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能力スキル? なんですかソレ?

「いやあの、落ち着いてくださいみなさん。誤解なので」

 俺は周囲の人達に誤解されないようにしてから、3人へと向き直った。

 タバスコ嫌がらせをするためだけにこの時間を過ごしているワケではない。有効に時間を使わなくては。


「……お前ら。さっき、俺は魔物モンスターを討伐……まあ正確に言えば捕獲なんだが、30万ゼニーを貰った。もう十分と言っていい報酬なんだが……」

「なんだ。自分の手柄をそこまで強調したいのか?」

「……話を最後まで聞け。なんか、午前中だけでもかなりの数を他のハンターが討伐したんだが……一匹だけ見つかってないそうなんだ。午後も見つけるまで続けるらしい」

「でも、なんで残り一匹って分かるんですか? 正確な数は……」

「いやあ、なんかスゲエ魔法使いの人が敵数察知の能力を持ってるらしいぜ。よく分かんねえけど」

 そこまで言って、俺は深々とため息をついた。

 敵数察知とか便利すぎんだろ。俺もそんな感じの能力欲しいわ。

 こう、カッコいい魔法操ってさ。

 そんな俺の気分を察したのか、アークが。


「きょーやも能力スキル持てばいいんじゃない? レベルが高いハンターは能力スキルも持てる数も多くなるの。レベル10ごとに1個、持てる数が増えるんだよ!」

「……へ? なんじゃそりゃ」

 思わず俺はマヌケな声を出してしまっていた。

 確かに俺はさっき「そんな感じの能力持てたらいいな」とは思ったが、その敵数察知とやらは魔法によるものじゃないのだろうか。

 なんかごちゃごちゃしててよく分からん。ハンターとしての知識が俺には少なすぎるようだ。

 でも俺のレベルは今、どのくらいだろう。

 ズボンのポケットからハンターカードを取り出すと……なるほど、64か。ということは6個まで覚えられることになるのだろうか。

 混乱している俺に、アークは驚愕の表情で言ってくる。

「きょーや、ひょっとして能力スキルも持ってないの……? というかその様子だと能力スキルのことすら知ってなかったっぽいけど……どうやってハンターになったの?」

「悪いな。あいにく俺はハンターとしての知識は0なんだ」

「……まあいいや。じゃあ、今からでも覚えようよ。覚え方は、初級魔法の時と同じだから」

「……分かったよ」

 嬉々とした表情で立ち上がるアークに、俺は気怠い返事を返した。

 というかコイツらが能力スキルを使っているところなんざ見た事がない。ひょっとしたら俺が気付かない内に使っていたのだろうか。

「京夜さん頑張ってくださいね! 京夜さんの分のご飯も食べておきますから」

「うむ、気楽にな」

「…………」

 まあいい。たまにはコイツらに昼食は譲ってやるか。

 しかし、アークに教えてもらうのも久しぶりだな。また最初のドッキリの様な悪戯がなければいいのだが。

「あ、一応能力スキルが何なのかっていうのは説明しとくね。……魔法は杖から放たれるけど、能力スキルは目に見えないの。だから、誰にも気付かれずに使うこともできる。……クエスト内でも京夜は気付いてなかったみたいだけど、私たちずっと能力スキルは使ってたんだよ?」

 ……ああ、やっぱりか。

 言われてみれば、コイツらはクエスト内をやけにサクサク進んでいたような気もする。


 ま、今回のところはアークに教えてもらうか。不本意だけど。

 特に目紛るしくもない空を見ながら、俺たちは練習用できる場所へ移るのだった。

 

 


 

ごちゃごちゃになって分からなくなってしまった方、申し訳ない。その内分かりやすく説明します。

引き続きよろしくお願いします!

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