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第2号『企み』

第2号『企み』

俺の名前は茜丸 弥彦

身長は175㎝

体重は65キロ

周りからは自分はよく暑い男だと言われる。

寺生まれで家の家計はどうやらそこそこ由緒正しい寺らしい。

父親はいない

母親は『破壊僧』


俺はなぜこんなことをしゃべっているんだ?


『我にぬしのことを寸分くるわず話すためだ』

浮遊感が襲うどこだかわからない場所で俺は図太い声に話しかけられた。


『ん?よくできたしーじー?だな現実に見えてるみたいだ』

俺は図太い声の目の前にいる虎のような形をかたどっている炎のようにゆらゆら揺らめいている物に話しかけた。

『・・・・ハッハッハ!!この状況で我のことをおそれんとはまったく面白い小童じゃ!!』

一旦唖然とした虎のような形をした物は高笑いしながら話しかけてくる。

『というかお前何者だよ人じゃなさそうなのはみてわかるが・・・』

高笑いしていた虎はその質問に答えるため一旦高笑いを止め落ち着き話し始めた。

『これは申し訳ないことをした。我が名は『ぬえ』古の日本に語りつがれおそれられた、妖だったものよ』

俺はその紹介に疑問をいだいた。

しかしその疑問はすぐ解消された、『ぬえ』となのる虎がその疑問をいち早く察したのか疑問を質問に変える前に答えだした。

『ぬしの言い分はわかる寺育ちならば『ぬえ』という存在を知らんはずがないからのぉ。本来我は『ぬえ』という存在の足の部分となるべき存在なのだ、だから真名はないのだよ。よければ契約を交わすついでに名をつけてはくんかのぉ。』

虎はまるで俺が契約をするみたいな口ぶりで自己紹介をした。

『ちょっとまてよ、百歩譲って名前はつけてやるとしてなんで俺はお前と契約を交わすことになってんだ?』

と俺は疑問を『ぬえ』にぶつけた、

すると『ぬえ』はきょとんとした顔で応えた

『なぜ?それはぬしよ、ぬしは我と契約せねば死人となるからよ。ほれ、ぬしの腹をみてみよ』

と『ぬえ』は俺の腹部に目を送った。それにつられるように俺は自分の腹部に目を向けると、衝撃的な光景が自分の目にはいった。

自分の胃や内臓、心臓にいたるまで自分の腹部いや胸部までまるで浮き輪のように丸く自分の身体が消えているのだ!

『な、、、なんだ?こりゃあ』

俺はあまりの衝撃さに頭がついていかずクラクラする。よく思えば自分自身何かがないような感覚があるなと思いはしたがその程度にしか自分は今この状況を感知できないのだ。

俺は理性をなくしそうな自分を落ち着かせるため深呼吸をした。

『ふぅーーーすぅーーー』

落ち着いたところで俺は目の前の化け物に話しかけた。

『これはあれか?ここで契約しなければお前はドーナツのように穴の開いた身体に魂、戻して赤いシロップ垂れ流しながら野垂れ死んでいくぞってことか?』

化け物を少し睨みつけ言った。

『ははははは!あたらからずとも遠からず半分正解だ小童!ぬしの身体は確かに今どーなっつのように腹に穴があいておる。そして魂を殺すも生かすも我だ。

だが強制など我はしようとはしとらん我はただ主に強い『思い』を感じた。まあ、よいものではないな恨み、恨みに恨み出した答えが忘れること。

そんな主に力を授けようといっておるだけだ。そこだけは勘違いしてほしくないな。』

少しにやけながら化け物は訂正した。

『・・・・・・本当か?』

疑いながらもおれは化け物に問いただした。

『嘘はいわん主の企みを叶えそして、主の体も助けるどうじだ?素晴らしい話であろう?』

化け物は不適に笑いながら答えた。

沈黙が少し続き俺は、

『わかった!てめぇと契約してやる!てめぇの名は『紅虎』!!』

その言葉に答えるように紅色に化け物は染まり始めた。

『我の名は『紅虎』あるじは、『茜丸 弥彦』我が身を炎に変えあるじの力となりし紅色の虎なり!』

その言葉を化け物が、、、いや、『紅虎』が言い終わったのち俺達がいた空間はピキピキと音を立てながらガラスのように砕けた。

『これから頼むぞあるじ』

その言葉に俺は

『弥彦と呼べ、あるじはどうもしっくりこねぇ』

その答に紅虎はクスリと笑い

『了承した。弥彦』

これから俺はどうなるかどんな道をたどるかわからないだが、ウダウダ考えても始まらない踏み出さなければ進むことなどできはしない。

そんなことをおもいながら俺は魂を身体に帰る感覚を感じていた。


ー第2号『企み』ー終了

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