表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、異世界で悪魔になりました! ~あくおれっ!~  作者: 紅羽ユウ
転生したら、悪魔になってました。
10/299

宿泊先をさがせ!

 ラバードドラゴンとの戦いが終わると、辺りはもうすっかり暗くなっていた。

 今日だけで二匹の龍と対戦したのだ。当然といえば当然だろう。


「ああ……疲れた。二人とも、この近くにある宿みたいなところわかるか?」

 俺たちは先ほどのラバードドラゴン討伐で結構な報酬をもらったので、金なら足りると思う。


 ただ、難易度が普通ではなく「難しい」だったことについては、見間違いだし俺が確認しなかったせいでもあるので触れないでおこう。そういえば周りが若干ざわついてたような気もする。

 …………まあ、とりあえず勝てたんだしな。

 俺が実は俺たちすごいんじゃねと興奮していると、ライアがうーん、とよくわからない表情で答えてくれた。

「知ってることには知ってるんですけど、まだ部屋が空いているのか分からないんですよね……この街、宿もあまりないので……」

 おおう。

 またまた重大な問題が出てきましたね。

 野宿とかいう最悪な展開には絶対になりたくない。


「あ、でも私、あまり人気のない宿知ってるよ? やってるか分かんないけど」

 アークが魔法使い用帽子をいじりながら能天気に答える。

 俺自身かなり疲れているしケガもしているので、一刻も早くどこかで休みたい。

 アークにそのことを伝えると、宿のある場所まで案内してくれることになった。


「なあ……一つ訊きたいんだが、二人ともどのくらいモンスター討伐の仕事をやっているんだ? 言っちゃあ悪いがとても上級者の人とは思えないんだが」

 宿までの道を歩きながら、俺は唐突にそんな事を訊いていた。

 ライアと二人で戦った時にはライアは簡単に吹っ飛ばされてしまったし、ラバードドラゴン戦では二人ともすぐに体力がなくなってしまっていた。少なくとも上級者の人間とは思えない。

 まあ今までニートやってた俺よりはよほどマシだと思うんだが。

 俺の質問に、アークがむー……といった表情で返してきた。

「私たちだってそこそこ活躍したぞ。必殺技でラバードドラゴンの体力かなり削ったし! ……まあ、さっきまでレベル1の初心者ハンターだったけど」

 …………レベルというのは、なんだ?

 ハンターって、なんだ?

 なんか分からないことが多すぎる気がしたので、ライアに訊いてみることにした。


「京夜さん、知らないんですか? よし、私が一から説明してあげましょう。……まず、モンスターを狩る仕事、『ハンター』の仕事は、大きく分けて三つあります」

 そのライアの言葉に、俺はフムフムといった表情で続きを促した。

 するとライアは大層嬉しそうに、お姉さん気取りで話し続ける。

「一つ目は、剣士の仕事。私と京夜さんは剣士ですよね。でも剣士は剣士でも私は片手剣使い。一つの職業でも武器が変わってくるのが、剣士の特徴です」

 なるほど、じゃあ俺は片手剣使いになるのか? でも盾が無いぞ。

 しかし余計なところに突っ込むと話が進まなそうなので、とりあえず続きを聞くことにした。


「そして二つ目が、魔法使い。アークは魔法使いですね。でも、魔法には火・水・木・光・闇で属性が分かれているんです。ですからアークは水の魔法使いということになります」

 ああ、そういえば水の魔法っぽいの使ってたな。なんだっけ、『ウォーター・ブリザード』と『エンドレス・インフェルノ』だっけか。

『エンドレス・インフェルノ』に関しては水の魔法の域を超えていたと思うけど。


「そして最後が、弓使いです。弓使いは遠距離から様々な方法で攻撃することができますが、私はあまりおススメしません。たまーに仲間に弓が当たってしまって、ケガをしてしまうことがあるんです」

 俺はてっきり最後は銃使いだと思っていたが、違ったみたいだ。

 まあ確かにゲームの中でも、間違って仲間に当ててしまうことがあったな。

 上級者ならまだしも、初心者となれば犠牲者が必ず出るだろう。


「レベルと言うのは、まあ言わば経験値です。モンスターを倒した分だけ貰えるポイントです。……私たちは最近正式にハンターになったばかりなので、レベル1だったんですが」

 ああ、なるほど。

 じゃあさっき二匹討伐したから、俺も経験値をもらっていることになるな。

 二人がレベル1だというなら、狩りに慣れていなくてもおかしくない。


 だがしかし、俺にはまだ一つ分からないことがある。

「はい、質問。職業は後から変えることができるんですか?」

 そう、俺にはたぶん剣士は向いていない。

 できれば魔法使いに転職し、簡単かつカッコよくモンスターを倒していきたいところだ。

 ふっ……二人共、俺に惚れるんじゃねーぜ?

 スミマセン、調子こきました。


「うーん、変えられることには変えられますが、慣れるのに時間がかかりますよ? たまーにしょっちゅう変える珍しい人もいますけど」

 …………慣れるのに時間がかかる、か。

 だったら二つ職業持てばいいんじゃね? レベルはどうやって把握しているんだろう。

 

 いろんな考えが頭をよぎったが、続きはまた今度訊くことにした。


 

 

少しだけ長くなってしまいましたが、無事完成いたしました。

えー、散々でしたね。京谷くん。

次はどんな仕打ちが待っているのでしょうか。(ゲス顔)

引き続きよろしくお願いしまーす!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ