きょーやはちょろい

「京夜さーん、大丈夫ですか? すいません、やり過ぎちゃいました……」

 バタバタと、皆が慌ただしくやって来た。

 それに続き、ズシンズシンと音を立てながら、ガイアドラゴンもやってくる。

「いやあ、あれはちょっとしたミスで」

「『ウォーター・フリーズ』」

 レインが言い終わる前に、俺は氷水魔法を唱えた。

 それと同時にレインが「ひゃああ!」と悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる。

 そんなレインを眺めていると、ガイアドラゴンが嬉々とした表情で。


「おお、ボルシャック! 久しぶりだな!!」

「おお! ガイアドラゴン!」

 二匹は嬉しそうに笑い合った。

 まあ、何はともあれ良かった良かった。


「うん、ホント良かったなあ」

「良くないですよ! 最後まで話聞いてください!」

 俺が二匹の様子にうんうんと頷いていると、レインが泣きながら俺に訴えてきた。


「なんだ。爆弾を俺にかましたニセ魔法神」

「おい待て京夜。一応、あれにはワケがあったんだ」

 そう言いながら、コハクが俺に歩み寄って来た。

 ふむ、聞かせてもらうとしよう。


「ほう。ではそのワケとやらを説明してもらおうか」

「うう……。私は、爆弾で京夜さんに連絡を取ろうと思ったんです。そしたら、予想外に火薬を多く詰すぎてしまって……」

 なるほど、花火みたいなので連絡を取ろうとしたのか。

 ……まあ、悪気はなかったみたいだし許してやるか。


「『ライフ・エナジー』」

「……フッ」

 俺が回復魔法を唱えると、後ろにいたライアが小さく鼻で笑ったのが分かった。

 ……?

 俺が疑問に思ってると、シオンがこそこそとレインに耳打ちしているのが聞こえてくる。


「京夜お兄ちゃん、ちょろいですね。あんな嘘でだまされるとは」

「ええ。私も驚きましたよ。あれ、90%以上は嫌がらせでやったつもりだったんですけど」

「きょーや、バカだね」


 ……アーク、お前にだけはバカと言われたくない。

 ……。


「『ウォーターデッド・フリーズ』」

「「「「「「あああああああああああああああああああああああああああああ!!??」」」」」」


 ……コイツら、何なの?


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