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俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
借金地獄……え? 何コレ?
199/299

ふう、終わっ……てない

 再び時が戻り、俺の視界も森の中へと変わる。

 先ほど、俺がとどめを刺そうとしていた瞬間だった。

「――――――ぐっ!?」

 再び頭痛が走る。

 しかし、今度は執拗なものでなく、すぐに治まった。

 多分、アイツ・・・の魂が俺の体から抜けていったんだろう。


「…………」

 俺は地面にへたりと座り込むラグナロクを見下ろしながら、スパエメちゃんソードを鞘に納めた。

 そして、怯えるラグナロクを見ながら。


「お前は、元は人間なんだろ? ……だったら、殺すワケにもいかないな。お前を殺す気はないから、とっとと帰ってくれ」

「……へ? 何故、貴様がそれを……」

 突如豹変した俺の態度に驚いたのか、ラグナロクは間抜けな声を上げた。

 なんでコイツが聖騎士なんかになったのかは知らんが、まあそんな事はどうでもいい。

 俺は他人のすることに口を出さない男。自分に支障が出るならともかくだが、そうじゃないならわざわざあーだこうだいう道理もない。


「あーもう、いいからどっか行ってくれよ。ゾンビの魂送っちゃったのは謝るからさ」

 優柔不断なラグナロクにそう言い放ちながら、俺はくるりと方向転換した。

「……まあ、いいだろう。貴様には勝てそうもないし、今は引くとするか」

 そんな声が聞こえたかと思うと、ラグナロクは翼を大きく広げ、天界へと戻っていった。

 俺はその姿を見ながら、自分の顔面をなるべく痛くないように殴る。


 ……ふう、行ったか。

 ったく、最近面倒な事が多くて困る。俺はもっと楽に異世界生活を送りたいんだけどなあ。

 ……まあ取りあえずラグナロクを撃退したことだし、しばらくは面倒な事は起こらないハズである。


 ――――――と、思ったその時。


「……ん? ってうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!??」


 前にも見たことがある炎玉が、俺へゴロゴロと転がって来ていた。……猛スピードで。

 

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