部活!!
「じゃあこの紙は一週間以内に提出なー。」
次の日の朝SHRにて、
澤口がクラスに渡した紙は『入部届け』
けれど俺は部活に入る気はない。
入学と同時に、知り合いが経営しているファミレスにバイトとして入っているからだ
「ねーねー葵はどの部活にするの?」
「お前には関係ない。」
「冷たっ!」
「お前は運動部系だよな。」
「うん!バスケ部!」
「お前らしいな。」
「まぁねー!で、葵はどこはいるの?」
「あててみろ。あたってたらお前の言うことひとつ聞いてやる。」
「うーんと、天文部?」
「残念。GHQだ。」
「じーえいちきゅー?何それ??」
「連合国軍最高司令官総司令部(れんごうこくぐんさいこうしれいかんそうしれいぶ)とは、太平洋戦争の終結に際してポツダム宣言の執行のために日本において占領政策を実施した連合国軍の機関である。ただ、「連合国軍」とはいっても、その多くの職員はアメリカ合衆国軍人とアメリカの民間人、少数のイギリス軍人で構成されていた。当初はアメリカ軍による日本国統治をもくろみ失敗した経緯もある。
極東委員会の下に位置し、最高責任者は連合国軍最高司令官。日本では、総司令部(General Headquarters)の頭字語であるGHQや進駐軍という通称が用いられた。支配ではなくポツダム宣言の執行が本来の役目である。wiki参照。」
「すごいね!マッカーサー元帥とかと知り合いなんだね!」
「なわけあるか。go home quicklyの略。帰宅部ってことだ。」
「もったいない!なんかもっとこう、あるじゃん!興味がある事に飛び込もうよ!空見るの好きなら天文部とかさ!」
「ちょっと優。桐島くんは、なにか考えて帰宅部を選んだんじゃないの?」
京が呆れ顔で近づいてきた。
「よう、飛鳥。」
飛鳥とは、京の苗字である
「よう!桐島くん!」
「なんか仲良くなってるしー!!」
「いやぁ好きなアーティストについて全力で語っても引かれないってのはいいね!桐島くんすごいガチオタで嬉しいよ!」
「もうずっとLINEで喋ってたもんなー。気付くと朝日が昇ってたからなぁ。眠い。」
「まだまだ語り足りないよ!」
「ムキー!!私にもかまってよー!」
キーンコーンカーンコーン…
「はいじゃあ授業はじめるよー。号令ー」
「ねぇねぇ葵。ここわかる?いまいちわかんなくてさ。」
「そこは中学で習う範囲だぞ」
「げっ!まじ?!」
「むしろなぜその学力で高校に入れたか知りたいわ。なんか特別な資格とか持ってるのか?」
「えーと、い、色気とか?」
「お前、胸ペッタンコだろ」
ドゴォ!!
なつめゆうのばくれつパンチ!
こうかはばつぐんだ!!
「おーいお前らー。授業聞きなさい。」
「だって先生!葵がぺったんこって!」
「事実だk、、、鼻血出てきた」
「自業自得だよ!」
「やべ、とまんね。保健室行ってきます。」
「ちょっと優!ついてったほうがいいんじゃない??」
「えー!、、、わかった。」
「なんでお前いんの?」
「なんかついてったほうがいいって言われたから、、」
お前の意思じゃないんかい
「べつに居たくないなら戻ってもいいよ。血止まるの待つだけだし」
「い、いる!」
「ここにいても暇なだけだぞ?」
「大丈夫。暇には慣れているので。」
「あ、そう。」
気まずいよこの沈黙、、、
なんか喋れよ夏目!!
「葵はさ、」
「お、おう。どうした?」
「好きな子とかいる?」
「ぶっ!なんだよいきなり!」
「いや、葵は胸が大きい子が好きなのかなーと思いまして、、」
「真面目に答えるべき??」
「うん、、、」
「別に胸は関係ないかな。一緒にいて楽しい人なら。」
「ほ、ほんと??」
「ああ。」
「そっか。」
なんだこいつ
あ、鼻血とまった
時計を見ると授業も終わっている時間帯だった
「帰ろうぜ。鼻血止まったから。」
「うん!」
教室のドアを開けると飛鳥が待っていた。
「血は止まったかい?」
「まあね。」
「で?優は機嫌なおった?」
「うん、、、。ごめんね」
「まあ、こっちも悪かったよ。」
「両方謝ったから手打ちってことで!とりあえずどっか遊びに行こっか!」
「いいね!葵は??」
「うーん、微妙、、、ちょっと電話してくる。」
ケータイでかけた電話先は俺のバイト先『コンコルド』
「夏目、俺が部活しない理由知りたいか?」
「まぁ、ちょっとはね」
「んじゃ、ファミレス行くか!」
「ははーん。なるほどねー。」
飛鳥は気づいたか。
「ご飯食べるの??」
はぁ、コイツらしいといえばコイツらしいな
「来ればわかる」
「いらっしゃいませー、って葵じゃねーか」
「おう、ちゃんと仕事しろ銀」
「うるせー。今日は客か?」
「まあそんなとこ」
銀は小さい頃からの友達で2組に在籍している
「両手に花か。うらやますぃー」
「片方は花というより草だよ」
「ああん???またばくれつパンチを喰らいたいらしいな」
「うそうそ。とりあえずコーヒーひとつと紅茶ふたつ」
「かしこまりました」
「ここで銀と一緒にバイトしてるんだ」
コーヒーを口に運びつつ言った
「ウエイター?調理?」
飛鳥が興味深そうに聞いてきた
「俺は調理。銀がウエイター」
「ということは桐島くん料理できるってこと??」
「まあ人並みには。」
「へぇー。ふーん。」
ニヤニヤしながら夏目を見る飛鳥
夏目は
「私ちょっとお手洗い行ってくる!」
そう言い残しマッハで消えた
「あいつどうしたんだ?」
「それはね、、、」