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俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
転生したら、悪魔になってました。
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強敵モンスターが現れた! コマンド?

 俺たちは飯を食い終わると、一応宿を後にすることにした。

 女将さんにお礼を言って、玄関の扉を閉める。


「いやー、見た目ボロかったけど結構いい旅館だったな。なあアーク」

「はい、きょーや様。なかなかに楽しいところでしたね」

 さっきのしりとりで負けてから、アークはずっとこんな感じである。

 もちろん俺が敬語で接するように命じたのだが、これはこれで結構気にしちゃうな。


「で、これからどうするんです? 昨日京夜さんは装備を揃えるとか言ってましたけど……」

「うーん、取りあえずこの街でクエスト達成しまくるか。それ以外やることもないしな」

 装備を揃えるには取りあえず金を集めておかなければならないし、なにせ異世界といったらやはり冒険である。昨日のような散々な目に会うのはごめんだが、簡単にクリアできるようなクエストをまずこなしていきたい。

 俺はクエスト受付窓口へと足を向けたが、ふいに一人の男性とぶつかってしまった。


「あ、あんたら! 早く逃げろ! 魔物モンスターが今まさにこっちに……ってうわあああああああああ!!」

言って男性は急いでどこかに走り去っていっていってしまった。

……今、この人はなんつった?

今まさにこっちに? 


 ……まさか……


「きょ、きょーや様! 後ろ!」

 ……えっ。

 俺はとっさに振り向く。

 見るとライオンを紫色に変えたみたいなモンスターが、俺へと飛びかかっていた。


「う、うおおおお!? ちょ、オオイ!!」

 俺はメタルソードを引き抜き、急いで前に構えた。

 予想通りソイツは前脚を振り下ろしくる。

「ぐっ……がああっ!!」

 俺はなんとか持ちこたえると、剣を前に押し出した。

 うわっ。なにアイツ。メタルソードが若干壊されてるし、ちょっとキモイんですけど。

 そう思った直後、ヤツは俺を追いかけまわしてきた。

 俺はお決まりとなった全力疾走を開始する。


「ねえ! なにが悲しくて朝っぱらから魔獣と戦わなくちゃいけないのォ!?]

「京夜さん! ……グッドラック」

「うるせえ! おい待てテメエら! 逃げるなああ!!!」

 くそっ、さすがはライオンもどき。かなり走るのが速い。

 俺はすでに遠くに避難してる二人に助けを求めた。

「おい! 頼むから戦ってくれって! このままじゃ俺ガチで死ぬから!」

「うう……仕方ない。他の人たちの助けが来るまで私たちで食い止めますか」 

 いや、最初からそうしろや。

 俺は走りながら、どうすればいいかを必死に考える。


『ウォータ―・ブリザード!』


 後ろから、聞き覚えのある技名が聞こえた。

 よし、これでヤツにスキが————————

「ってぎゃあああああ!! 冷たっ!! 冷たいいいいぃぃぃぃぃ!!!!」

「あっ。すみません」

 水はモンスターに当たることなく、俺の頭上へと降り注いだ。

 寒さが激しい冬だ。水なんかかけられて平気なワケがない。

「オイ! 俺じゃなくてアイツだよ! もう一回やれ!」

「えー……きょーや様、体力温存してたとはいえ、ちょっと体がだるいんですが」

「いいからはよやれ! それとも一回休んで、ラバードドラゴン倒したときの魔法撃ってくれよ!」

 俺は必死になって訴える。

 ラバードドラゴンを倒した時のあの魔法の威力は凄まじかった。

 アレを撃てば、倒せるハズなんだが…………

「無理ですよ。あれは撃てるようになるまでの魔力ポイントっていうのが尋常じゃないんです。もう一発撃てるようになるまでにあと半年はかかりますね」

「じゃあ無理! 俺死ぬからああ!!」

 

 勘弁してくれよ。俺モンスターと戦うとき基本走るしかしてないじゃん。

 くそっ、悪魔化すれば楽に倒せるのにな。

 よし、決めた。

 俺は声を張り上げてライアとアークに叫ぶ。


「お前ら! 逃げるぞオオオオォォ!!」

「ええっ!? 私まだ活躍してないのに~!」

 言いながらも、俺は力を振り絞り全力疾走を開始した。

 二人も慌てて俺の後をついてくる。

 大体無理があるのだ。

 魔物モンスターと初心者ハンター? 天と地ほどの差があるぜ。

 これは旅館の女将さんに聞いた話だが、ここ最近は繁殖期でモンスターたちがかなり凶暴化しているらしい。

 凶暴化した魔物モンスターvs初心者ハンター。(昨日までニート)すなわち、俺が勝てる確率0%。


「はあ……はあ……無理だろ、俺の今の体力で勝つなんて……」

 幸いライオンもどきは追ってこなかったので安心する。

 俺たちは取りあえず街の建物の影に隠れると、呼吸を整え始めた。

「でもどうするんですか? ここは街中。見つかったらタタじゃ済まされませんよ」

 ライアはそう言いながら、辺りを見回し始める。

 どうやらちゃんと街の住民たちは避難したみたいだ。

「大丈夫だろ、そのうち他の人たちの助けも来るだろうし。それに、いくら何でもこんな所まで追いかけてくるハズが……」


「グオオオオオオオオオオォォ!!」

「ぎゃあああああああああああ!!」


 叫び声が見事にハモる。

 見ると俺の後ろには、ドスンと重々しく着地したライオンもどきの姿があった。

「嘘だろ……死ぬじゃん」

 

 ライオンもどきの姿は赤黒く、どこか俺と似ている感じがした。

 


 最近外に出ていません。まったく関係のない話をしてしまうんですが、本当に外に出ていません。(切実)

 このあとがき書き終わったら外に出ます。誓います。

魔物モンスター出現しましたね。どう対応していくんでしょうか。

感想・アドバイスあったらお願いします! 今後の参考にさせていただきます。

引き続きよろしくお願いします!

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