表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ドジ彼?

作者: 蒼咲 秀

前に書いた短編が意外にも良いと言って下さる方がいらっしゃいましたので、また書いてしまいました!良ければ意見や感想よろしくお願いします!

そしてかなりのヘボ小説ですが最後まで読んで下さると嬉しい限りです!


私の幼なじみはとても冷たい人です。



メガネ少年で、


黒髪で、


いつも分厚い本を持っていて、


メガネを指で、クイッとあげるのが癖。


性格はクールで、


いつも私は見下されていて。


優しくされた事なんて多分ないし、


この先もないと思う。



そんな『クール』を絵に描いたような彼に、




今日、



私はついに彼より上に立つ事が出来ました。




思い出しただけで







笑えます。













「おはよ、巧」


「……。」


おかしい。

いつもはどんなに不機嫌でも挨拶だけはしてくれたのに。


「どっか気分でも悪いの?」


「……。」


「巧!」


「うるしゃい!」







……

「うるしゃい」?

噛んだよね?

今、間違いなく噛んだよね!







「……プッ」


赤くなっていた巧は、


「だかりゃ、琴美だけひは(には)言いたくなかったんにゃ!」




聞きました?

噛みまくりです。

しかも最後、

「にゃ!」って!

可愛い!


「帰りゅ。」

え?

「学校は!?」

「行かにゃい。」

即答。


「駄目だよ、巧。ズルは駄目!」

今日の巧を、クラスのみんなに見せたいんだから!

「や。」

「駄目だって。今日、再来月の学園祭の出し物決める為に、クラス委員の巧がいないと進まない!」

「尚更、嫌。こんにゃ舌で行けるか。」

どうやら今日の巧は、舌が麻痺していて上手く喋れないらしい。(理由は教えてくれなかった。)


「巧、行くだけ行こう?」

「帰りゅ。」







どうしましょう?



何だか私、小さな子供を持つ母親の気持ちが分かった気がします。









「分かった。」


「え?」






「琴美の好きな人教えたら行く。」













え?










「…まっ待ってよ!」


「10秒前ー。」



巧はコロコロ笑いながら、


あたしを見下ろす。



やばい!


「9秒前ー。」



巧のペースになってる!



「8秒前ー。」



やばい!


ここで『好きな人はあなたです。』

なんて、恥ずかしくて言えないよ!




「7秒前ー。」




いや、待てよ?


言うのも有りか?




「6秒前ー。」



何か、さっきより言い方が強い気がするぞ?


気のせい?



「5秒前…。」



気のせいじゃない!


何で、そんな静かに怒ってるの!?




「4秒前!」



ひっ!


顔が怖い!



でもさっきから噛んでないよ!?


大事な時だけ噛まないの!?



「2秒!」




やばい!



……もうこうなったら、



「1秒前。」







言う。






「私の好きな人は……。」




いきなり喋れなくなる。


口が開けない。



何かに塞がれている。










巧の……







唇!?







離された時、多分あたしの顔は真っ赤で。




巧は、




「ばーか。お前の気持ちなんか、とっくに知ってるよ。」




と、綺麗に噛まずに言うもんだから、



思わず、わざと?とか思ったけど、




その後行った学校で、嘘ではない事が明らかになりました。









以上。







思い出しただけでも笑える話でした。










今回はこんな小説を最後まで読んで下さり本当に感謝です!

これからも頑張って書き続けますので、今後ともお付き合い頂けたら光栄な限りです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 可愛いようなかっこいいような巧くんが好きですw しかもおもろいw [気になる点] ないと思います^^ [一言] 頑張ってください*
[一言] 彼の少し抜けているところがいいですね。 かと思えば、最後はかっこよくきめてくれて。 とっても素敵な男の子だなって思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ