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それは置いといて。

作者: 柏木 柚葉

本当の君を、私だけに見せてください。

本当の君が、私は一番好きです。



「つまりこうすると、この式はこうなるわけで...」

「わかったぁ!!やっぱ委員長教えるのうまいねw」

「ど、どうも...///って、それは置いといて。次の科目やりますよ」

「は-いっ!って...次社会じゃん...苦手科目だし」

「僕が教えればなんとかなりますよ」

「自分で言ってどうするのw」

「でも、1年生の頃よりかなり成績は上がったでしょう?」

「まぁ、それはそうだけどねwそれに関してはほんとに感謝してるよwありがとね、松下」

「そっ、それは置いといて///社会やりますよ」

「は-いw全くw照れ隠しなんて素直じゃないなぁ~w」

「べっ、別に照れ隠しなんてしてないですっ//」


いやいやw顔、真っ赤なんですけどw


 私、野村 凛(のむら りん)はクラスの委員長松下 悠(まつした ゆう)に放課後勉強を教えてもらっている。

なんでかっていうと、私は2週間前くらいまで入院してた。

急に病気になって、しばらくの間は入院してろとかなんとか。まぁそんなことで1年の2月から2年の9月まで長期間の入院をしてたけど無事退院。

もちろん勉強は大幅に遅れて、先生も時間がなく教えられない。

そんな中、委員長の松下が放課後に全教科私に勉強を教えてくれることになった。


 松下は誰かと話すとき、必ず敬語。友達の前でも、親の前でも、クラスメイトの前でも。

信じられないくらい礼儀正しくて、一人称が「僕」っていう超真面目系男子。

「敬語じゃなくていいのに」って言ったら「敬語がいいから」って。

なんか変わってる。

運動音痴だけど頭はすっごくいい。

特別に通知表見せてもらったら、家庭科以外は全部5。5段階評価だから、ほぼ満点だ。

ありえない。

私なんて、5なんてとったことない。


「野村さんはよく笑うんだね」

「うん。よく言われるw松下も笑えばいいじゃんw」

「一応、笑ってるつもりなんです。だけど無表情って言われて」

「えぇ?!笑ってたの?!」

「...やっぱりわからないんですか...」

「あ、ごめんwでもまぁいいんじゃないの?それもそれで個性だしw」

「褒めてるんだかけなしているんだか。まぁそれは置いといて、社会進めますよ」

「松下が言い出したんでしょう?w」

「そうでしたっけ。そんな昔のことは覚えていませんね」

「昔ってwwついさっきじゃんw」


 変な人だけど根はすっごくいい人。クラスの中で一番優しいと思うし、びっくりするくらい面白い。

そんな松下が大好き。

私が入院したとき、毎日お見舞いに来てくれたのも松下。来るたびに、笑わせてくれて私を元気にさせてくれた。

友達には、「絶対松下って凛のこと好きだよ!」って言われてるけど、違うだろうなぁ。

恋愛興味ゼロって感じだし、私の面倒ばっかみてウザいヤツって思われてるだろうしね。


「...だから、この改革はこうなって...って、野村さん聞いてる?」

「え、あ、ごめんごめん。ボーッとしてた」

「ったくwちゃんと人の話聞いとけって野村w」

「...えっ?」


今、敬語じゃなかった。

さん付けじゃなかった。

自然な笑顔だった。

なんで?


「すっ、すいません...つい...」

「ついってどういうこと?」

「え?」

「普段はわざと敬語で話してるの?」

「は、はい...ちょっとわけがあって。」


わけ、かぁ。

知りたいけど聞かないほうがいいよね...。

でもやっぱり気になる!


「...そうなんだ。でも、私の前だけでも敬語やめてくれないかな?」

「なんでですか?」

「なんで、って...う-ん...さっきの松下の方が、好きだから。それに、素の自分の方が楽でしょ?」

「まぁ確かにそれはそうなんですけど...」

「何があったの?」

「色々です」

「...ちゃんと話して?松下のこと、もっとちゃんと知りたい」

「それは僕も同じですよ」

「へ?」

「僕も野村さんのことちゃんと知りたいです」


何それ...。

「なんで?」って聞いてもいいのかな。

それとも「何それw」って笑って流す?

もしくは無視してこっちが話題変える?


「野村さんは、なんで僕のこと知りたいんですか?」


そうきたか。

まぁ流れ的に私がちゃんと答えたほうがいいよね。

え、でもなんて答えよう...。


「じゃあ、なんで松下も私のこと知りたいの?」


答えてないじゃんっ!

質問を質問で返してどうすんの私!!


「教えてほしいですか?」

「う、うん...」

「...それは、僕が野村さんのことを好きだからです.../////」

「えっ?!」

「好きでもない子に勉強教えたりなんかしませんよ、普通。ずっと野村さんのことが好きなんです」

「...//私も言っていい?//」

「え、なに...」


たぶん松下は「え、何をですか?」って言おうとしたのだろう。

だけど私は、そういう前に松下の唇を自分の唇でふさいだ。

しばらくの間沈黙が流れる中、最初に口を開いたのは私。


「私も好き、松下」

「い、今何が...////////」

「わかんないの?キスしたんじゃんw」

「きゅ、急にはさすがに...」

「嫌なの?」

「い、嫌ではないです...って!言わせないでくださいこんなこと」

「嫌じゃないんだったらいいじゃんw」

「だって付き合ってるわけでも...」

「...松下が好き。私と付き合ってください」

「...はい...////」

「あははっw真っ赤じゃんwっていうかなんなのこの流れw」

「野村さんがそうしたんでしょうw」

「...その言い方気に入らないなぁ...さん付けと敬語やめてよw」

「えぇ?!無理を言わないでくださいよ」

「無理じゃないじゃん!素の松下でいたらいいんだよw」

「素って言われてもなぁ」

「それが素なんじゃんw」

「あっw...野村といるときは素になれんのかもしれね-なw」


うわっ...///

なんだろ...松下じゃないみたい...///


「素の俺でもう一回伝えるよ」

「え?」

「好きだ、凛」

「...っ///そ、それは置いといて勉強しよ、勉強!!」

「あれー?w俺の口癖うつった?w」

「知らないっ!」

「まぁ、

「「それは置いといて、2人で帰ろっかw」」

不自然な部分が多かったと思いますが、読んでいただきありがとうございました*


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