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悪魔戦闘、決着?

「……バカが」

「ッ……!」

 俺は襲い掛かって来たゼウスの腹を握っていた短剣で刺すと、すぐさま顔面を蹴った。

 神様だろうがなんだろうが、とにかく相性はいいので勝つハズだ。

 多分アイツらの使う魔法の属性は、光。普通に考えれば俺が勝つと思うのだが……


「無駄だ! 光は闇に強い! 貴様など一撃で殺してくれる!」

 アマテラスがそう叫んでいるのが分かった。

 あ、そうですかそうなんですね。多分これどっちもダメージ増量になるやつだわ。

 ゼウスは苦しそうにその場に崩れ落ちると、俺を睨む。


「貴様……ゴミが……」

「はは、それはどうも」

 言いながら、俺は最上級の魔法を唱えようとしたが――――――

「……おい。邪魔すんな」

「殺すッ……!」

 アマテラスとラファエルが、俺に飛びかかって来た。

 ちなみにミカエルはというと、力なく地面に落ちて燃え尽きている。はは、ざまあみろ。

 俺は振り下ろされて来た剣を、手でキャッチ。悪魔化で皮膚も硬質化されているので、このくらいじゃ傷一つ付かない。

 はあ、魔法使うならもったいぶらずにさっさと使えばいいのに。

 そう俺が思ったからか、アマテラスが魔法を唱えだした。


「『ライトニング・セイバー』ッ!!」

「……!」

 俺は頭上から降って来た光のレーザー光線的なやつをかわすと、すぐさま後ろに下がって距離を取った。

 実を言うと、今のは結構危なかった。かわしてなかったら多分死んでる。

「貴様……なぜそこまで悪魔化が強化されてるッ……!?」

「さあ、どうしてでしょうねー?」

 驚愕の表情を浮かべるアマテラスにドロップキックを喰らわせながら、俺はふう、と一息ついた。

 え? レディーファースト? 知りませんよそんなの。

 俺は清々しい笑みでラファエルの方を見ると、身体を伸ばしながら言う。

「さあ、どんな気分だ? 散々ゴミゴミ言ってバカにしてた奴に、殺されそうになるのはよ?」

「ひ……! わ、分かった! 頼むから……もうやめてくれ……!」

「……バーカ」

 そこまで言うと俺は、さっきよりもいい笑顔を浮かべながら、笑いかける。


「あんだけ酷い目遭わされた俺が、許すと思った?」

「……がっ……!?」


 俺は静かにラファエルを引き裂くと、クソ神様ことゼウスの方を見た。

 ほう、流石は神様。腹貫かれてもまだ生きてるよ。

「さて。もう俺とアンタらの差は一目瞭然だよな? ……てなワケで、殺すね」

 どういうワケかは知らないが、取りあえず俺はゼウスに向かって右腕を振り下ろした――――――

 ――――――が、しかし。


「……中々やるな、佐々木・京夜。貴様の名は覚えておこう」


「チッ……」


 直後ゼウスの姿は消え、声だけが響いたのが分かった。

 まあ神様だし、仕方ないか。あんな簡単に殺せるわけないもんね。

 フッ、という音と共にゼウスの姿は完全に消えていった。

 ……。



「……さて、帰るか!」


 帰ろう、皆の元に。


ここで取りあえず、天使との戦いは終わりとなります。

京夜くんが恐ろしく見えた方、すみません。確かにちょっと変わってしまった部分もあると思いますが、前のバカっぽい性格は引き継いでいく予定ですので。

今後とも、よろしくお願いします!


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