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再会

「ぎゃあああああああああああああああああああ!!」

 吹っ飛ばされた。

 懐かしい、実に懐かしい感覚だ。

 しかし、それだけでは終わらなかった。

「……!? ぬぎゃああああああああああああああああああああ!!??」

「あっははははは!! ざまあみろです!」

 直後俺の顔面に大量の虫が襲い掛かり、(多くはミミズ)俺はそのまま地面に倒れていった。

 ……。

 ……これは、新しいネタだろうか。


「京夜! やっと戻って来……た……?」

「……?」

 アルゼルトが俺に駆け寄って来たかと思うと、何やら驚いた様な表情を見せた。

 ……あ、そうか。

「……ああ、髪とか目の事か? 気にすんな、色々あったんだよ。それにしてもお前ら……やるじゃねえか。ここまで俺をビビらせるとは」

「京夜の弱点は既に分かっているからな。虫が嫌いなんだろう? ホレ」

「ひいいっ!」

 コハクが差し出してきた虫(なんかウニョウニョしててキモイ)にビビりながら、俺はハアハアと息を荒げた。

 まあ何はともあれ会えてよかった。コイツらも、無事ここまで頑張って来たみたいだし。


「もー、京夜さんが居ない間色々と大変だったんですよ? ピピは逃げるし、シオンちゃんがモンスターにさらわれそうになるし、アークが迷子になったり……」

「やめろ。聞きたくない」

 どうやらやはり大変だったみたいだ。

 言われた当の2人は顔を赤くし、俺から目を逸らしている。

 ま、いいか。皆無事だし……

「……ってあああああああああああああああああああ!?」

「「「「「「!?」」」」」」

 俺はある重大な事に気付くと、レインをこそこそとみんなの傍から持って行き、耳打ちした。


「なあ、よく考えたら何も異世界にまた戻って来なくても良かったワケだよな? 俺の前世にだって戻れたよな? なんで俺異世界にわざわざ戻って来ちゃったんだろう」

「し、知りませんよ。でも良かったじゃないですか、こうして皆さんとまた楽しく過ごせるワケですし」

「いや、まあそうなんだけどさ……」

 俺はチラリとアイツらの方を見る。

 やはり問題児が多いよなあ。もう少し、要領のいい可愛い女の子がチームメンバーに欲しいところだ。


「きょーや、私たちを一瞥した理由は?」

「なんか京夜お兄ちゃん、良からぬことを考えてそうな眼をしてましたけど」

「まて、お前ら。戯れはよせ、な? せっかく再会できたんだから、ここはゆっくりあああああああああああああああああああああああああああああ!?」

 shimeage。


 ……まあ、会えてよかった。

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